最後まで分からない総合争い
激しいマイヨ・ロホ争いとなった2週目を終え、休息日のPCR検査を無事に乗り越えてブエルタ・ア・エスパーニャは最終週に突入!
1週目を終えての各賞リーダーは以下の通り。
総合:リチャル・カラパス(イネオス・グレナディアーズ)
ポイント賞:プリモシュ・ログリッチ(チーム・ユンボ・ヴィスマ)
ヤングライダー賞:エンリク・マス(モビスター・チーム)
ポイント賞と山岳賞は少し差が開いてきたけれども、総合争いは上位4人が35秒以内にひしめき合う大接戦に!
泣いても笑ってもこれが今シーズン最後のレース、最後まで目が離せない終盤戦がスタート!
第13ステージ
今大会唯一の個人タイムトライアルとなる第13ステージは、残り1.8kmから最大勾配29%というとんでもない激坂が登場するトリッキーなレイアウト。
今年のツール・ド・フランス第20ステージを更に極端にしたようなこのレイアウトで、総合勢で良い走りを見せるのは果たして誰になるのか。
序盤にいいタイムを叩き出したのは、連日積極的な逃げを見せている「クレルモンフェランのTGV」ことレミ・カヴァニャ。
ツール第20ステージの激坂もうまくこなしていたカヴァニャは、この日の勾配もきっちりペースを守りながら走り切り、47分37秒のタイムで1時間以上もホットシートの座に。
その後、ネルソン・オリヴェイラ、続いてウィリアム・バルタがタイムを更新し、残すは総合上位勢のみ。
好走も期待された総合5位のマスは調子が上がらずにステージ16位のタイムながら、何とか順位をキープ。
TTが苦手な印象の総合4位ダニエル・マーティンは意外と上手く纏め、ステージ13位とマスよりいいタイムで走り、その差を広げる事に成功する。
総合3位のカーシーは、ステージ4位となる47分04秒と好走!
特に序盤はステージ優勝も狙えるようなペースを見せ、登坂力だけでなく独走力も1流である事を示す素晴らしい走りを披露。
カーシーの2分後、総合2位のログリッチがスタート。
序盤はカーシーより少し遅れるようなタイムだったものの、中盤以降はペースを上げてくる。
そして最終盤の激坂区間に入っても全く勢いを落とさず、暫定1位のバルタに迫ろうかというペースでフィニッシュへ向かう!
最終的に、バルタを1秒上回る46分39秒のタイムでフィニッシュ!
これでログリッチはステージ4勝目!!
そして出走前はログリッチより10秒持ちタイムの良かったカラパス。
序盤の平坦区間を意外と悪くないタイムで走り、第2中間計測地点でログリッチのから19秒遅れ。
勿論この時点でバーチャルの順位は入れ替わっているものの、得意の登りでの挽回も充分期待できるタイムに纏めてきた。
…と思っていたものの、1.8kmの登坂区間でカラパスのペースがイマイチ上がらず、結局ログリッチから49秒遅れでフィニッシュ。
ログリッチに総合順位で逆転され39秒の差を付けられる結果に。
まぁ、カラパスのタイムもステージ7位なので決して悪くないというか、登坂力が武器のクライマーとしてはかなり頑張ったと言えるはず。
これで、総合首位ログリッチ、2位に39秒遅れのカラパス、3位に47秒遅れでカーシーというタイム差に。
総合争いになりそうなステージは残り1つだけとはいえ、3人が1分以内の大接戦でまだまだ勝敗の行方は分からない。
第14ステージ
3つの3級山岳、そしてテクニカルな登り勾配でのフィニッシュが待ち受ける第14ステージ。
逃げに向いているレイアウトという事で、序盤は激しいアタック合戦に。
形成されかけた逃げが3度ほど吸収され、やっと出来上がったのは強者揃いの7人の逃げ集団。
既にステージ勝利を挙げているマイケル・ウッズ、ティム・ウェレンス、マルク・ソレルの3人を筆頭に、ゼネク・スティバル、ディラン・ファンバーレ、ピエールリュック・ペリション、ティメン・アレンスマンと、かなり強力なメンバー。
中盤以降に、逃げにメンバーを送り込めなかったトタル・ディレクトエネルジーがメイン集団を牽引して猛追する姿勢を見せるも、逃げ集団の踏ん張りと、メイン集団でのユンボとEFプロサイクリングのコントロールにより、結局メイン集団は追いつけずに逃げ切りが確定。
残り24km地点の最後の3級山岳を抜けると、逃げ集団でステージ勝利に向けての動きが出始める。
ダウンヒルでのスティバルの抜け出しにソレルとウェレンスが合流して、その後方10秒ほどの位置に3人(ペリションは脱落してウッズ、ファンバーレ、アレンスマン)が追走する形に。
しばらくは10秒強ほどのタイム差が少しづつ広がるような傾向を見せるも、残り4km辺りからは逆に差が縮まっていき、残り1.2km辺りで合流する事に。
5%前後の勾配、そしてテクニカルなコーナーの連続というレイアウトの中、残り200mでウェレンスがアタック!
