ベルナルに会いに…
ツール・ド・フランスで活躍した選手を中心に、世界のトップスターが集結するクリテリウムレース、さいたまクリテリウム。
今回の目玉選手は、タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ)、セップ・クス(ユンボ・ヴィスマ)、ペテル・サガン(トタルエネルジー)、マーク・カヴェンディッシュ(アスタナ・カザクスタンチーム)、クリス・フルーム(イスラエル・プレミアテック)、この辺りだろうか。
ただ、自分にとって目当ての選手は、エガン・ベルナル(イネオス・グレナディアーズ)。
このブログを読んでくれている人なら知っているかもしれないけれども、自分の「最推し」選手だ。
そんなベルナルが、ツールを制した2019年以来、2度目の出場…!
当然、気合を入れて応援するしかないではないか…!!
という訳で、気合を入れまくって、160cm×120cmの特大フラッグを森咲くーくーさん( https://x.com/rubyzeppelin?s=20https://twitter.com/rubyzeppelin )に発注!!
さいたまクリテリウム、ベルナルを応援するために準備したのは…特大フラッグ🇨🇴
— kiwa (@kiwa2408) October 26, 2023
さあ、思いっきり応援するぞ〜!!
待ってろベルナル!!
制作して下さった森咲くーくーさん( @rubyzeppelin )、本当にありがとうございました!#さいたまクリテリウム #jspocycle pic.twitter.com/4bB7ieaE6R
これを掲げながら、ベルナルの名前を叫ぶのだ~!!
今回、有料の沿道観戦プランを取りそびれてしまったため、一般観戦エリアで場所を確保しなければいけない。
幸い、一緒に観戦する仲間がオープンチャットで見つかり、当日もスムーズに観戦場所の確保に成功。
コース西側、緩いコーナーの外側という「フラッグが選手から見えやすい」であろう場所で、イベントが始まるのを待つことに。
フラッグが見えやすいコーナーの外側で観戦します#さいたまクリテリウム #jspocycle pic.twitter.com/zrNcdqyZMx
— kiwa (@kiwa2408) November 4, 2023
12:30頃、さいたまスーパーアリーナからオープニングセレモニーの声が聞こえ、そしてオープニング走行で各チームの選手がゆっくりコースを走ってくる。
まずは国内チームから、そして海外チームも順次走ってきて、遂にそのときがやってきた…!
イネオス・グレナディアーズの赤いジャージ!
この日のベルナルは…チームメイトと異なる明るいオレンジ色のヘルメットを被っていて、とても分かりやすい。
ベルナルが目の前までやってくるタイミングで、観戦仲間と共にフラッグを掲げながら、ベルナルの名前を思いっきり叫ぶ…!!
ひときわ目立つ特大フラッグ、そして男4人での「エガ~ン!!」という大合唱に、もの凄く分かりやすく反応してくれるベルナル!
いつもと変わらぬ、あの知的で穏やかな笑顔をこちらに向けて、嬉しそうに走っていく…!!
あぁ、この瞬間のために、この日さいたま新都心までやってきたと言っても過言では無い…!!
「最推し」の選手を直接応援し、しっかりリアクションを貰う。
これがどれだけ嬉しく、素晴らしいことか…!!
一つ大きな「目的」をしっかり果たした上で、14:55からはクリテリウムメインレースもスタート!
フルーム、カヴェンディッシュ、新城幸也(バーレーン・ヴィクトリアス)、ジュリオ・チッコーネ(リドル・トレック)といった人気選手がしっかり見せ場を作る中、残り5周で大きな動き…自分にとっては本当に大きな動きが起こる。
ベルナルがフルームのアタックに呼応して、一緒に逃げている…!?
ベルナルとフルーム、スカイ→イネオスの新旧エースコンビが、そのまま先行して自分たちの前までやって来る!!
そうなればもちろん、またしてもフラッグを掲げ、ベルナルの名前を力の限り叫ぶ…!!
全力で踏んでいる最中なので、流石に笑顔を見せる余裕はなかったようだけれども、ベルナルはまたしてもしっかり目線をこちらにくれる!
「うおぉ…頼むこのまま逃がしてくれ、ベルナルもフルームも、『花を持たせる』のにそんなに問題はない選手だろう…」という自分の祈りは通じず、残念ながら2人の動きは捕まってしまったけれども…、レース自体はここからが大きな盛り上がり所に。
2人を捕まえて更にそこから飛び出しを仕掛けたのは、なんとサガン!
今シーズン限りでロードレースから引退(MTBに集中)する、2010年代きっての大スターの積極的な動きに、会場のボルテージは上がる!
そして、メイン集団からサガンを捕まえようと飛び出したのは、ポガチャルとクス…!!
これは熱すぎる、面白すぎる展開…!
難なくサガンに追いついたポガチャルとクスは、サガンを突き放してそのまま2人でフィニッシュに向かう。
決着は、「今シーズンの主役」と言っても差し支えない2人によるマッチスプリント。
クスは世界最高クラスのクライマーではあるけれども、スプリント力に関しては秀でている訳では無い。
そして、アンダーパスを抜けてのスプリント…つまり登り要素を強く含んだスプリントで、ポガチャルを負かし得る選手は…この世にほとんど存在しない。
サガンが力尽き、セップ・クスとタデイ・ポガチャルの2人でフラムルージュ、仕掛け合いも最後はポガチャルがスプリントで制す🏆
— J SPORTSサイクルロードレース【公式】 (@jspocycle) November 5, 2023
J:COM presents 2023 ツール・ド・フランス さいたまクリテリウム
〜J SPORTSオンデマンドでLIVE配信中〜https://t.co/nbyVoc2Dqb#さいたまクリテリウム #jspocycle pic.twitter.com/j0Fe16UKYq
さいたまクリテリウム2023、優勝はポガチャル!
現役最強の選手として、しっかり強さを見せつけて貫禄の勝利!
その強さだけでなく、レースの「見せ場」の作り方も素晴らしかったし、オープニング走行でのオーラやファンサービスも、ちょっと他の選手とは格が違った。
流石の一言だ。
改めて、ベルナルが好きだ
思う存分ベルナルを応援して、改めて気が付く。
自分は本当にベルナルが好きだ、と。
当然、その走りが大好きだという大前提があった上で、ベルナルの知性が滲み出る表情や、落ち着いた振る舞い、そして控えめながらも全てを明るく楽しんでいる様子が、本当に大好きだ。
2020年に見せた、背中の痛みのためにツールを途中リタイアした際の悲痛な様子。
2022年に起こってしまった、生命を脅かすほどの大事故。
苦難、重圧、不運…様々なものを乗り越えて、また元気に走っているベルナルが、心の底から大好きだ。
どうか、このまま元気に、楽しくレースを走ることを。
そして可能ならば、また総合争いの最前線で戦うことを。
ベルナルがロードレース選手として、素晴らしい時間を過ごすことを。
そんなことを祈りながら、これからもベルナルを応援していきたい。
それでは、また!!