初心者ロードレース観戦日和

初心者でもいいじゃない!ロードレース観戦を楽しもう!

ツール・ド・フランス2021 素人予想の答え合わせ

相次ぐ有力選手のリタイアが…

ツール・ド・フランス2021は、タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ)の2年連続3冠という快挙で幕を閉じました。

ポガチャルの他にも、マーク・カヴェンディッシュ(ドゥクーニンク・クイックステップ)のツール通算勝利数タイ記録(34勝)達成や、ワウト・ファンアールト(チーム・ユンボ・ヴィスマ)による42年ぶりとなる「同一ツールでの平坦・山岳・個人TTでの勝利」と、記録にも記憶にも残るような瞬間を目にする事ができました。

 

その一方で、相次ぐ落車と厳しい山岳ステージでのタイムアウト、そして直後に控えている東京オリンピックの影響もあり、途中でリタイアしてしまった選手がなんと43人もいます。

リタイアする選手が多いというのは、もちろん見ている側として悲しいだけだなく、事前に予想をしている身としては予想した選手がツールを去っていく恐怖との戦いでした…。

 

既にツールから10日以上が経ってしまい、東京オリンピックを挟んだこともあって最早かなり遠い過去の出来事のようですが、もちろん今回も予想の答え合わせを行います!

事前の4賞予想記事と、Twitterで行っていたステージ勝利予想を振り返って、あれやこれや書いていきますよ~!

 

4賞予想

まずは4賞の予想から見ていきましょう。

事前に書いた予想記事がこちらになります。

www.kiwaroadrace.com

各賞ごとに「本命・対抗・穴・大穴」の4人と、その他注目選手を3人ずつ挙げています。

 

総合優勝予想

早速総合から見ていきましょう。

自分の予想と結果がこちら!

 

本命:プリモシュ・ログリッチ → 第8ステージ終了後にリタイア

対抗:タデイ・ポガチャル → 総合優勝!

穴:ゲラント・トーマス → 総合41位(落車の影響で大きくタイムを失う…)

大穴:テイオ・ゲイガンハート → 総合60位(落車の影響で大きくタイムを失う…)

注目:エンリク・マス → 総合6位

注目:ウィルコ・ケルデルマン → 総合5位

注目:リゴベルト・ウラン → 総合10位

 

4枠で挙げた選手はポガチャル以外が撃沈、逆にその他注目で挙げた選手がトップ10入りと、まあなんとも複雑な心境になる結果に…。

「たられば」を言っても仕方ありませんが、ログリッチもトーマスもゲイガンハートも(特にログリッチとトーマスは)、落車さえ無ければと思わずにはいられません…。

その他注目で挙げた選手が全員トップ10入りしたのは悪くないですね。

あとは、総合2位に入ったヨナス・ヴィンゲゴーを的中させる(というか候補に挙げる)のは相当難易度が高かったとは思いますが、ゲイガンハートと迷ってリチャル・カラパスを外したのが少し悔やまれます。

総評としては…う~ん、微妙。

落車による影響を大きく受けたとは言え、あまり精度の高い予想とはなりませんでした…。

 

ポイント賞予想

続いて、ポイント賞の予想がこちら!

 

本命:カレブ・ユアン → 落車でリタイア

対抗:アルノー・デマール → 山岳ステージでタイムアウト

穴:ペテル・サガン → 落車のダメージでリタイア

大穴:マチュー・ファンデルプール → オリンピックへの調整のためリタイア

注目:ソンニ・コルブレッリ → 3位!(227pt)

注目:マイケル・マシューズ → 2位!(291pt)

注目:マーク・カヴェンディッシュ → 1位!(337pt)

 

まさかの、4枠予想全滅。

そして注目選手3人がトップ3という、これまた総合予想以上に何とも言えない結果になってしまいました…。

ユアンが中間スプリントポイントを狙ってきた(しかもしっかり先着した)のを見て、「ユアンが序盤からマイヨヴェールを獲得する展開なら、最後までキープするために戦う」と予想していた自分は喜んでいましたが、完全にぬか喜びでしたね…。

まぁ、よくよく考えれば、カヴェンディッシュも含めてトップ3をしっかりと注目選手に挙げる事が出来たのは、意外と悪くないというか、割と的を射た予想だったのかなとも思います。

ただ、予想記事でのカヴェンディッシュに対する「決してポイント賞の候補と言う訳ではありませんが、注目したいと思います」というコメント…。

…大変申し訳ございませんでした(汗

 

山岳賞予想

気を取り直して、山岳賞予想に移りましょう!

自分の予想がこちら!

