最注目はもちろん…
シーズン最初のグランツール(3大ステージレース)、美しさと険しさが同居するジロ・デ・イタリアの開幕が迫ってきました!
注目すべきポイントは色々ありますが…、最も注目すべきなのは現役最強と名高い「あの選手」が初出場することでしょう。
今シーズンここまで絶好調な「彼」ですが、ジロでも圧倒的な走りを見せてくれるのか、本当に楽しみですね。
そしてもちろん、グランツールなので他の出場選手もかなり豪華です。
総合系、スプリンター、その他と、3つのカテゴリーに分けて注目選手を紹介していきたいと思います。
総合系
「1強」が突出しているということは、その下…総合表彰台争いがかなり熾烈になりそうな予感もあります。
そしてその中から、果たして「彼」に食らいつける選手が出てくるのでしょうか。
タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ)
「あの選手」とか「彼」とぼやかしてきましたが…、もちろん皆さんご存じでしょう!
そう、ポガチャルがジロに初出場します!
直近2年、ツール・ド・フランス総合優勝こそ逃してしまいましたが、トータルの能力で現役最強なのは、疑いの余地がないでしょう。
2020年以降、「出場するレースはほぼ勝つ」ような勢いで走り続けていますが、今シーズンは今まで以上に好調かもしれません。
ストラーデ・ビアンケ優勝、ミラノ~サンレモ3位、ボルタ・シクリスタ・ア・カタルーニャ総合優勝(ステージ4勝!)、リエージュ~バストーニュ~リエージュ優勝と…4レース・10日間走って7勝という、ちょっと常軌を逸した成績を残しています。
しかも、ストラーデ・ビアンケでの90km独走を筆頭に、勝ち方も正直言って頭おかしい(誉め言葉)レベルです。
今回ポガチャルを支えるアシスト陣に関しては、流石にツール仕様のフルメンバーとはいきませんでした。
それでも、山岳アシストとしてラファウ・マイカ、フェリックス・グロスシャートナー、ドメン・ノヴァク、平坦牽引役としてミッケル・ビョーグ、ヴェガースターケ・ラエンゲンと揃えた陣容は、今大会で最上位クラスの戦力と評していいでしょう。
一体、どれだけの走りを見せてくれるのでしょうか。
果たして、食らいつける選手はいるのでしょうか。
間違いなく、今回のジロの流れを作るのはポガチャルです。
ゲラント・トーマス(イネオス・グレナディアーズ)
気が付けばもう37歳、経験豊富な大ベテランのトーマスは、2年連続でジロへの出場です。
昨シーズンのジロでは、プリモシュ・ログリッチ(当時ユンボ・ヴィスマ)との激戦を繰り広げて総合2位と、惜しくも頂点には届きませんでしたが、まだまだ戦う力が残っていると改めて見せつけてくれました。
今回、前哨戦のツアー・オブ・ジ・アルプスでは総合13位と結果を残せていませんが、安心して下さい。
昨年もツアー・オブ・ジ・アルプスでは総合15位でしたので、ベテランらしくじっくり調整しているということでしょう。
チーム力としては、カギを握るのはティメン・アレンスマンです。
昨年のジロではトーマスを力強くアシストしつつ、自身も総合6位でのフィニッシュと、一介のアシストには留まらないような素晴らしい走りを見せていました。
アレンスマンが「今大会最強の山岳アシスト」としてレースを支配できれば、ライバルに大きな圧力を掛けられるでしょう。
更に言えば、トーマスとアレンスマンによるダブルエース体制を敷けるぐらい、アレンスマンを温存することが出来れば、他のチームへの脅威度はより上昇するはずです。
そのためには、新加入のトビアス・フォスが「額面通り」の働きをしなければいけないと思うので、そこまで上手くはいかないかもしれませんが…。
2010年代の「栄光時代」を知るベテランと、次世代エース候補の若手。
その力を上手く噛み合わせて、なんとかポガチャルに食らいついてくれることを期待しています。
