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ツール・ド・フランス2022 予想の答え合わせ

激戦の裏で…予想はどうだった?

ヨナス・ヴィンゲゴー(チーム・ユンボ・ヴィスマ)の総合優勝で幕を閉じたツール・ド・フランス2022、本当に面白かったですね。

まさに激戦と言った感じの総合優勝争いは、自分が観戦してきた2019年以降では最高のものだったと断言していいでしょう。

 

その一方で、集団スプリントが少なかったり、ハイペースすぎる展開に勝てる選手が限られたりと言う部分も散見されました。

ある意味では予想が絞りやすかったと言えなくも無いですが…果たして自分の予想の的中率はどのぐらいだったでしょうか。

いつも通り、4賞の予想とステージ勝利の予想を振り返っていきます。

 

4賞予想

まずは4賞の予想から確認していきましょう。

自分が開幕前に書いた予想記事がこちらです。

www.kiwaroadrace.com

各賞ごとに「本命・対抗・穴・大穴」の4人と、その他注目選手を数人挙げているので、細かく見ていきます。

 

総合優勝予想

では早速、総合優勝から始めましょう。

自分の予想と結果がこちら!

 

本命:プリモシュ・ログリッチ → 第15ステージ開始前にリタイア

対抗:タデイ・ポガチャル → 総合2位

穴:ヨナス・ヴィンゲゴー → 総合優勝

大穴:ダニエル・マルティネス → 総合30位

注目:ゲラント・トーマス → 総合3位

注目:アダム・イェーツ → 総合10位

注目:アレクサンドル・ウラソフ → 総合5位

注目:ダミアーノ・カルーゾ → 第18ステージ開始前にリタイア

注目:エンリク・マス → 第19ステージ開始前にリタイア

 

本命として挙げたログリッチは、落車の影響で無念のリタイアとなってしまいました。

一応、ポガチャルが勝てずにユンボのヴィンゲゴーが総合優勝をしたので、大局は見誤っていないと擁護できなくはないかもしれませんが…。

ただ、感染症に苦しんだマルティネスを大穴に挙げてしまったのは、同じイネオスからトーマスが総合3位の入った事も含めて、残念な予想でした。

総じて、ダブルエース体制のチームのエースを見誤ったのが痛手と言えそうです。

 

ポイント賞予想

続いて、ポイント賞の予想と結果がこちら!

 

本命:ファビオ・ヤコブセン → 5位

対抗:ワウト・ファンアールト → 1位

穴:ジャスパー・フィリプセン → 2位

大穴:ペテル・サガン → 9位

注目:アルベルト・ダイネーゼ → 26位

注目:ディラン・フルーネウェーヘン → 10位

注目:ブライアン・コカール → 新型コロナウィルス陽性で未出場

 

本命をヤコブセンとファンアールトで迷って、圧倒的な差でポイント賞を獲得する事になったファンアールトを対抗にしてしまった事が、本当に悔やまれます。

と言うか、ヤコブセンは中盤以降はかなり調子を崩してしまい、ポイント賞へのモチベーションも下がっていましたね…。

とりあえず、4枠で挙げた4人全員がトップ10に入ったのは…最低限はクリアと評価できなくもないです。

的を大きく外してはいないながらも、細かい精度はイマイチと言ったところでしょうか。

 

山岳賞予想

続いて、山岳賞の予想と結果がこちら!

 

本命:ジュリオ・チッコーネ → 3位

対抗:タデイ・ポガチャル → 4位

穴:ダニエル・マルティネス → 16位

大穴:ベン・オコーナー → 第10ステージ開始前にリタイア

注目:ロマン・バルデ → 20位

注目:ダヴィド・ゴデュ → 18位

注目:ルーベン・ゲレイロ → 第9ステージ開始前にリタイア

注目:ナイロ・キンタナ → 23位

 

予想に1位のヴィンゲゴーと2位のシモン・ゲシュケがいないですね…。

いやそれとも、予想の難しい山岳賞で3位のチッコーネと4位のポガチャルを入れている辺りは、評価するべきなのでしょうか?

正直なところ、山岳賞の予想と結果は毎回どう受け止めていいのかよく分からないです…。

まあ、かすりもしなかった初回予想(2020年)よりはマシなのは間違いないので、よしとしましょう。

 

ヤングライダー賞予想

続いて、ヤングライダー賞の予想と結果がこちら!

 

本命:タデイ・ポガチャル → 1位

対抗:マッテオ・ヨルゲンソン → 4位

穴:マイケル・ストーラー → 6位

大穴:アンドレアス・レックネスン → 5位

注目:ブランドン・マクナルティ → 3位

 

本命のポガチャルは当然正解です。

そして、名前を挙げた選手が全員トップ10入り…!

