初めての現地観戦!
2019年以来、3年振りの開催となった「さいたまクリテリウム」!
ヨナス・ヴィンゲゴー(チーム・ユンボ・ヴィスマ)などのツール・ド・フランス出場メンバーを中心に、世界のトップ選手が集まってレースを行うこのイベント。
今まで中継映像でのレース観戦しか経験してこなかった自分も、遂に現地観戦デビュー!
と言う事で、今回の記事は「レース感想」と言うよりは「レース観戦記」みたいな内容を書いてみようと思う。
やった事のない書き方なのでちょっとクオリティに不安もあるけれども、当日の雰囲気なんかが少しでも伝わればと…。
(一応、写真もいくつか貼っていくけれども、普段ほとんど写真を撮らない人間がレース写真を撮影しているので、そこは期待しないで読んでもらえれば…)
レース前
自分が最寄り駅のさいたま新都心に到着したのは10時過ぎぐらい。
改札を出たらいきなりブースがあるなど、そこは完全にさいたまクリテリウムモードだ。
今回は有料の「沿道観戦プラン」に申し込んでいて、その受付は11:00から。
ただ、受付場所にはすでにそれなりの人数の列が出来ていて…。
余裕があれば「さいたまるしぇ」周辺をゆっくり見て回ろうかとも思っていたけれども、このタイミングで今回一緒に観戦する友人と合流した事もあり、そのまま2人で列に並ぶ事に。
受付開始時間の頃には、待機列は自分たちが並んだ時点の倍ほどの長さに。
「早めに並んでおいてよかった…」と思いながら、受付を済ませていよいよ観戦エリアへ!
「沿道観戦プラン」は、さいたまスーパーアリーナ手前の沿道が観戦ゾーン(下画像内、さいたまスーパーアリーナ南側の通りにある水色の区画)。
自分たちが陣取ったのは、選手の姿をできるだけしっかり見たいという事で、スピードが緩むであろうコーナー手前(下画像内、赤丸で囲った辺り)。
幸い、結構コーナーに近い位置に空きがあったので、最前列の確保に成功。
スピードが緩むであろうコーナー手前に陣取る事に成功#jspocycle #さいたまクリテリウム pic.twitter.com/iBSFzOGwb7
— kiwa (@kiwa2408) November 6, 2022
後で感じた事だけれども、おそらく「沿道観戦プラン」は申し込んだ多くの人(ほぼ全員?)が最前列で観戦できるぐらいに人数を絞っている。
その中で、「いい位置を確保するなら早めに並ぶべし」ぐらいの感じかな。
オープニングセレモニーが12:50開始、そのままシームレスにパレードランという流れなので、このタイミングでコンビニまで食事を買いに行き、軽く腹ごしらえ。
友人はキャンプ用の折りたたみイス、自分は1人用のコンパクトレジャークッションに座り、ロードレース談義に花を咲かせつつ、時折テスト走行で通過するオフィシャルモトやオフィシャルカーにイベント開幕の近づきを感じたりしていた。
定刻を少し過ぎたころ、さいたまスーパーアリーナ内からアナウンスや歓声が聞こえてくる!
アリーナ内に移動してそれを見る事も可能だったけれども、すぐにパレードランが始まるのでそのまま沿道で待機。
まずは国内チームの登場!
国内チームの選手は、手を振りながら丁寧に歓声に応えていたような印象。
続いて、海外チームもやってくる!
同じようににこやかに対応しつつ、海外チームの方がひと纏まりのまま(横一列の隊列で)走っていた印象かな。
その後、パラ選手、ジュニア選手、女子選手なども通過して、そのまま間を開けずにタイムトライアルがスタート!
初めて生で見るプロ選手の「本気」のスピード。
…速すぎない!?
コーナーの手前でこのスピード感なのか…!
そのスピード。
空気を裂く音。
踏み込む力強さ。
コーナーへの入り方を伺う表情。
中継映像では感じる事のできない生の迫力に、ただただ圧倒される。
「当たり前だけど、やっぱりプロは凄いんだな…」と、そんな月並みな言葉が頭に浮かんでいた。
メインレース
タイムトライアルから30分ほどのインターバルを経て、いよいよこの日のメインイベント、周回コースを17周するクリテリウムレースが始まる。
友人がタブレットを持ってきていたので、選手が目の前を通過している以外の時間はそちらでレース展開を追いながらの観戦だ。
はっきり言ってしまうと、選手が目の前を通過するのはほんのわずかな時間である。
それでも、17回訪れるその瞬間は、血が滾るような興奮を味わえる、最高の時間だったと強く主張したい。
前座のタイムトライアルでも率直に凄いと思っていたけれども、クリテリウムはあまりにも空気が違う。
各選手がライバルの様子を伺いながら、なんとか隙をついて出し抜こうとする、ヒリヒリと焼けつくような雰囲気。
世界トップクラスの選手たちが、必死の形相でペダルを踏み込む姿。
クリテリウムと言えども、「本物」のレースが間違いなくそこにあった。
レースの写真は、そんなに多くは撮っていない。
特にレース終盤は、スマホ越しではなく自分の眼でその走りを脳裏に焼き付け、レースの空気をできるだけ感じていたかった。
画面越しでは絶対に得られない、特別なものを見ているという実感。
本当に最高の時間だった。
レース後
レースは、小集団に生き残った唯一のスプリンターであるジャスパー・フィリプセン(アルペシン・フェニックス)が、しっかりとスプリントで勝利。
レースが終わると、選手たちは観客の声援に応えながら、再びコースをぐるりと1周。
スタート前のパレードラン以上に、観客とハイタッチを交わしたりしてコミュニケーションをとりながら、ゆっくりと走り抜けていく。
199cmの長身が目を引くマックス・ヴァルシャイド(コフィディス)に、友人と同時に「マーックス!!」と声を掛けたら(友人と示し合わせたわけではなく、同時になったのは完全に偶然)、めっちゃいい笑顔で振り返ってくれたりもした。
そして、他の選手から少し間隔を空けて、最後尾でやってきたのは…!