ウッズが反応して追いかけるも、最終コーナーでインを取ったウェレンスがそのまま先頭でフィニッシュ!!
逃げ屋のウェレンスが本領発揮してのステージ2勝目!!
しっかり逃げに乗る上手さ、勝負所をかぎ分ける嗅覚、そしてフィニッシュ前のコース取り、お見事!
…というか、フィニッシュ前のレイアウトがトリッキーすぎでしょ。
最終コーナーを曲がったら即座にフィニッシュラインって、アウトにいたら終了な気が…。
この辺りも、さすがはブエルタと言ったところか…。
第15ステージ
今大会最長の230km、そして5つの3級山岳が登場する第15ステージ。
3級山岳だけなのでスプリンターが残れる可能性もあるし、獲得標高は4000m越えなのでやっぱり残れない気もするし、もし残ったとしてもフィニッシュ地点が軽い登り勾配で結局ピュアスプリンターには厳しい気配もある、なんとも展開が読みにくいレイアウト。
ただ、後半120kmがまったく同じルートだった2016年の第7ステージでは、集団スプリントになった模様。
う~ん、分からん。
この日の逃げは12人、その中には山岳賞争いでトップを独走するマルタンの姿も。
マルタンは最初の2つの山頂をトップ通過するなど順調にポイントを収集し、数字上では山岳賞を確定させる事に成功。
あとは完走さえすれば山岳賞を獲得する事になった。
メイン集団はボーラが積極的に牽引してペースアップを図り、逃げ集団とのタイム差を縮めていく。
このペースアップにドゥクーニンクのベネットは付いていけず、この日は勝負権を失う事に。
これを受けてか、ドゥクーニンクは作戦変更。
残り30km地点、メイン集団に迫られつつある逃げ集団からマティア・カッタネオが飛び出して独走を開始する。
また、メイン集団からはNTTプロサイクリングのジーノ・マーダーが飛び出してカッタネオを追走。
2人はそれぞれ単独でメイン集団との逃走劇を開始する。
しかし、ボーラによる集団の牽引は強力で、マーダーは残り10km、カッタネオは惜しくも残り3.5kmで吸収され、勝負は集団スプリントの流れに。
雨の影響とテクニカルなレイアウトの為に残り3kmからはニュートラルの措置が取られる中、各チーム激しい位置取り争いを開始。
連続するコーナーに何度も主導権が入れ替わりながら、残り200mで先頭はドゥクーニンクのリードアウトであるミケル・モルコフ。
しかしその後方から飛び出したのはUAEチームエミレーツのジャスパー・フィリプセン!
ボーラのパスカル・アッカーマンと激しく争いながら飛び出して先行、アッカーマンとドゥクーニンクのヤニック・シュタイムレも追いすがる中、フィリプセンが最終カーブも先頭で抜けて、そのままフィニッシュへ!!
ベルギー期待の新星フィリプセン、グランツール初勝利!!
ここまで第4ステージ2位、第9ステージ4位とあと一歩のところで勝利を逃していたフィリプセン、フィニッシュ後は歓喜の男泣き!
まだ22歳ながら位置取りの上手さや登りへの耐性を感じさせるその走り、アルペシン・フェニックスへ移籍する来シーズンも期待したい!