アシストとして使い倒されると考えていたマクナルティが3位に入ったのは、ちょっと驚きでした。

こうなると、2位に入ったトム・ピドコックを入れていなかったのが悔やまれますが…。

それでも、そしてヤングライダー賞候補が少なかった事を差し引いても、悪ない結果だとは思います。

 

ステージ勝利予想

ここからは、ツイッターで行っていた各ステージの勝利者予想を振り返っていきます。

前述のように、「勝てる選手が限られていた」事は、果たしてどのような影響を与えたでしょうか…。

 

1週目

・第1ステージ

雨の市街地を駆け抜けるテクニカルな個人タイムトライアル、勝ったのは本人も想像していなかったというイヴ・ランパールト。

自分の予想がこちら。

ガンナはスローパンクの影響もあってステージ4位でした…。

いずれにしても、ランパールトはまず間違いなく浮かんでこない選択だと思います。

 

・第2ステージ

海峡を越える大橋を渡る注目のステージ、集団スプリントを制したのはツール初参戦のヤコブセン

自分の予想がこちら。

ヤコブセン~!

最後のスプリント、素晴らしい伸びでしたね!

 

・第3ステージ

デンマーク最終日も集団スプリント、勝ったのは…前日勝者ヤコブセンと因縁深いフルーネウェーヘン!

自分の予想は…

前日の走りがあまりにも素晴らしかったのでヤコブセンを選びましたが、なんと最終コーナーで痛恨のライン取りのミス…。

アシストの動きがばっちりだっただけに残念でした。

 

・第4ステージ

集団スプリントの可能性も考えられるレイアウトでしたが、なんとファンアールトが終盤の起伏で飛び出してそのまま独走勝利!

自分の予想がこちら!

ファンアールトで見事的中!

…なんですけれども、正直言ってこの勝ち方は想定外でした。

 

・第5ステージ

注目の石畳ステージを制したのは…なんとサイモン・クラーク!

自分の予想がこちら!

逃げ切りはともかくとして、クライマー系のクラークが勝つと予想できた人なんているんでしょうか…?

あと、マチュー・ファンデルプールは調整に失敗して今大会は調子が上がらないまま、第11ステージの途中でリタイアしてしまいましたね…。

 

・第6ステージ

断続的なアップダウンを越えてからの登りスプリントを制したのは…え?ポガチャル!?

そんな展開になるとは全く考えていない自分の予想がこちら…

逃げ切りにならなかった→まだ分かる

ポガチャルがマイケル・マシューズを抑えて勝つ→えぇ…?

確かに、これまでもスプリント力は散々アピールしてきましたが、この日はそういう日ではないでしょうに…。

最近の若者は、「常識」が通用しないですね。

 

・第7ステージ

注目の「シュペール」・ラ・プランシュ・ド・ベルフィーユ頂上フィニッシュ、勝ったのは…またしてもポガチャル!!

自分の予想がこちら!

順当にポガチャルをチョイスして的中!

ヴィンゲゴーに離されかけながらも差し切ったその粘りには、度肝を抜かれました。

 

・第8ステージ

逃げ向きのステージでまたしても逃げは許されず、登りスプリントは…ファンアールトが本領発揮して勝利。

自分の予想がこちら。

「文句なしに逃げ向き」とか書いてますね…。

そして第6ステージに続いて、熱いマテイ・モホリッチ推し。

 

・第9ステージ

緩めの山岳ステージ、逃げ集団から早めに飛び出したボブ・ユンゲルスが復活を告げる独走勝利!

自分の予想がこちら!

逃げ切りを当てるには、まず「逃げに乗るか」というハードルをクリアしないといけないんですよね。

正直なところ、外れても仕方がないと思っている部分はあります。

 

1週目の9ステージを終えて、正解は…3つ!

これはなかなか上々な滑り出しですよ~!

 

2週目

・第10ステージ

山岳逃げ向けのステージ、逃げたメンバーによる混沌の登りスプリントを制したのはマグナス・コルト!

自分の予想がこちら!

この日ゲシュケは逃げませんでしたが、後のステージを見るに発想自体は間違ってなかったと思います。

 

・第11ステージ

ユンボによる「ポガチャル落とし」が成された運命のステージ、ヴィンゲゴーが独走勝利でマイヨジョーヌも獲得!

そして自分の予想は…

うおぉ!ヴィンゲゴーで的中!!

「何かを起こす」ならこのステージだとは思っていましたが、それにしてもユンボの総攻撃は勇猛果敢で鮮やかでしたね!

 

・第12ステージ

超級山岳3連発と言う怒涛の難易度のステージ、ラルプデュエズ山頂を制したのはトム・ピドコック!

自分の予想がこちら!

