初心者ロードレース観戦日和

初心者でもいいじゃない!ロードレース観戦を楽しもう!

ツール・ド・フランス2022 今年も願望交じりの予想をしてみよう!

予想?願望?なんでもいいじゃない

今年もツール・ド・フランスの季節がやってきました!

昨年はタデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ)の「虐殺」やマーク・カヴェンディッシュクイックステップ・アルファヴィニル)の4勝と、少し一方的な展開が目立ちましたが、果たして今年はどうなるでしょうか。

とりあえず、今回も予想とも願望ともつかない内容をつらつらと書いていきたいと思います。

 

総合争い ~王者ポガチャルに挑む権利があるのは…~

若き絶対王者ポガチャルの強さは、はっきり言って尋常ではありません。

対抗し得る力を持つ選手とチームはかなり絞られるでしょうし、真っ向勝負を挑めるような選手は…恐らく1人だけでしょう。

ただ、本命が勝つとは限らないのがロードレースの難しい部分でもあり、そして面白い部分です。

いざ予想となると本当に悩ましいのですが…、前振りがあまり長くなっても仕方が無いので、本題に行きましょう。

今回の自分の予想はこんな感じになります!

 

本命:プリモシュ・ログリッチ(チーム・ユンボ・ヴィスマ)

対抗:タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ

穴:ヨナス・ヴィンゲゴー(チーム・ユンボ・ヴィスマ)

大穴:ダニエル・マルティネス(イネオス・グレナディアーズ

 

願望が混ざっている気もしますが…今回はこれで行きます!

 

本命:ログリッチは悲願成就なるか

Embed from Getty Images

グリッチとポガチャル、どちらを本命とするかは最後の最後まで悩みました。

個人の能力なら間違いなく2強、チーム力もそれぞれ3強の一角に入る、どちらも甲乙が付けがたい優勝候補だと思います。

 

最後の最後でグリッチを本命に据えた理由は、ヴィンゲゴーを筆頭としたアシスト陣の存在です。

ヴィンゲゴーは昨年のツールで、ポガチャルを登坂で突き放した唯一の選手です。

このクラスの選手がチームメイトとして控える事は、色々な意味で相当大きなアドバンテージでしょう。

更には、セップ・クスにステフェン・クライスヴァイクというこれまた登坂力では完全にエース級の選手が揃っている戦力の恐ろしさは、クリテリウム・ドゥ・ドーフィネで実証済みです。

UAEのアシストもラファウ・マイカを軸に優秀な選手が揃っていますが、ヴィンゲゴー、クス、クライスヴァイクと比べると、流石に少し劣る様にも見えます。

クスとクライスヴァイクでポガチャルを丸裸にして、ログリッチとヴィンゲゴーでポガチャルを責め立てるのが理想のシナリオでしょう。

 

グリッチ自身の状態も、ドーフィネでの走りで最高の状態に仕上がっているのが確認できています。

マイヨジョーヌを守れない」と言われていたジンクスも、パリ~ニースとドーフィネで振り払いました。

悲願成就に向けて、これまでにないほど準備は整ったはずです。

そしてそこに、自分の願望も込めて。

グリッチを本命に推します。

 

対抗:絶対王者ポガチャルの強さ

Embed from Getty Images

当たり前ですが、ツール2連覇中のポガチャルの強さはとんでもないレベルです。

ただの2連覇ではなく、「2年連続で個人TTを含むステージ3勝、更には山岳賞も獲得」なんて、もはや正気の沙汰ではありません。

登坂力、タイムトライアル能力、パンチ力、回復力、安定感と、グランツール総合優勝に必要なもの全てを、極めて高い次元で備えている特別な存在です。

課題と思われていたチーム力も、ここ2年で見違えるほど向上しました。

イカ、ジョージ・ベネット、ブランドン・マクナルティ、マルク・ソレルと揃う山岳アシスト陣は、普通に考えれば3週間という長い日程でも問題ないレベルと言っていいと思います。

 