第16ステージ
2級山岳と1級山岳が登場するも、あまり総合争いという雰囲気はしない第16ステージ。
この日6人の逃げのうち、アンヘル・マドラソ、フアン・オソリオ、ヘスス・エスケラと、なんと3人がブルゴスBHの選手。
今大会ここまで勝利の無い地元のプロチームが積極的な動きを見せてきた。
一方メイン集団は、少し横風が心配された区間も平穏にクリアし、2級山岳、1級山岳共にイネオスの牽引で進んでいく。
特に1級山岳では、可能なら総合首位のログリッチを振るい落としたいという意図があったのか、かなりのペースアップを図りメイン集団の人数が減っていくと同時に、逃げ集団とのタイム差が一気に縮小。
逃げも必死に抵抗してペースを上げた結果、ブルゴスの3人とロット・スーダルのコービー・ホーセンスが脱落し、山頂通過時にはカバニャとロバート・スタナードの2人のみに。
下りに入るとメイン集団はモビスターが牽引を開始。
逃げる2人とのタイム差は10秒にまで詰まり、このまま吸収される…。
…と思いきや、残り17km地点でカバニャがスタナードを振り切り独走を開始!
なんと、そのまま単独でメイン集団とのタイム差を20秒にまで広げる!!
今大会最も積極的な走りを見せている「クレルモンフェランのTGV」、この日も魅せる~!!
しかし、メイン集団はラスト11kmを平均59.9km/hという超高速で走行、カヴァニャの力走も残念ながら残り2km地点で捕まってしまう。
1級山岳を乗り越えた精鋭での小集団スプリントに向け、先頭で引っ張るのはモビスター。
ブルーノ・アルミライルのロングスパートも封じ込め、ホセ・ロハスのリードアウトから飛び出したのは、大ベテランのアレハンドロ・バルベルデ!
後ろからは元世界王者のルイ・コスタ、総合争いをしているログリッチやカラパスなども追いかける中、フェンス際から抜け出してきたのはEFのマグナス・コルトニールセン!!
横から全員を抜き去り、1着でフィニッシュ!!
登れるスプリンターのコルトニールセン、これでブエルタ通算3勝目!
1級山岳を生き残ったメンバーの中では断トツの、流石のスプリントを披露!
9月のティレーノ~アドリアティコでは、途中で新型コロナウィルスに感染してしまい無念のリタイアとなっていただけに、なんとも嬉しい復活劇!
そして、ステージ2位はなんとログリッチ!?
これにより6秒のボーナスタイムを獲得し、総合2位のカラパスとのタイム差を45秒に広げて、最終決戦となる第17ステージを迎える事に。
第17ステージ
最後の総合争いに相応しい、超級山岳フィニッシュの第17ステージ。
今大会、そして今シーズン最後の山岳ステージという事で、ステージ勝利、総合ジャンプアップ、そして「前待ち」と、様々な狙いの選手が同居する34人の巨大な逃げ集団が形成される。
ダヴィ・デラクルス(9分29秒遅れ)やダヴィ・ゴデュ(10分51秒遅れ)が逃げに乗ったことで、メイン集団をコントロールするユンボはタイム差を最大で4分程度しか容認しない。
残り60km辺りからはモビスターがメイン集団の牽引を開始し、タイム差を縮めに掛かる。
残り40kmを切り、タイム差は1分30秒ほどで最後の超級山岳の手前の2級山岳に突入すると、メイン集団からマルク・ソレルがアタック。
ソレルは逃げ集団から「前待ち」で降りてきたイマノル・エルヴィティの助けも借り、20人ほどに人数を減らしていた先頭集団に追いつくことに成功。
そして、再びメイン集団のコントロールを担ったユンボがこの逃げを容認したためタイム差は拡大していき、ステージ勝利は先頭集団で争われる形に。
残り18km、超級山岳の少し手前での唐突な石畳区間出現に、逃げ集団は分裂し、ヨン・イサギレ、マーク・ドノヴァン、マーダーの3人が抜け出す形に。
この3人は超級山岳突入時点で後続に40秒程のリードを築き、登坂に入るとそこからヨン・イサギレが抜け出す事に成功。
このままヨンが独走勝利かと思いきや、追走集団からゴデュがもの凄い勢いで追い上げてくる。
ドノヴァンとマーダーをあっさりとパスして、勢いそのままにヨンも楽々と抜き去り独走を開始!