ベン・オコーナー(デカトロン・AG2R・ラ・モンディアル・チーム)
2021年のツールで総合4位の実績があるオコーナーは、今シーズンかなり安定した成績を残しています。
2月にシーズン初戦のワンデーレース(1クラス)で幸先よく勝利を飾ると、UAEツアーではステージ1勝を挙げて総合2位、その後もティレーノ~アドレアティコで総合5位、ツアー・オブ・ジ・アルプスで総合2位と、常に総合上位に顔を出しています。
以前はもう少し「良い時と悪い時の差」がはっきりしている選手のような気がしていましたが、ここ数年総合エースとしての経験を積んだことで、安定感を身に着けたのかもしれませんね。
今回のデカトロンは、まるでツールのメンバーかと目を疑うほど、登れるアシストを総動員してきました。
オウレリアンとヴァランタンのパレパントル兄弟、進境著しいアレックス・ボウダンとバスティアン・トロンション、経験豊かなアンドレア・ヴェンドラーメとラリー・ワーバスと、なかなか期待できる陣容になっています。
フランス籍のチームが、イタリアの地でこれだけの本気度を見せるのは…オコーナーへの期待、そして信頼がそれだけ大きいということでしょうか。
オコーナーにとって初となるグランツール総合表彰台、かなり期待していいのかもしれません。
ロマン・バルデ(チームDSM・フェルミニッヒ・ポストNL)
個人的にかなり期待しているのが、リエージュ~バストーニュ~リエージュで2位に入ったバルデです。
2021年にDSMへ移籍して以降、落車などで結果を残せないケースが目立ちましたが、本人の調子自体は決して悪くなかったと思っています。
そして今シーズンのリエージュ~バストーニュ~リエージュ、流石に独走したポガチャルに付いていくのは不可能でしたが、他のライバルを登坂で突き放しての2位入賞は、かなり高く評価できるでしょう。
チーム力としては、総合争いだけでなくスプリントも狙う布陣であり、山岳アシストが充実しているとはなかなか言い難いですが…その中で可能な限りの戦力は整えてきた印象です。
経験のあるクリス・ハミルトンを中心に据えつつ、ヘイス・レームライゼとケヴィン・ヴェルマーケの若手コンビの奮闘に期待…と言ったところでしょうか。
上手く他のチームの動きも利用して力を温存しつつ、バルデの得意技であるダウンヒルアタックなんかを繰り出せると、面白くなるかもしれません。
その他有力候補
若手、中堅、ベテランと、なかなか粒ぞろいです。
とりあえず、ざっと名前を連ねてみます。
- キアン・アイデブルックス(チーム・ヴィスマ・リースアバイク)
- ダニエル・マルティネス(ボーラ・ハンスグローエ)
- エディ・ダンバー(チーム・ジェイコ・アルウラー)
- ルーク・プラップ(チーム・ジェイコ・アルウラー)
- アントニオ・ティベーリ(バーレーン・ヴィクトリアス)
- ダミアーノ・カルーゾ(バーレーン・ヴィクトリアス)
- ナイロ・キンタナ(モビスター・チーム)
期待度が高そうなのは、21歳の新鋭アイデブルックスでしょうか。
昨年のブエルタ・ア・エスパーニャ総合8位、今シーズンもティレーノ~アドレアティコで総合7位と、かなり登れることは証明済みです。
ただ、今回のヴィスマはスプリントとの両睨み体制なので、アシストの枚数はそこまで潤沢ではないのが不安材料ではあります。
実績ベースで考えるなら、ダニエル・マルティネスもかなり期待はできそうです。
今シーズンもヴォルタ・アン・アルガルベで総合2位と結果を残していますが、ティレーノ~アドレアティコではあまり良くなかったのが少し不安ではあります。
そろそろエースとしてグランツールで結果を残してほしいところですが…。
昨年のジロで総合7位に入り、その才能を証明したダンバーですが、今シーズンは良い走りを見せられていません。
