初心者ロードレース観戦日和

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ブエルタ・ア・エスパーニャ2023 予想の答え合わせ

まさに「ユンボ祭り」…!!

先週閉幕したブエルタ・ア・エスパーニャ2023、ユンボ・ヴィスマがセップ・クス、ヨナス・ヴィンゲゴー、プリモシュ・ログリッチの3人で総合表彰台独占と、ものすごい結果を残しましたね。

ユンボはこれで史上初となる年間全グランツール総合優勝を達成、それもそれぞれ違う選手での総合優勝ですから、改めてそのチーム力の高さが証明されたと思います。

 

そんな中、自分は感想記事を「休憩」していたのですが、開幕前の4賞予想、そして各ステージの勝者予想をいつも通りX(旧Twitter)でやっていました。

順当と言えば順当、しかし驚きも大きかった今大会、はたして予想の精度がどうだったのか振り返っていきます。

 

4賞予想

まずは4賞予想から見ていきましょう。

事前の予想がこちら!

そして結果がこちら。

 

総合本命:ヴィンゲゴー → 総合2位

総合対抗:ログリッチ → 総合3位

総合穴:レムコ・エヴェネプール → 総合12位

総合大穴:ゲラント・トーマス → 総合31位

 

ポイント賞:ヴィンゲゴー → 5位(123pt)

山岳賞:サンティアゴ・ブイトラゴ → 18位(8pt)

ヤングライダー賞:レムコ・エヴェネプール → 5位

 

一応、ヴィンゲゴーとログリッチの2人とも総合争いに絡むという部分は当たっていますが、まさかダブルエースではなくトリプルエース体制、しかもクスが総合優勝するとは…。

正直なところ、全く考えていませんでした。

あとは、エヴェネプールの失速も完全に想定外でしたね。

まさか、あれだけ大きなバッドデイがくるとは考えていなかったです。

 

総合以外で悔やまれるのは、ポイント賞に総合系のヴィンゲゴーを挙げてしまった点です。

ここ2年はスプリンターがポイント賞を取っていたので、どうするか迷ったのですが…。

素直に今大会最強のスプリンター、アルペシン・ドゥクーニンクのカーデン・グローブスを挙げるべきでした…。

 

う~ん、結果として、4賞の予想はあまり良くないと言わざるを得ないですね…。

 

ステージ優勝予想

気を取り直して、ステージ優勝予想を振り返っていきましょう。

特に序盤は割と波乱もあった気がしますが…果たして的中率はどのぐらいでしょうか。

 

1週目

第1ステージ

最終盤は暗闇の中での走行になってしまったチームタイムトライアル、出走順を活かして好走で勝利を掴んだのはチームDSMフェルミニッヒ!

自分の予想がこちら。

ユンボは雨の影響、そしてヴィンゲゴーのメカトラもあり、なんと11位…。

いや、これは当たりませんって…。

 

第2ステージ

大雨の影響で最終盤がニュートラル措置になる中、起伏での抜け出しから勝利を掴んだのはアンドレアス・クロン!

自分の予想がこちら。

サムエーレ・バティステッラはリスクを冒さず、総合勢と共にゆっくりと帰ってきました。

まあ、これも前日同様に仕方がない…と思います。

 

第3ステージ

早くも登場した1級山岳フィニッシュ、強さを見せたのはディフェンディングチャンピオンエヴェネプール!

自分の予想がこちら。

残念ながらヘスス・エラダは逃げに乗らず、そして逃げ切りも許してもらえず…。

こんなに早くからエヴェネプールがリーダージャージを獲りに行くのは、少し予想外でした。

 

第4ステージ

今大会最初の集団スプリントを制したのは、下馬評通りの強さを見せつけたグローブス!

自分の予想は…

グローブスで的中!

順当な選手が勝ったのを着実に当てる、やはりこれが最重要ですね!

 

第5ステージ

フィニッシュの少し前で落車があったスプリント、グローブスが2日連続の勝利!