唯一懸念する材料としては、ライバルとなるであろうユンボやイネオス・グレナディアーズは、「エース級」を2枚以上揃えてくる可能性が高い点でしょう。

各チームのアシストが削られてエース同士の殴り合いになった際に、ポガチャルは単騎での戦いを余儀なくされるシーンが予想されます。

そうなると、普通に考えると流石のポガチャルも苦戦を強いられる気はしますが、ポガチャルの登坂力とタフさが尋常では無いレベルにあるのも事実です。

逆に、その状態でもポガチャルが止まらなかったら…他のチームはほぼ「終戦」と言えるかもしれませんね。

 

圧倒的な個の力と水準以上のチーム力を備えたポガチャルを、限りなく本命に近い対抗としたいと思います。

 

穴:ヴィンゲゴーというカード

Embed from Getty Images

昨年のツールでヴィンゲゴーの総合2位を予想できた人はいるのでしょうか?

グリッチが落車でリタイアした事による「緊急登板エース」ながら、唯一ポガチャルを登坂で突き放した選手であり、そして2つの個人TTでどちらも3位と、ものすごい完成度の高さを披露してくれました。

あの走りを見て「フロック」と言う人なんかいないと思いますし、今シーズンの走りも快調、特にドーフィネでの走りはもの凄いものでした。

もしかすると、純粋な登坂力では第1エースであるログリッチより上なのではないかと思ってしまうほどです。

 

再三になりますが、ユンボとしてはログリッチだけでなくこのヴィンゲゴーという手札がある事は、相当大きな意味を持つでしょう。

状況によって「ダブルエースでの攻撃」か「ヴィンゲゴーのリードアウトからのログリッチ発射」という選択肢は、ポガチャルには持ち得ません。

「アタック封じ」というディフェンシブな面でも、そもそもヴィンゲゴーがいるだけで相当な抑止力になりますし、実際に生半可なアタックを仕掛けてもエースのログリッチを温存しつつヴィンゲゴーが防ぐ事になるはずです。

そして、万が一ログリッチに何かあった場合、ヴィンゲゴーがそのままエースとして戦う事になる訳です。

「万が一」がなくても、状況次第ではヴィンゲゴーを先行させて、その結果としてヴィンゲゴーが大きなタイムアドバンテージを得る可能性もあるでしょう。

ユンボがそういった戦術を選択する可能性があると思えるぐらい、ヴィンゲゴーの能力は素晴らしいと思います。

ユンボのサブエースとして、ヴィンゲゴーを穴枠とします。

 

大穴:マルティネスのポテンシャル

Embed from Getty Images

個人的には、このマルティネスにものすごく期待しています。

2021年にイネオスに加入する前から、パリ~ニースやツールでのステージ勝利、そしてドーフィネでの総合優勝と、一定以上の結果は残している選手でした。

そしてイネオスに加入して迎えた2021年のジロ・デ・イタリアでは、エガン・ベルナルを文字通り総合優勝へ導くスーパーアシストとして絶大な貢献をしながら、自身も総合5位に入るというとんでもない走りを見せてくれました。

 

マルティネスの強さは、コロンビア人らしい高地適正を活かした抜群の登坂力と、水準以上のタイムトライアル能力を兼ね備えている点でしょう。

今回のツールでは、特に2週目に2,000m越えの山が頻出するのでその高地適正は大きな武器になるはずです。

個人TTでも、今シーズンのパリ~ニースで10位、イツリア・バスクカントリーで11位、ツール・ド・スイスで4位といい成績(特に、スイスの25.6km平坦基調でレムコ・エヴェネプールから28秒遅れはかなりのリザルト)を残しているので、ピュアクライマーと比べると大きなタイムロスとはならない可能性が高いでしょう。

 

また、イネオスのチーム力も当然大きな武器になるはずです。

マルティネスだけでなくゲラント・トーマスにサイモン・イェーツという、エース級が3人揃うのはイネオスだけです。

「トリプルエース」がそのまま素直に機能するかはともかくとして(と言うか、1人が早々にタイムを失って「スーパーアシスト」になってくれた方が機能しやすい気もしますが)、圧倒的な個の力を持つポガチャルやログリッチに対抗するには、チーム力を最大限に生かすのが必須とも言えます。

