初心者ロードレース観戦日和

初心者でもいいじゃない!ロードレース観戦を楽しもう!

【レース感想】ツール・ド・フランス2025 3週目振り返り

「予想外」が多かった3週目 超級山岳の山頂へフィニッシュするステージが3つも登場する3週目は、結構意外な展開が多かった印象。 ・第16ステージ 中盤までの平坦基調から、最後は「魔の山」モン・ヴァントゥーの山頂へとフィニッシュする、シンプルなレイア…

【レース感想】ツール・ド・フランス2025 2週目振り返り

「宇宙人」どころの話ではない 5日間の変則日程ながら、濃厚と言うか激熱と言うか…とにかくタデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツXRG)が衝撃的だった2週目。 その衝撃を、ある程度予想していたはずなのに…ここまで凄すぎるとはね。 ・第11ステージ コー…

【レース感想】ツール・ド・フランス2025 1週目振り返り

「ひとこと振り返り」みたいな感じ 2020年のブログ開設当時、「ツールの感想記事だけは書き続けた方がいいんだろうな」なんて考えていたけれども…。 そして昨年、「いや~、流石に体力とスケジュール的にしんどくなってきた…」なんて思っていたけれども…。 …

【レース感想】ジロ・デ・イタリア2025 第10ステージ

雨のタイムトライアル 2週目の幕開けとなる第10ステージは、28.6kmの個人タイムトライアル。 ほぼ平坦基調で第2ステージ以上にタイムトライアルスペシャリスト向けなこの日、リザルトに大きな影響を与えたのは、雨だった。 本スタート前の試走時に振っていた…

【レース感想】ジロ・デ・イタリア2025 第9ステージ

かなり「荒れた」展開に… 第9ステージは、コース後半に5か所の未舗装路区間が登場する、「ストラーデ・ビアンケ風」のレイアウト。 激坂を含むに舗装路コッレ・ピンツートを越えて、サンタ・カテリーナ通りの激坂を通り抜け、カンポ広場にフィニッシュするル…

【レース感想】ジロ・デ・イタリア2025 第8ステージ

勝利への逃走 第8ステージは、3級・1級・3級・4級と4つのカテゴリー山岳が登場する、かなり逃げ切りに適したレイアウト。 今大会最初の逃げ切り勝利を目指す動きはやはり激しくなり、集団から数名が少し飛び出しては捕まってを繰り返す展開が、かなり長く続…

【レース感想】ジロ・デ・イタリア2025 第7ステージ

総合争いの本格幕開け! 第7ステージは、1級山岳へとフィニッシュする今大会初の山岳ステージ。 山岳逃げ切りの可能性もゼロではないレイアウトだったけれども、総合争いにおける実質の首位と言えるプリモシュ・ログリッチを擁するレッドブル・ボーラハンス…

【レース感想】ジロ・デ・イタリア2025 第6ステージ

雨による落車と混乱 第6ステージは、コース中盤以降は起伏がほぼ登場しない、スプリンター向けのレイアウト。 総合争いやステージ狙いのアタックが発生しない「平和」な1日になるかと思いきや、レースに混乱をもたらしたのは、雨によってかなりスリッピーに…

【レース感想】ジロ・デ・イタリア2025 第5ステージ

早くもハットトリック! 第5ステージは、残り28km地点に4級山岳、残り11kmにもカテゴリーのつかない登坂、残り3kmからは最大勾配10%の短い急坂、そして最後は緩い登りフィニッシュと、パンチャーや登れるスプリンター向けなレイアウト。 そうなるとステージ…

【レース感想】ジロ・デ・イタリア2025 第4ステージ

混沌とした展開のスプリントを制したのは… 第4ステージは、まず間違いなく集団スプリントになるであろう、189kmの平坦ステージ。 カテゴリー山岳もスタート直後の4級が1つのみで逃げるメリットが少ないこのステージ、逃げを選択したのはフランシスコ・ムニョ…

【レース感想】ジロ・デ・イタリア2025 第3ステージ

2級山岳を存分に活用するスプリンター 第3ステージは、フィニッシュの39km手前に2級山岳が登場する、丘陵ステージ。 登坂距離10.5km・平均勾配7.4%という2級山岳のプロフィールは、ピュアスプリンターはまず間違いなく脱落するであろう、結構厳しいものだ。 …

【レース感想】ジロ・デ・イタリア2025 第2ステージ

0.24秒差…!! 第2ステージは、13.7kmと短めの個人タイムトライアル。 コースの中盤に4級山岳(登坂距離1.5km・平均勾配4.9%)が登場する以外はほぼフルフラットなので、順当にタイムトライアル強者向けなレイアウトか。 総合上位勢が登場する前に強烈なトッ…

【レース感想】ジロ・デ・イタリア2025 第1ステージ

完璧なレース運び アルバニアでの開幕となったジロ、第1ステージは2級・3級・3級と3つのカテゴリー山岳を越えてからの平坦フィニッシュとなる、丘陵ステージ。 大集団スプリントの可能性もゼロはないものの、マッズ・ピーダスン(リドル・トレック)やワウト…

ロンド・ファン・フラーンデレン2025を見て、ポガチャルと石畳について考える

ポガチャルという圧倒的な王 フランドル・クラシックの二大巨頭にしてモニュメントの一角、「クラシックの王」ことロンド・ファン・フラーンデレン。 激坂と石畳の組み合わせが選手を厳しく選別するこのレース、2025年の展開は、事前に想定されたものを完全…