チームがスプリントとの両睨み体制なこともあり、エースナンバーを貰えなかった辺りも少し気になるところですね…。
オーストラリア籍のチームとしては、地元出身のプラップに期待しているのかもしれません。
今シーズンで23歳になるティベーリは、その潜在能力を買われてか、エースナンバーに抜擢されました。
ツアー・オブ・ジ・アルプス総合3位、ボルタ・シクリスタ・ア・カタルーニャ総合8位と、今シーズンはなかなかの成績を残しているので、ジロと言う大舞台でポテンシャルをしっかり開花させられるのか注目です。
もしティベーリが沈んだ場合は、今シーズンで37歳の大ベテラン、カルーゾにバトンタッチする流れも十分に考えられます。
今シーズンからモビスターに電撃復帰したキンタナですが、残念ながら今のところは全く結果を残せていません。
それでもエースナンバーを背負うからには、チームとしてキンタナの状態にそれなりの自信があるのだと思いたいですが…。
昨年のジロで総合11位のエイネル・ルビオとのコロンビア人コンビで、是非ともレースを盛り上げてほしいところです。
スプリンター
恐らく、勢力的には「2強」でしょう。
ただ、他にも実績のある選手は多く、総合争いよりは混戦になりそうな雰囲気ですね。
ティム・メルリール(スーダル・クイックステップ)
スーダルの新エースを務めるメルリールは、今シーズン既に7勝と絶好調です。
元々抜群だったトップスピードに加えて、今シーズンは登りスプリントへの適正も見せ始めていて、正面から打ち破るのはなかなか難しいようなレベルに達しています。
グランツールは過去に3回出場して完走は1回のみと、ポイント賞を狙えるタイプではありませんが、それはチームも織り込み済みでしょう。
序盤のステージにフォーカスして、きっちりと勝利を挙げる可能性は極めて高いはずです。
チーム力としては、レースをがっちりコントロールするような布陣ではありませんが、ルーク・ランパーティからベルト・ファンレルベルフへと繋ぐトレインは、十分に強力な部類です。
総合系へと舵を切りつつあるスーダルですが、ここはしっかりとスプリントでも意地を見せてほしいところですね。
オラフ・コーイ(チーム・ヴィスマ・リースアバイク)
スプリント界の新星コーイは、今回のジロがグランツール初挑戦となります。
2022年は10勝、2023年は12勝(ワールドツアー4勝)と、直近2年の成績は完全にトップスプリンター級だったので、「やっとグランツール出場か」という感もありますね。
今シーズンもここまで4勝と、相変わらず良いペースで勝利を重ねています。
そのトップスピードは本当に素晴らしく、今大会のメルリールにとって最大のライバルになりそうです
チームは総合争いとの二刀流ながら、そのスプリントトレインは今大会最強クラスと評していいでしょう。
ティム・ファンダイク→エドアルド・アッフィニ→クリストフ・ラポルトという並びは、かなりの破壊力です。
初挑戦のグランツールで、勝利を量産しても何ら不思議ではありません。
ジョナサン・ミラン(リドル・トレック)
昨年ポイント賞を獲得したミランは、リドルへ移籍しての出場となります。
グランツール初出場だった昨年のジロ、ステージ勝利は1つだけでしたが、ステージ2位が4回など安定してポイントを獲得し続けたのは、なかなかの驚きでしたね。
逆に言えば勝ち切れない…特に位置取りの拙さが目立つ格好ではありましたが、193cmの巨体を活かしてのパワフルなスプリントは、かなりのポテンシャルを秘めてもいます。
今シーズンも、ティレーノ~アドレアティコでステージ2勝を挙げてポイント賞獲得と、調子が良さそうなのも好材料です。
ミランを支えるアシスト陣は、ヤスペル・ストゥイヴェン、エドワルド・トゥーンス、シモーネ・コンソンニと、経験豊富な中堅~ベテランがずらりと並びます。