「なんなら逃げ切りの可能性もありそう」…。

まあ、もし逃げ切りで予想していたとしても、まず間違いなくピドコックは選んでませんね。

 

・第13ステージ

平坦カテゴリーながら結構アップダウンもあるレイアウト、逃げからの小集団スプリントを制したのはマッズ・ピーダスン!

自分の予想は…

…こういう感じの、期待を込めた予想は殆どの場合で外れますね。

しかもこの日は「ユアンの落車が大きく影響して逃げ切りを許す」という、とても皮肉な展開になってしまいました…。

 

・第14ステージ

逃げ向きのレイアウト、フィニッシュ手前の急勾配でライバルを突き放したマイケル・マシューズが勝利!

自分の予想がこちら!

バーレーン・ヴィクトリアスエドワード・トゥーンスではなくルイスレオン・サンチェスでステージを狙っていましたね。

あと、マシューズが「登りスプリント」ではなく「登り」で勝負を決めたのには驚きました。

 

・第15ステージ

久し振りの集団スプリント、勝ったのはジャスパー・フィリプセン!

そして自分の予想は…

フィリプセンで見事的中!

昨年から惜しい展開が続いてましたが、この日はコース取りも含めて素晴らしかったですね!

 

2週目は…6ステージ中2つ正解!

正解数よりも、第11ステージのヴィンゲゴーを当てた事が嬉しいですね!

 

3週目

・第16ステージ

1級山岳を2つ超えてダウンヒルフィニッシュという山岳逃げ向けのレイアウト、積極的な仕掛けから逃げ切ったのはユーゴ・ウル!

自分の予想がこちら!

希望も込めてのチョイスでしたが、ピノは逃げませんでしたね。

1999年以来の「ツールでのフランス人勝利無し」と言う事態が間近まで迫っているなと、この時点では思っていました。

 

・第17ステージ

ペイラギュードへとフィニッシュする難関山岳ステージ、総合上位2人による一騎打ちを制したのはポガチャル!

自分の予想がこちら!

前日調子が良さそうだったキンタナを選んでみましたが、この日は早々に脱落してしまいました。

ここ数年、調子が安定しないですね…。

 

・第18ステージ

総合争い最後の山場、オタカム山頂フィニッシュを制したのは…ポガチャルを突き放したヴィンゲゴー!

自分の予想がこちら!

前日と同じような展開、ポガチャルとヴィンゲゴーがタイム差なしでのフィニッシュを想定していましたが、この日のヴィンゲゴーの走りとユンボのチーム力は凄かったですね!

いや~、総合優勝へ向けた独走、痺れました!

 

・第19ステージ

集団スプリントではなく…混戦となったフィニッシュ、意表を突いた早い仕掛けで勝利を掴んだのはクリストフ・ラポルト

自分の予想がこちら!

フィリプセンはラポルトの1秒後、集団の先頭は獲っていましたが…。

何はともあれ、これで無事にフランス人も勝利です。

 

・第20ステージ

40kmと長距離の個人タイムトライアル、最後にもうひと暴れとファンアールトが圧巻の走りで今大会3勝目!

自分の予想がこちら!

この日は、ファンアールトが凄すぎました。

残念ながら、今ツールはガンナの大会では無かったですね。

 

・第21ステージ

シャンゼリゼでのスプリント制したのは、昨年は悔し涙を流したフィリプセン!

自分の予想は…

またしてもフィリプセンで的中!

完璧なタイミングからの、素晴らしいスプリントでした!

 

3週目は、6ステージで1つ正解!

これで、全21ステージ中だと…6つ正解ですね!

ステージ勝利の正解数としては、2020年のジロ・デ・イタリアと同数でトップタイとなりました!

 

ツールでは過去最高の結果!

これまでのツールでは、2020年も2021年もステージを3つしか当てられなかったので、今回の6つ正解は純粋に嬉しいですね!

逃げ切りを当てられなかったのは残念と言えば残念ですが、そこは運の要素も強いのでまあよしとしましょう。

 

ただ、これでツールは3年連続で総合優勝の予想を外しています…。

ジロもブエルタ・ア・エスパーニャもそこは当てた経験があるので、来年は是が非でもツールも正解したいところです。

 

あとは、J SPORTSの「サイクル誰クル?」の結果がイマイチだったのも、反省材料ですね。

ステージの予想は悪くなかったんですが、ポガチャル総合優勝に選んでいたため最終成績で一気にスリップダウンしてしまい、ツール全体では160位でした…。

全レース合計の順位も69位にまで落としてしまったので、なんとかブエルタでは巻き返したいところです。

 

まあ、なんだかんだ言っても、結局のところ予想は楽しかったです。

これからも一喜一憂しつつ、レースと共に楽しんでいこうと思います。

それでは、また!!