ベルナルの現在地について考えてみる

「あの日」から3年 イネオス・グレナディアーズ所属のクライマー、エガン・ベルナル。 この28歳のコロンビア人は、世界屈指のクライマー「だった」。 2016年に18歳でプロ入りを果たし、翌2017年には若手の登竜門として名高いツール・ド・ラヴニールで総合優…

【レース感想】ミラノ~サンレモ2025

「仕掛け」の選択肢 シーズン最初のモニュメント(5大ワンデーレース)、「ラ・プリマヴェーラ(イタリア語で春)」ことミラノ~サンレモ。 今年も最大の注目ポイントは、タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ・XRG)が一体どのように仕掛けてくるのか。…

【レース感想】ストラーデ・ビアンケ2025

転んでもただでは起きない イタリアはトスカーナ州の丘陵地帯を駆け抜ける、美しくも険しいレースであるストラーデ・ビアンケ。 その「白い道」という名の通り、白い土煙が上がる未舗装路区間が16か所登場するだけでなく、獲得標高が3,900mほどにもなるアッ…

ブログ開設5周年

いつもありがとうございます 本日…2025年の2月24日をもちまして、当ブログは開設から5年が経過しました。 5年間、割と(…かなり?)コンスタントに記事を書き続けた結果、この記事が475記事目と、自分でも驚くほどの量となっています。 直近の2年はブエルタ…

スプリンターランキング 2025年開幕版

勢力図に変動あり…? 昨日(2025年2月19日)、総合系選手のランキングをアップしました。 www.kiwaroadrace.com という事で続いては、当然スプリンター編! それでは早速いきましょう、ランキングはこちら! 昨年と違い、Aランクに3人いる混戦模様になってい…

総合系選手ランキング 2025年開幕版

遅くなりましたが、今年もやります 2025年シーズンの開幕から少し経ってしまいましたが、昨年好評だったランキング企画を今年もやりますよ~。 ちょっと時間もないので、今回はサクサクっと軽く紹介して終わりな感じにはなりますが…。 それでは早速、A~Eの5…

選手紹介記事、2024年分追記まとめ

オフシーズンの過ごし方 ロードレースがオフシーズンとなる冬、みなさんはいかがお過ごしでしょうか? 毎年言っていることですが、この時期は自分のブログにとってオフシーズンではなく、選手紹介記事の追記を行う時期となっています。 1年分の結果をおさら…

脚質って200種類あんねん

6種類では表現しきれない? ロードレースにおける選手の分類、脚質。 基本的には、スプリンター、パンチャー、ルーラー、クライマー、オールラウンダー、タイムトライアルスペシャリスト、この6種類で表現されることが多い…はず。 www.kiwaroadrace.com ただ…

【お知らせ】ブエルタ・ア・エスパーニャ2024の感想記事について

残念ながら、2年連続… いよいよ今晩からブエルタが開幕…ですが、ブログの更新についてお知らせがあります。 昨年に続いて、ブエルタの感想記事は書きません。 主な理由はこれまた昨年と同じように仕事が割と忙しくなっている(…正確には忙しくと言うか、責任…

ツール・ド・フランス2024 予想の答え合わせ

遅くてごめんね ツール閉幕から1週間以上経ってしまい、パリオリンピックが盛り上がっているような状況ですが…、ツール予想の振り返りをやっていきたいと思います。 一応言っておきますと…忘れていた訳では無く、少し忙しかったので、こんなタイミングになっ…

【レース感想】ツール・ド・フランス2024 第21ステージ

最後の最後まで…! 第21ステージは、モナコを出発してニースにフィニッシュする、登り要素の強い33.7kmの個人タイムトライアル。 最終日がスプリントではないのは35年振り、そしてパリがフィニッシュ地点でないのは、なんとツール史上初。 異例づくしの最終…

【レース感想】ツール・ド・フランス2024 第20ステージ

戴冠式前日、王者の証明 第20ステージは、2級・1級・1級・1級と山岳を登る、これまた難易度の高い山岳ステージ。 翌日の最終ステージは個人タイムトライアルなので、ラインレースはこの日が最後だ。 まずはスタート直後の2級山岳、逃げ切りを目指す先頭集団…

【レース感想】ツール・ド・フランス2024 第19ステージ

王者の攻撃 第19ステージは、ヴァルス峠(登坂距離18.8km・平均勾配5.7%)にボネット峠(登坂距離22.9km・平均勾配6.9%)と2つの超級山岳を越えて、1級山岳イゾラ2000(登坂距離16.1km・平均勾配7.1%)へとフィニッシュする、今大会の最難関ステージ。 総合…

【レース感想】ツール・ド・フランス2024 第18ステージ

「元・世界最速の男」 第18ステージは、5つの3級山岳が登場する、今大会随一の逃げ切り向けステージ。 そして、翌日以降は総合争いの舞台になりそうなので、この日が最後の逃げ切りのチャンスか。 アタック合戦の末に出来上がった逃げ集団は、やはり36人とか…

【レース感想】ツール・ド・フランス2024 第17ステージ

「勝負所」への嗅覚 第17ステージは、スタートから約120kmは緩い登り基調、そして終盤には2級・1級・3級と3つのカテゴリー山岳が登場する、なんとも難易度が分かりにくいレイアウト。 ガチガチの総合争いが発生するには少し緩いように感じるので、クライマー…

【レース感想】ツール・ド・フランス2024 第16ステージ

やっぱり強いなぁ…! 休息日明けの第16ステージは、コース中盤の起伏以外は平坦な、スプリンター向けなレイアウト。 今大会は最終日がシャンゼリゼでのスプリントではないので、この日が最後のスプリントステージに。 今大会これまでのスプリントステージと…