これは、まだ拙さも覗かせるミランにとっては、大きな支えになるでしょう。
うまく嵌れば、昨年以上の活躍も期待できそうです。
ファビオ・ヤコブセン(チームDSM・フェルミニッヒ・ポストNL)
スーダルからDSMへ驚きの移籍をしたヤコブセンですが、今シーズンはまだ調子が上がり切っていません。
2021年の「奇跡の復活」以降、2022年が13勝、2023年が8勝と、しっかり勝利を重ねていましたが、今シーズンはまだ1勝のみです。
ただ、その1勝が直近のツアー・オブ・ターキーなのは好材料ですね。
また、ノケレ・クルセでメルリールやヤスペル・フィリプセン(アルペシン・ドゥクーニンク)と競り合って2位に入った辺り、やはりその実力は高いレベルをキープしていそうです。
ヤコブセンを支えるアシストとしては、「名リードアウター」のような選手はいませんが、総合争いも睨みながらの布陣ではありながらも、それなりの枚数を揃えてきました。
トビアスルンド・アンドレーセン、ユリウス・ファンデンベルフ、ブラム・ウェルテンと、トップスピードのある選手を3人並べられるのは大きいでしょう。
是非とも勝利を重ねて、このジロを復調のきっかけにして欲しいところです。
その他有力候補
直近の調子はともかくとして、結構なビッグネームがここにいます。
ジェイコに電撃復帰したユアンですが、今シーズンはまだ2勝、そしてワールドツアーでの勝利は無しと、ここ数年の不振を払拭できていません。
好調時の実力なら、今大会でも随一なんですが…。
マックス・ヴァルシャイドにルカ・メスゲッツと、準エース級のアシストを2枚揃える強力な布陣で、なんとか現状を打開したいところです。
昨年のブエルタでポイント賞を獲得したグローブスですが、なんと今シーズンはまだ勝利を挙げられていません。
トップ10フィニッシュもUAEツアーでのステージ9位のみと、勝負にすら絡めていないという、極めて厳しい状況です。
それでもエースナンバーを与えてくれたチームの信頼に、応えることは出来るでしょうか。
安定感が魅力の実力者バウハウスですが、意外にもグランツールでは勝利を挙げたことがありません。
今シーズンもティレーノ~アドレアティコで勝利を飾るなど、ワールドツアーで十分勝てる力を見せ続けてはいるのですが、どうも最後の一押しが足りない印象です。
残念ながらあまり強力なアシストを得られる布陣ではありませんが、悲願の勝利には届くでしょうか。
ここ最近は「最強クラスのリードアウター」として評価を高めていたダニー・ファンポッペルですが、どうやら今回のジロはエーススプリンターとして参加するようです。
直近のツアー・オブ・ターキーでは、直前の動きが斜行と判断されて降着処分にはなりましたが、先頭でフィニッシュするトップスピードを披露しています。
2015年ブエルタ以来となるグランツールでの勝利も、決して不可能ではないでしょう。
その他注目選手
総合勢やスプリンター以外にも、当然注目すべき選手はいます。
実績のあるトップ選手も、期待の若手も、どちらも楽しみです。
ジュリアン・アラフィリップ(スーダル・クイックステップ)
フランスの英雄アラフィリップは、今回がジロ初出場となります。
2019年ツールではフランス中を熱狂の渦に巻き込み、2020年と2021年には世界選手権を連覇したスーパースターですが、2022年のリエージュ~バストーニュ~リエージュでの落車以降は、どうも歯車がかみ合っていません。
アラフィリップが苦しんでいるタイミングで、チームはレムコ・エヴェネプールの総合争いへ徐々にシフトしていったこともあり、残念ながらここ最近は首脳陣との軋轢なんかも報道されています。
今シーズンも、ストラーデ・ビアンケでの落車で骨折をしたのにも関わらず、春のクラシックに強行出場するなど、色々と裏目に出てしまっている印象です。