自分の予想がこちら。

ファン・モラノは落車で足止めを食らってしまい、勝負に絡めませんでしたね…。

今大会、役者がそろい踏みできた集団スプリントが殆ど無かったのは、一つ残念な部分でした。

 

第6ステージ

早くも2つ目の1級山頂フィニッシュ、アシスト業務から解き放たれたクス歓喜のステージ勝利!

自分の予想がこちら。

ヴィンゲゴーはクスのために逃げ切りを容認しながら、ログリッチと共にメイン集団の中ではトップタイムでフィニッシュしました。

逃げ切りかどうかは外しましたが、そこまで悪い予想では無かった…とも思います。

 

第7ステージ

市街地でのスプリント勝負、勝利したのはコーナーからの早掛けを見せたジョフレ・スープ!

自分の予想がこちら。

この日も大きな落車があった中、アルベルト・ダイネーゼは約8分遅れでのフィニッシュ…。

まあ、ダイネーゼはともかくとして、スープの勝利を予想できた人はほぼいないでしょうね~。

 

第8ステージ

逃げ向きにも見えたアップダウンの多いレイアウト、総合勢による争いを制したのはグリッチ

自分の予想がこちら。

バウケ・モレマは逃げに乗りましたが、一緒に逃げに乗ったフアン・ロペスのアシストをしていたようです。

まあ、そもそも逃げ切れなかった訳ですが…。

 

第9ステージ

逃げ集団によるステージ争いは、山岳逃げの名手レナード・ケムナがその力を存分に発揮しての勝利!

自分の予想がこちら。

この日のラスカノは、残念ながら逃げに乗りませんでした。

う~ん、逃げ切り勝利を当てるのは相変わらず難しいですね…。

 

1週目は、9ステージ中1つ的中!

まあ、とりあえず1つでも当てられたので良しとしましょうか。

 

2週目

第10ステージ

かなり平坦な個人タイムトライアルステージ、圧倒的な出力で勝利を掴んだのはフィリッポ・ガンナ!

自分の予想がこちら。

エヴェネプールは惜しくも16秒遅れの2位フィニッシュ。

2択を外してしまいました…。

 

第11ステージ

平坦基調からの1級山頂フィニッシュ、逃げ切り勝利を飾ったのはヘスス・エラダ!

自分の予想がこちら。

まあ、こんな「ただの願望」は当たりませんよね~。

そして、ヘスス・エラダは第3ステージで予想していただけに少し悔しいですね…。

 

第12ステージ

カテゴリー山岳の登場しない易しいレイアウト、集団スプリントを制したのはフアン・モラノ!

自分の予想がこちら。

グローブスはフィニッシュ直前に痛恨のチェーントラブル…。

いや、それでステージ2位は凄すぎますけれどもね。

 

第13ステージ

今大会のクイーンステージ、エヴェネプールが大幅に遅れる波乱がある中、ヴィンゲゴーが貫禄のステージ勝利!

自分の予想がこちら。

1週目は胃腸炎に苦しんでいたヴィンゲゴー、完全に復調していましたね。

そして、ユンボはヴィンゲゴー、クス、ログリッチで1・2・3フィニッシュ…!

いやはや、恐ろしすぎます。

 

第14ステージ

これまた高難易度な山岳ステージ、逃げ切ったのは…なんと前日総合争いから脱落したエヴェネプール!

自分の予想がこちら。

逃げ職人のトーマス・デヘント先生、この日は逃げませんでしたね。

そして前日は大失速を見せたエヴェネプールですが、総合争い脱落が確定した時点で以後のステージ勝利狙いに切り替えて、途中から無理せず温存していた説を唱えます。

 

第15ステージ

逃げ向きな丘陵ステージ、ルイ・コスタがベテランらしい上手さを見せての勝利!