中島選手を「なかじー」と呼び、新城選手を「幸也さん」と呼ぶ自分#jspocycle #さいたまクリテリウム pic.twitter.com/zoYqNwxOlg
— kiwa (@kiwa2408) November 6, 2022
今シーズン限りで引退する中島康晴選手(キナン・サイクリングチーム)と、中島選手と同期の新城幸也選手(バーレーン・ヴィクトリアス)!!
粋と言うか、締めくくりにふさわしい最高の演出だ。
中島選手、現役生活お疲れさまでした。
「次のステージ」での活躍も期待しています!
パレードランも終わると、最後はさいたまスーパーアリーナ内での表彰式へ移動。
割とコンパクトで、でも適度ににぎやかに、ちょうどいい塩梅の表彰式だったと個人的には思う。
表彰式の最中に連絡をくれたフォロワーさんと挨拶をしたりしてから、最後のフォトセッション(主に「満喫プラン」に申し込んだ人向け?)を尻目に、あまり混雑する前に会場から出ることを選択。
その後、一緒に観戦した友人と大宮で飲みながら感想戦をして、この日の行程は終了!!
お疲れさまでした~!!
改めて振り返ってみて…
いや~、長く、そして濃い1日だった!!
もう率直に、初めての現地観戦は最高の体験だったとしか言いようがない!!
まず、レース自体の満足度が本当に最高だった!
新城選手を筆頭とした日本人の頑張り、アレハンドロ・バルベルデ(モビスター・チーム)にヴィンチェンツォ・ニバリ(アスタナ・カザフスタン・チーム)という今季限りで引退するレジェンドによる2人逃げ、しっかりと強さを見せつける王者ヴィンゲゴーなど…。
あくまで「エキシビジョン」であるクリテリウムで、トップ選手がこれだけ熱量を込めてレースを作ってくれるのは、本当に素晴らしい事だと思う。
見る事ができて、本当に幸せだった。
そして感じたのが、このイベントがいい意味でかなり初心者向けであるという事。
会場のアクセスしやすさとホスピタリティ。
「沿道観戦プラン」などの選択肢。
出場選手のネームバリュー。
そのどれもが、今回の自分のような「観戦初心者」にとって、イベント参加のハードルを下げるものになっているのは間違いないと思う。
さいたまクリテリウムは、いろいろな意味で初心者にお勧めできる、ロードレース観戦の入り口となり得る素晴らしいイベントだと、強く感じた1日だった。
最後に、少しお礼の言葉を…。
まず、一緒に観戦した友人のI氏。
ツイッター上でのやり取りから、ちょっと不思議な流れで一緒に観戦する事になったけれども…。
自分がこれだけストレスなく全力で楽しめたのは、間違いなく彼の「レース観戦慣れ」と「気遣い」が大きかった。
本当にありがとう!
続いて、自分の「【ゆる募】さいたまクリテリウム観戦にあたってアドバイス」というツイートに対して、DMで色々と教えてくださったAさん。
経験をもとにした的確なアドバイスは、とても助かりました。
本当にありがとうございました!
さて、改めて今年のレースやイベントは、これにて全て終了。
これだけ全力で楽しんでしまうと、早くも来年が待ち遠しいだけでなく、ほかのレースも現地観戦したい欲求が湧いてきている。
ただ、転勤により釧路在住という現状だと、なかなか大変なのも事実で…。
それでも、もし来年も勤務地が釧路のままだったとしても、なんとかジャパンカップは見に行きたいかな。
と言うかその前に、そろそろ釧路を脱出したいけれどもね…。
まぁ何にせよ、来シーズンも思う存分ロードレースを楽しんでいこう!
そしてその前に、選手紹介記事の追記を頑張るぞ~!
まだ全く手を付けていないけれども、今シーズンの情報を27選手分、来年1月のツアー・ダウンアンダーまでを目標に…。
追記したら、ツイートや「追記まとめ記事」でアナウンスするので、ぜひ読んでみて下さい!
それでは、また!!