 

チーム力とポテンシャル、そしてそこに若干の期待も込めて、マルティネスを大穴に推します。

 

その他の有力候補

一応、何人か名前は挙げておきます。

 

・ゲラント・トーマス(イネオス・グレナディアーズ

・アダム・イェーツ(イネオス・グレナディアーズ

・アレクサンドル・ウラソフ(ボーラ・ハンスグローエ)

・ダミアーノ・カルーゾ(バーレーン・ヴィクトリアス

・エンリク・マス(モビスター・チーム)

 

これらの選手がポガチャル・ログリッチの「2強」に届き得るかと言われると、限りなく微妙な気はしますが…。

あと、新型コロナウィルスに感染してしまったアダム・イェーツとウラソフは、もし間に合ったとしても状態はどうなんですかね?

ウラソフは総合表彰台の可能性もあるのではないかと思うぐらい、期待しているのですが…。

 

ポイント賞争い ~荒れる予感…~

昨年ポイント賞を獲得したマーク・カヴェンディッシュクイックステップ・アルファヴィニル)は、今年は出場しません。

今年は本命不在と言うか…いろいろな理由で「荒れる予感」もしています。

こちらも総合同様に本命と対抗は最後の最後まで迷いましたが、予想はこんな感じです!

 

本命:ファビオ・ヤコブセンクイックステップ・アルファヴィニル)

対抗:ワウト・ファンアールト(チーム・ユンボ・ヴィスマ)

穴:ジャスパー・フィリプセン(アルペシン・ドゥクーニンク)

大穴:ペテル・サガントタルエネルジー

 

本命:ヤコブセンをエースに据えて、クイックステップは3年連続となるか

Embed from Getty Images

2020年はサム・ベネット、2021年はカヴェンディッシュと2年連続でポイント賞を獲得してきたクイックステップですが、今年はヤコブセンをエースとしてツールに臨みます。

「奇跡の復活」という枕詞で語られる事も多いヤコブセンですが、そもそも今シーズンここまで既に10勝と、その実力はとんでもなく高いです。

昨年のブエルタ・ア・エスパーニャでもステージ3勝を挙げてポイント賞を獲得と、グランツールの戦い方も問題ありません。

強いて不安要素を挙げるとするならば、「最強」と謳われるクイックステップの体制が、少しスプリント寄りではないようにも感じるぐらいでしょうか。

現役最高のリードアウターであるミケル・モルコフは連れてきていますが、その前を牽く選手は…フロリアン・セネシャルやアンドレア・バジョーリになるんですかね?

それぞれかなりの実力がある一流選手ですが、もう1人ぐらいスプリント力型のトレイン要員(ダヴィデ・バッレリーニやベルト・ファンレルベルフ辺り)がいてもいいような…気もします。

それでも、全体のチーム力としては今大会最高レベルだとは思いますし、モルコフ→ヤコブセンのホットラインの強力さは随一でしょう。

 

真っ当にスプリントでポイント賞を狙う筆頭として、ヤコブセンを本命にします。

 

対抗:ファンアールトはどのように戦うのか

Embed from Getty Images

グリッチでの総合優勝を狙うユンボですが、このファンアールトには自由が与えられ、そしてポイント賞を狙う事が公言されています。

2年連続でツールのスプリントで2勝を挙げているファンアールトですが、ポイント賞を狙う上での最大の強みは、他のスプリンターでは絶対にあり得ない登坂力でしょう。

なにせ、昨年のツールではモン・ヴァントゥを2度登る本格山岳ステージで逃げ切り勝利を飾った訳ですから、丘陵ステージや山岳ステージで「山岳の先にある中間ポイント」を狙えば、荒稼ぎできるはずです。