ゴデュはそのまま残り4kmを単独でひた走り、1着でフィニッシュ!!
強烈な登坂力を披露したゴデュ、ステージ2勝目!!
逃げ集団内で脚を貯めていたとはいえ、お見事!
一方のメイン集団も、超級山岳でかなり人数を減らしている状況。
アレクサンドル・ウラソフやカーシーが積極的にアタックを仕掛けるも決定的な抜け出しには至らず。
この時点でメイン集団はログリッチ、カラパス、カーシー、マス、ウラソフという、今大会登れているエースのみに。
残り3km付近、逆転での総合優勝を狙うカラパスがアタック!!
このカラパスの強力なアタックに、ログリッチが反応しようとするも…付いていけない!
3kmという距離を残しての独走に、解説の栗村さんも「まだ3km弱あったら45秒は不可能じゃないですよ」とコメント!
最強アシストのクスは既に仕事を終え、ログリッチは単独で踏ん張らなければいけないが…カラパスとログリッチの差は少しづつ開いているように見える!!
少し苦しそうなペダリングでペースの上がらないログリッチ、大ピンチかと思われたが、ここで誰しも予想していなかった展開が起こる。
なんと、逃げに乗っていたレナード・ホフステッドがこのタイミングでログリッチを助けるために降りてきたのだ!!
エースのログリッチが丸裸で大ピンチ、そして牽引の効果が大きい緩斜面という、ここしかない絶妙なタイミングでの前待ちに成功!!
ロードレースの神様は、なんて胸が熱くなるような筋書きを用意してくれたんだ…!
しばらくするとホフステッドが仕事を終え、ログリッチは相変わらずペダリングに力強さが戻らず、カーシーのアタックに全く反応できないような状態。
カラパスがしっかりと踏み続ける中、ログリッチもなんとか粘る、粘る…!
なんとか最後まで粘り続けたログリッチ、カラパスから21秒遅れでフィニッシュ!!
ログリッチが苦しみながらも総合首位を死守し、総合優勝が実質確定!!
そして、これでブエルタ・ア・エスパーニャ2連覇達成!!
昨年は、正直言って中盤以降は首位の座を脅かされる事もなく余裕の優勝だったけれども、今年はカラパスとの連日の「殴り合い」を制しての優勝なので、改めて個人としての能力の高さが証明されたと言っていいはず!
また、総合2位のカラパスとのタイム差は僅か24秒。
そして、ログリッチとカラパスが稼いだボーナスタイムは、ログリッチが48秒、カラパスは16秒と、その差は32秒。
「たられば」というか意味のない想定かもしれないけれども、ボーナスタイムを除くと逆転されていた計算になるとも言えるので、ログリッチのステージを勝ち切る勝負強さとスプリント力が功を奏した形に。
いや~、しかしこの第17ステージ、最後まで本当に面白かった…!
大満足!!
第18ステージ
遂にブエルタも最終日、マドリードへの凱旋となる第18ステージ!
ヨーロッパ全体で新型コロナウィルスが再流行する中、よくぞここまでたどり着いてくれた…!
レース序盤は最終日恒例のパレードラン、そして記念撮影タイム。
リーダージャージ着用者、左から、カラパス(繰り下げでのポイント賞ジャージ着用)、マス(新人賞)、ログリッチ(総合首位)、マルタン(山岳賞)。
総合トップ3、左から、2位カラパス、1位ログリッチ、3位カーシー。
ログリッチの総合優勝を祝うチーム・ユンボ・ヴィスマの選手たち!
マドリードの周回コースに到着すると、いよいよ本格的にレースがスタート!
逃げはマドリード出身のゴンサロ・セラノを含む4人。
今年の周回コースは昨年と違い「I字型」で、コーナーが少なくものすごいスピード!