 

本命:サイモン・イエーツ → 落車でリタイア

対抗:タデイ・ポガチャル → 1位!(107pt)

穴:ピエール・ラトゥール → 13位(26pt)

大穴:ベン・オコーナー → 7位(44pt)

注目:オマール・フライレ → 32位(8pt)

注目:ピエール・ローラン → 圏外(0pt)

注目:ミゲルアンヘル・ロペス → 圏外(0pt)

 

一番予想が難しい山岳賞ですが、対抗で挙げたポガチャルがトップだったりと、全くかすりもしなかった昨年よりは若干良くなったとは思います。

ただ、総合・ポイント賞に続いてまたもや本命がリタイアしているんですよね…。

ついでに言うと、サイモン・イエーツはリタイアした時点で山岳ポイントを3ptしか獲得していなくて、全く山岳賞を狙っていない感じでした…。

あと、大穴に挙げて7位に入ったオコーナーですが、まさか総合4位に入るとは思っていませんでした。

 

ヤングライダー賞予想

ポガチャルのせいで、4賞で最も予想の意味が無いヤングライダー賞ですが…、自分の予想がこちら!

 

本命:タデイ・ポガチャル → 1位!

対抗:ダヴィド・ゴデュ → 3位

ルーカス・ハミルトン → 落車でリタイア

大穴:セルヒオ・イギータ → 5位

注目:ブランドン・マクナルティ → 11位

注目:ベン・オコーナー → 対象外…

注目:ヨナス・ヴィンゲゴー → 2位

 

当然、ポガチャルの1位は的中。

他の予想も、穴のゴデュが3位、大穴のイギータが5位、注目のヴィンゲゴーが2位と、これはなかなか悪くない予想ではないでしょうか!

特に、当初はアシストの予定だったヴィンゲゴーを注目枠で挙げる事ができたのは、エースの落車という運の要素が絡んだとはいえ、個人的には大当たりでした。

ただ、注目で挙げたもう1人、オコーナーはまさかの「ヤングライダー対象外」の選手…(汗

これは猛省です…。

 

ステージ勝利予想

ここからは、毎ステージスタート前にTwitterで行っていたステージ勝利の予想を振り返ります!

願望が混ざっていたり、時間が無くてかなり感覚で予想しているケースもあったりと、まぁなかなかカオスな事になっていますが、サクサクと見ていきましょう!

 

1週目

・第1ステージ

観客のせいで大落車が発生した波乱のステージ、それでも最後は美しい勝利で締めてくれたのはジュリアン・アラフィリップ

自分の予想がこちら!

ファンデルプールも最終局面までは残っていましたが、早めに仕掛けたアラフィリップが完全に1枚上手でしたね。

 

・第2ステージ

2日連続の丘陵ステージ、「怪物」ファンデルプールが祖父に捧げる涙の勝利!

自分の予想がこちら!

…逆だよ!!

この第1・第2ステージ、結構悔しいですね…。

 

・第3ステージ

今大会最初のスプリントステージは、落車だらけの展開からティム・メルリールが勝利!

自分の予想がこちら!

ユアンはフィニッシュ直前で落車してしまい、そのまま無念のリタイア…。

なんてこった…。

 

・第4ステージ

前日に続き平坦なスプリントステージは、カヴェンディッシュが復活の勝利!

自分の予想がこちら!

アルペシン・フェニックスが前日勝利のメルリールではなくジャスパー・フィリプセンでスプリントするという読みは見事正解でしたが、惜しくも3位でした。

 

・第5ステージ

27.2kmの平坦な個人TTを制したのは、なんとTTスペシャリストではなくオールラウンダーのポガチャル

どんだけ強いんですか…。

そして、自分の予想がこちら!

ファンアールトは惜しくも4位でフィニッシュ。

そして、この予想は第20ステージに取っておきたかった…。

 

・第6ステージ

復活を遂げたカヴェンディッシュが今大会2勝目を挙げた第6ステージ、自分の予想がこちら!

今ツール初正解をもたらしてくれたのは、完全復活のカヴェンディッシュ!!

この日の勝利は、チーム力の高さだけではなくベテランらしい瞬時の判断が光る、素晴らしいものでしたね。

 

・第7ステージ

今大会最長の丘陵ステージ、見事に逃げ切ったのはマテイ・モホリッチ。

自分の予想がこちら!

うわぁ…、なんと的外れな予想…。

コルブレッリはこの日勝負する気は全くなかったですね。

 

・第8ステージ

アルプス山脈の山岳ステージ、ポガチャルが圧倒的な力でライバルを「虐殺」する一方で、最後まで逃げ切ったのはディラン・トゥーンス

自分の予想がこちら!

ポガチャルは総合のライバルを置き去りにしてのステージ4位と、ある意味勝利ではありましたが、ステージ優勝には一歩届かず。

こういう「狙いは合っていた」みたいな予想をすると、嬉しさと悔しさが半々ぐらいですね。

 

・第9ステージ

オコーナーが驚きの逃げ切りで総合2位にジャンプアップしたアルプス山脈2戦目、自分の予想がこちら!

途中までは絶好調で山岳ポイントを大量に獲得していたナイロ・キンタナですが、最後の1級山岳でまさかの大失速…。

一体どうしたんでしょうか…。

 

1週目の9ステージを終え、正解は1つ!

昨年のツールは1週目が正解数0だったので、取り敢えず1つ当たって安心しました。

 

2週目

・第10ステージ

休息日明けのスプリントステージ、カヴェンディッシュの勢いが止まらない!

自分の予想がこちら!

…少しどころか、かなり凝って考えすぎ!