自分の予想がこちら。

モレマ…と言うか、そもそもリドル・トレックは誰も逃げに乗せなかったですね。

モレマだけではなく、フアン・ロペスやアマヌエル・ゲブレイグザビエルなど、このステージを狙えそうな選手が複数いるだけに少し意外でした。

 

2週目の6ステージ、残念ながら正解は0…。

個人的には、第10ステージの「2択」と第13ステージの「3択」を外したのが悔やまれます。

逃げ切りは…まあ当てるのがかなり難しいので、そして逃げ切り勝利になるかどうかの判断は間違えなかったこともあり、まあ納得しています。

 

3週目

第16ステージ

今大会2度目の「平坦with山頂フィニッシュ」、圧巻の強さを見せつけたのはヴィンゲゴー!

自分の予想がこちら。

う~む、ベルナルが出場していると冷静になれない自分がいますね…。

それにしても、この日のレイアウトで逃げ切りを容認しないのは意外でした。

 

第17ステージ

名峰アングリル山頂フィニッシュ、圧倒的な支配力を見せつけたユンボグリッチでの勝利!

自分の予想がこちら。

「ヴィンゲゴーかクス」。

クスが少し遅れてヴィンゲゴーとログリッチの2人でフィニッシュ、勝ったのはログリッチ…。

完全に裏目でした…。

 

第18ステージ

逃げ切りが容認された難関山岳ステージ、お得意の独走を炸裂させたエヴェネプールが今大会3勝目!

自分の予想がこちら。

逃げ切り勝利を的中!

シチュエーションも含めて、ドンピシャでした!

 

第19ステージ

横風分断も心配された平坦ステージ、集団スプリントを制したのはアルベルト・ダイネーゼ!

自分の予想がこちら。

グローブスはフィニッシュ少し手前の落車で足止めを食らってしまい、残念ながら勝負に絡めませんでした…。

う~ん、難しい。

 

第20ステージ

3級山岳が10個登場する高難度の丘陵ステージ、逃げ集団での小集団スプリントを制したのはワウト・プールス!

自分の予想がこちら。

メイン集団で「総合4位争い」が激化して…みたいな展開を予想しましたが、普通に逃げ切りでしたね。

まあ、バーレーン・ヴィクトリアスの勝利という事で…。

 

第21ステージ

超強力な逃げ集団が形成されたマドリードの周回コース、最後はほぼ集団に捕まりかけながらも、逃げからそのままスプリントしたグローブスが勝利!

この驚きの展開に対して、自分の予想は…。

グローブスで的中…ではありますが、もちろんあんな展開を予想できた訳ではありませんよ。

ポイント賞2位のエヴェネプールが逃げに飛び乗ったから発生した、あまりにも予想外で劇的な展開でしたね。

 

3週目は、6ステージのうち2つ正解!

第21ステージの展開は驚きでしたが、あれも正解は正解です!

 

これで、全21ステージを終えて…正解は3つ!

とりあえず、正解数は大体いつも通りぐらいですね。

ただ、総合争いにおける選択を外しまくった結果、ステージ5勝を挙げたユンボ勢の勝利を一つも正解できていないのは残念過ぎます。

なんだか、「ユンボ祭り」に乗り損ねたような気分ですね…。

 

ユンボ祭り」の難しさ

総合の予想は、第3の刺客クスが総合優勝したことで不正解になり…。

そしてステージ勝利予想も、総合争いが起こる山岳ステージにクスが入り込んだことにより、ユンボ勢が「3択」になってしまい…。

いや~、難しかったです。

ポジティブに捉えれば、「5勝を挙げたユンボ勢を全外ししながら、3ステージで正解できた」とも表現できますが…。

ステージ3勝を挙げてポイント賞を獲得したグローブス、そしてステージ2勝を挙げて山岳賞を獲得したエヴェネプールと、「当てやすい選手」でしか正解していないので、正直言って満足度は低めですね。

まあ、また次回以降頑張っていきます。

 

さて、約1ヶ月「休憩」していたブログの更新ですが、ここからまた通常運行に戻っていこうと思います。

まず次は「8月・9月のMVP」、そして10月にはイル・ロンバルディアジャパンカップの感想記事を書いていく予定です(ジャパンカップは現地観戦の予定!)。

「休憩」を挟みましたが、特に変化はなく今まで通りのスタンスでやっていくので、一緒にレース観戦を楽しんでいきましょう!

 

それでは、また!!