逃げの4人は30秒ほどのタイム差で走るも、ドゥクーニンク、ボーラ、UAE辺りが牽引する集団は残り6kmで余裕をもって逃げを吸収。
そして最終周回、一旦ドゥクーニンクが良い形のトレインを作るも、コーナー毎に主導権が入れ替わる激しい展開に。
最終コーナーを回り、残り200mで飛び出したのはここまでステージ1勝のアッカーマン!
後ろからは同じく1勝のベネットが猛追し、アッカーマンを捉える!
ベネットがアッカーマンの横に並び、さあ追い抜くかという際どいタイミングでフィニッシュ!!
なんと、両者ともガッツポーズできないほど、超僅差のフィニッシュ!!
写真判定の結果…勝ったのはアッカーマン!!
その差僅か5cmの超激戦!
第9ステージではベネットの降格によっての1位だったために不完全燃焼だったアッカーマン、この日は正真正銘の勝利!!
ボーラのアシストの働き、そしてアッカーマンのスプリント、そのどちらも素晴らしかったけれども、個人的に最も素晴らしいと思ったのはレース後のアッカーマンのコメント。
アッカーマン「サムが降格になったステージの勝利をカウントするつもりはないので、これで彼とステージ1勝ずつ。みんなハッピーな気分で大会を終えることができる」
(出典:アッカーマンが写真判定でベネットを下す ログリッチがブエルタ連覇を達成 - ブエルタ・ア・エスパーニャ2020第18ステージ | cyclowired)
相手へのリスペクト、そしてフェアな精神が溢れるなんて素晴らしいコメント!!
この美しいライバル関係、来年以降も素晴らしい勝負が期待できそうだ!
そして、ログリッチも無事にフィニッシュ!
総合優勝、そして2連覇達成おめでとう!!
ツール・ド・フランスでの失意の敗戦を乗り越えての優勝、本当にカッコよかった!
これで、ここ2年で出場したグランツールは、3位・優勝・2位・優勝と圧巻のリザルトで、その安定感は間違いなく現役随一。
年齢的にも、まだまだリザルトを積み重ねていきそう!
総合2位のカラパスは、終盤の山岳では正直ログリッチよりも強かった!
昨年のジロ・デ・イタリア制覇が決してラッキーパンチではないとしっかり証明できたので、来年以降もイネオスのエースの1人として期待したい!
総合3位に入ったのは、イギリスの新星カーシー!
アングリルを制した登坂力、そしてTTでも好走したその能力は本物のはず。
尻上がりに調子を上げていた印象もあるので、ここからグランツール・レーサーとして大成するのかもしれない!
全日程終了!!
改めて、最終リザルトを確認。
- 総合優勝:プリモシュ・ログリッチ(チーム・ユンボ・ヴィスマ)
- 総合2位:リチャル・カラパス(イネオス・グレナディアーズ)
- 総合3位:ヒュー・カーシー(EFプロサイクリング)
- ポイント賞:プリモシュ・ログリッチ(チーム・ユンボ・ヴィスマ)
- 山岳賞:ギヨーム・マルタン(コフィディス)
- ヤングライダー賞:エンリク・マス
- 総合敢闘賞:レミ・カヴァニャ(ドゥクーニンク・クイックステップ)
- チーム総合:モビスター・チーム
ログリッチ、総合優勝おめでとう!
余裕の勝利だった昨年と違って、苦しみながらも勝ったのはいい経験、そしてこれからの財産になったと思う。
年間を通して抜群の安定感を見せたログリッチとユンボ、来年は「安定」だけではなく更に強くなって、今度こそ本当に「最強」になるのかもしれない。
そして、これにて今シーズンのUCIレースは全て終了!!
新型コロナウィルスの感染拡大という緊急事態の中で中止となったレースもあったけれども、しっかり最後までやりきってくれたのは本当に嬉しい!
過密日程で選手と運営陣はもちろん、観る側(笑)も大変だったけれども、やっぱりロードレース観戦は楽しかった!
来シーズン、まだまだ不安定な情勢が続くだろうけれども、我々観戦者にできる事は1つ。
開催されたレースを全力で楽しむ!!
今シーズンの「レース感想」はこれで終わりだけれども、来シーズンも全力で楽しんでいくよ~!!
それでは、また!!