ま~あ普通のスプリントステージでしたよ…。

 

・第11ステージ

モン・ヴァントゥを2回登る大注目の山岳ステージは、なんとなんとファンアールトが逃げ切り勝利!

この驚きの展開を知る訳もない自分の予想は…

ファンアールトを予想できなかったのは仕方がないとして、今大会のサイモン・イェーツはいい所を見せられないまま落車で去ってしまいましたね…。

 

・第12ステージ

スプリントが予想された平坦ステージ、エースであるサガンがリタイアしてしまったボーラのニルス・ポリッツが逃げ切り勝利!

自分の予想がこちら!

序盤からスプリントとは程遠い展開になっていましたね…。

ただ、ポリッツの勝利は嬉しいのでヨシ!

 

・第13ステージ

遂に、カヴェンディッシュが歴代最多勝に並ぶ34勝目!

そんな歴史的瞬間に、自分の予想は…

カヴェンディッシュー!!

記録達成のステージを見事に的中!!

いやぁ、めでたいめでたい!

 

・第14ステージ

逃げ向きの丘陵ステージ、バウケ・モレマダウンヒルで抜け出しての独走勝利!

自分の予想がこちら!

「逃げ王」トーマス・デヘントは、残念ながら今ツールでは結果を残せず…。

 

・第15ステージ

3つの1級山岳を登る山岳ステージ、最後の山岳で抜け出して勝ったのはセップ・クス

自分の予想がこちら!

途中まではまさに想定通りの走りを見せてくれたキンタナは、最後の登坂に入ると早々に脱落…。

キンタナも今ツールはイマイチでしたね…。

 

2週目は6ステージ中、1つ正解!

1週目と同じくカヴェンディッシュのスプリントを当てる事が出来ましたので、「3週目はスプリント以外での正解も欲しいな」なんて思っていました。

 

3週目

・第16ステージ

今大会最後の逃げ向きな丘陵ステージは、パトリック・コンラッドが見事な逃げ切り勝利!

自分の予想がこちら!

翌日・翌々日の山岳ステージよりもアラフィリップに向いていると判断しての選出でしたが、残念ながら動きませんでしたね…。

 

・第17ステージ

ピレネー山脈2連戦の第1ラウンドは、王者ポガチャルが格の違いを見せつける勝利!

自分の予想がこちら!

ポガチャル様~!

やっとスプリント以外で予想が当たりましたね!

ポガチャル様の圧倒的な強さのおかげです。

 

・第18ステージ

絶対的な王者ポガチャルが、ピレネー山脈ステージを2連勝!

自分の予想がこちら!

前日のステージで泥臭く勝利を目指したカラパスに期待しましたが、ポガチャル様が強すぎました。

総合争いになりそうな山岳ステージでの予想が、もはや予想として成り立たないぐらいにポガチャル様が強すぎます…。

 

・第19ステージ

起伏の少ない平坦ステージながら意外にも逃げ切りの展開となり、モホリッチが今大会2勝目!

自分の予想がこちら!

ドゥクーニンクはここで35勝目を狙うのではなく、カヴェンディッシュのポイント賞を確実なものにするために、逃げ切りを容認して「ライバルにスプリントポイントを与えない」という選択を採りましたね。

 

・第20ステージ

30.8kmのフラットな個人TTステージ、圧巻の走りを見せたファンアールトが今大会2勝目!

自分の予想がこちら!

キュングはペース配分を間違えたのか、後半失速してしまいました…。

 

・第21ステージ

栄えあるシャンゼリゼの勝利を勝ち取ったのは、なんと前日の個人TTでも勝利していたファンアールト!!

自分の予想がこちら!

歴代最多勝に並んでいたカヴェンディッシュは、残念ながら記録更新とはなりませんでした…。

というか、ファンアールトは山岳・個人TT・スプリントと3カテゴリーのステージで勝利って、改めて文字に起こしてみてもやっぱり意味が分からないですね。

 

3週目も、6ステージ中1つ正解!

これで各週1ステージずつ正解となり、トータルでは21ステージ中3つ正解となりました!

昨年もツールは3つ正解でしたので、正解率が落ちなかったという意味では少し安心しつつ、正解率が上がらなかったという意味ではやはり結構悔しがっている自分がいます。

 

「リタイアが多かったから仕方ないじゃん」と開き直りたい…

長々と、そしてもうツールから10日以上も経っているのに振り返ってみましたが、いかがだったでしょうか。

 

え?

正解率が低い?

 

それはもちろん自覚していますし、結構へこんでいますよ…。

4賞、特にスプリント賞なんかは、それこそ仕方がないとは言え、まさかあんな結果になるとは…。

あとは、ステージ勝利予想の内容も、正直言って不完全燃焼というか…。

今大会4勝のカヴェンディッシュで2つ、同じく3勝のポガチャルで1つ正解というのは、まぁあんまり誇れる内容ではないですね。

 

多少の悔しさは残りつつ、それでもやはり予想をしていくのは楽しかったので、もちろん今後も予想を続けていきます!

まずは楽しみながら、そしてあわよくば正解率の向上を目指しながらやっていきますよ~!

それでは、また!