そんな状況下での初めてのジロは、ポジティブに捉えるならば、何かを変えるきっかけになるかもしれません。
「美しくも険しい」と評されるジロ、抜群の華を備えたアラフィリップとの素晴らしいマリアージュに期待しましょう。
マクシミリアン・シャフマン(ボーラ・ハンスグローエ)
シャフマンもアラフィリップ同様、実績はありながらここ数年は苦しんでいる選手です。
登坂力、タイムトライアル能力、パンチ力をバランスよく兼ね備えた多彩なオールラウンダーですが、2022年に「慢性疲労症候群」と診断されて以降は、本来の走りを披露できない日々を送っています。
それでも今シーズン、4月のイツリア・バスクカントリーでステージ3位に入ったのは、一つ大きな前進でしょう。
シャフマンにとってジロは、2018年にグランツール初出場ながら山岳ステージでの逃げ切り勝利を決めて、その名を世界に知らしめたレースになります。
好相性のジロで、アシストかステージ狙いにはなるかもしれませんが、是非とも本来の力を取り戻して活躍してほしいところです。
ビニアム・ギルマイ(アンテルマルシェ・ワンティ)
エリトリアから現れた期待の星であるギルマイですが、ここ最近の走りはその期待値から考えると、若干物足りないものになっているのも事実でしょう。
2022年に放った輝き…、ヘント~ウェヴェルヘムで勝利し、ジロではあのマチュー・ファンデルプール(アルペシン)と競り合ってステージ勝利をもぎ取った、あの走りをどうしても期待してしまいます。
今シーズンはここまで、1クラスのレースで1勝、そしてワールドツアーでトップ10フィニッシュが6回と、調子自体は悪くなさそうです。
改めて、そのスプリント力と登坂力の両立ぶりは本当に稀有な存在でしょう。
厳しすぎない登りフィニッシュや丘陵ステージは当然として、平坦スプリントですら上位に顔を出すそのポテンシャルは、まだまだ本領を発揮していません。
まだ24歳、大きな飛躍を期待しています。
ローレンス・ピシー(グルパマFDJ)
ニュージーランドからやってきたニューヒーロー候補のピシーは、スプリンターの方で紹介しようかと迷いましたが…、その才能がスプリンターの枠に収まらない可能性があるので、こちらで取り上げます。
今シーズンの主な結果を時系列で挙げると、ツアー・ダウンアンダーでトップ10フィニッシュが3回、カデルエヴァンス・グレートオーシャン・ロードレース優勝、パリ~ニースでトップ10フィニッシュが3回、ミラノ~サンレモとヘント~ウェヴェルヘムが15位、そしてパリ~ルーベが7位と、かなり興味深いものになっています。
ダウンアンダーとパリ~ニースの計6ステージは、全て平坦スプリントでのものです。
なのでピュアスプリンターかと思いきや、カデルエヴァンス・グレートオーシャン・ロードレースでの勝利は、ピュアスプリンターが振るい落とされてからの小集団スプリントなので、それなりの登坂耐性も持ち合わせています。
そしてパリ~ルーベで見せたタフさは…本当に驚きでした。
登り適正もあるスプリンターになるのか、スプリント力が高水準のパンチャー的な選手になるなのか、それともワンデーレーサーとして覚醒していくのか、現時点ではまだ分かりません。
1つ間違いないのは、6月で22歳になる若者にエースナンバーを背負わせるほど、現時点でグルパマが相当な好評価を与えているということです。
初めてのグランツールで一体どんな走りを見せてくれるのか、大いに期待しましょう!
始まってみないと分からない
総合争いを「1強」、スプリンターを「2強」なんて表現しましたが、レースは何が起こるか分かりません。
予想外のトラブルも付き物ですし、若手の覚醒だって起こり得ます。
逆転劇だって、直近2年のジロでは第20ステージで総合首位が入れ替わる、文字通り劇的なものが起こってきました。
美しくも険しいジロ・デ・イタリア、その展開をしっかりと目に焼き付けていきましょう!!