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【レース感想】ジロ・デ・イタリア2021 第4ステージ

今大会初の本格的な山岳!

第4ステージは、序盤は平坦ながら中盤以降に3つのカテゴリー山岳が登場する丘陵(?)ステージ。

丘陵ステージとは言いつつ、フィニッシュの約2km手前で頂上を迎える2級山岳は、登坂距離4.3km・平均勾配9.9%・最大勾配16%というなかなかの厳しさ。

もしかしたら、総合争いのゴングが鳴る…かも?

 

前日に続いての雨の中、25人というかなりの大所帯の逃げが形成される。

メイン集団はマリア・ローザを着用するフィリッポ・ガンナ(イネオス・グレナディアーズ)が主に牽引し(というか平坦区間はほぼ一人牽き)、逃げとのタイム差は最大で7分ほど。

 

最初の三級山岳の登坂を終えると、ダウンヒルを利用して逃げ集団からアンテルマルシェ・ワンティゴベールマテリオのレイン・タラマエとクエンティン・ヘルマンス、そしてクリストファー・ユールイェンセン(チーム・バイクエクスチェンジ)の3人が抜け出しに成功。

先頭の3人の内、何故かユールイェンセンは先頭交代に加わらずに、「付き位置」をキープ。

そんな一人だけ楽をするような事が許されるのか…?

いやでも、実際にそうなっている訳で…。

何故…?

「2人で回る3人逃げ」に追いつこうと、追走集団は山岳で脱落者を出しながらも徐々に先頭との差を詰めていく。

2つ目の3級山岳に突入すると、先頭からヘルマンスが脱落し、追走集団も人数を半分ぐらいにまで減らしている。

山頂通過の時点で、逃げる2人と追走集団のタイム差は1分強。

一方、メイン集団は先頭から8分遅れと無理してこれらを捕まえる様子はなく、この日は逃げ切りが「確定」するような展開に。

 

残り6.8km地点から、この日のメインディッシュである2級山岳に突入。

ここで、追走集団からアタックを仕掛けたのはアレッサンドロ・デマルキ(イスラエル・スタートアップネーション)。

この動きに対応できたのはジョセフロイド・ドンブロウスキ(UAEチームエミレーツ)ただ1人。

この2人はほどなくして先頭に追い付き、そして余力の差を見せつけて軽々と追い抜いていく。

その直後(というか逃げの2人を抜く勢いそのまま)、残り4km地点辺りでドンブロウスキが更にペースを上げると、デマルキは付いていくことが出来ない!

ドンブロウスキはそのままデマルキに10秒程の差を付けて山頂を通過、勝利に向けての独走を続ける!

 

一方、メイン集団でも動きが見え始める。

初日の個人タイムトライアルで好走を見せて上位につけていたジョアン・アルメイダ(ドゥクーニンク・クイックステップ)が、なんと登りの早い段階で遅れていってしまう。

アルメイダは最終的に、先着した総合勢から4分以上ものタイムを失う事に…。

昨年総合4位の選手が早々に脱落したメイン集団で、最初に仕掛けたのはジュリオ・チッコーネ(トレック・セガフレード)。

その後、ミゲル・ランダのアタックでさらに集団は活性化して、抜け出したのチッコーネ、ランダ、エガン・ベルナル(イネオス・グレナディアーズ)、ヒュー・カーシー(EFエデュケーション・NIPPO)、アレクサンドル・ウラソフ(アスタナ・プレミアテック)の5人。

サイモン・イエーツ(チーム・バイクエクスチェンジ)やレムコ・エヴェネプール(ドゥクーニンク)などはこの5人には付いていけない!

 

先頭ではドンブロウスキが下りも危なげなくこなし、単独でフィニッシュ地点へ!

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9年前のベビー・ジロ(U23版ジロ)の覇者ドンブロウスキ、遂に本家ジロでステージ勝利!

更に、ドンブロウスキはこれがプロキャリアで初となるヨーロッパのレースでの勝利!(ベビー・ジロの勝利はコンチネンタルチーム時代)

思い入れの深いであろうジロで、見事な結果を収めて見せた!

 

そして、ドンブロウスキから13秒遅れでフィニッシュしたデマルキは、総合首位にジャンプアップし、マリア・ローザを獲得!

惜しくもステージ勝利には手が届かなかったものの、こちらも嬉しい「勝利」!

 

一方、総合勢は先ほど抜け出した5人、ベルナル、チッコーネ、ウラソフ、ランダ、カーシーが、そのままひと塊でフィニッシュ。

後続のサイモン・イエーツ、エヴェネプール、ロマン・バルデ(チームDSM)、ダニエル・マーティンイスラエル)などの集団は、そこから11秒遅れてフィニッシュする事に。

他に、ヴィンチェンツォ・ニバリ(トレック)、マルク・ソレル(モビスター・チーム)、エマヌエル・ブッフマン(ボーラ・ハンスグローエ)、ジェイ・ヒンドレー(DSM)、ジョージ・ベネット(チーム・ユンボ・ヴィスマ)、トビアス・フォス(ユンボ)などは、更にそこから少しタイムを失う結果となってしまった。

そして、先ほども触れたようにアルメイダは4分以上の大幅な遅れを喫してしまい、実質「終戦」に…。

早くも明暗が分かれた総合争い、今後も目が離せない。