と言うか、そのまま逃げてステージを獲ってもいい訳ですしね。

その上でスプリントステージでも稼ぐとなれば、これは相当有利でしょう。

また、チームとしてもクリストフ・ラポルトという発射台になれる選手をメンバーに選んでいるので、これも強力な追い風となります。

 

唯一の懸念点は、終盤に進むにつれて「総合争いにおけるアシストとしての仕事」を与えられる可能性が否定できない部分でしょうか。

「自由を与えられている」とは言うものの、総合争いが佳境に入った段階でアシストが足りないような状況になったら、流石にファンアールトにも声が掛かる可能性は充分にあると思います。

ある意味で、ファンアールトがポイント賞を獲得できるかどうかも、ログリッチを中心とした総合勢の走り次第と言えるかもしれません。

 

どこまで自由を与えてもらえるか一抹の不安はありますが、他の選手には稼げない手段を持ったファンアールトを対抗にしたいと思います。

 

穴:フィリプセンの安定感

Embed from Getty Images

今回のアルペシンは、昨年と違いスプリンターをフィリプセン1人に絞ってきました。

ティム・メルリールとの2枚体制だった昨年のツールで、メルリールが幸先よく1勝を挙げたのに対して、フィリプセンは良い走りを見せながらも最後まで勝利を飾れずに悔しい思いをしました。

それでも、2位が3回に3位が3回というその安定感は、素晴らしかったと思います。

悲願のステージ勝利を挙げつつ、昨年同様の安定感で着実にポイントを稼ぐことが出来れば、ポイント賞も充分視野に入って来るでしょう。

 

また、マチュー・ファンデルプールという規格外の怪物がリードアウトを務めてくれるのも、非常に大きなアドバンテージと言っていいと思います。

最強のプロチームのエースとして、フィリプセンを穴枠にします。

 

大穴:千両役者サガンの調子はどうか

Embed from Getty Images

「ポイント賞を獲得する為に生まれてきた男」サガンは、プロチームのトタルエネルジーに移籍してから初のツールに臨みます。

ここ2年はツールのポイント賞を獲得できないどころか、深刻な不振に陥った印象が強いですが、昨年はジロのポイント賞を獲得していたりと、なんだかんだでそこそこの結果を残しています。

ただ、サガンが「そこそこ」の結果では物足りないのも事実です。

多くのファンが、再びツールで躍動する姿を見たいと願っているでしょう。

 

まずは、2019年以来となるツールでのステージ勝利を、そしてあわよくばポイント賞争いに加わって欲しいものです。

期待も込めて、サガンを大穴に推します。

 

その他の有力候補

ポイント賞候補と言うか、ステージ勝利の可能性がありそうな選手と言った感じですが…。

 

・アルベルト・ダイネーゼ(チームDSM

・ディラン・フルーネウェーヘン(チーム・ユンボ・ヴィスマ)

・ブライアン・コカール(コフィディス

 

あとは、ポイント賞候補と言えるか分かりませんが、一応この選手も…?

 

・マチュー・ファンデルプール(アルペシン・ドゥクーニンク)

 

スプリントはフィリプセンに任せそうなので、まあ可能性は低い気がしますが…。

 

山岳賞予想 ~毎度当たる気がしません~

2年連続でポガチャルが獲得しているこの賞ですが、まあ正直なところ予想が当たる気はしません。

ポガチャルのような総合系選手が獲るのか、クライマーが獲るのか、はたまた逃げ屋が獲るのか…。

毎回、半分ただの勘みたいな感じになっている気もしますが…、一応予想はこんな感じです。

 

本命:ジュリオ・チッコーネ(トレック・セガフレード

対抗:タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ

穴:ダニエル・マルティネス(イネオス・グレナディアーズ

大穴:ベン・オコーナー(AG2Rシトロエン

 

本命:チッコーネを「本命」扱いは逆に失礼か…

Embed from Getty Images

2019年のジロで山岳賞を獲得した経験のあるチッコーネは、今年のジロでも山岳賞争いに加わったように、一級品の登坂力とアタック力を兼ね備えた選手です。

その力に総合争いを期待する声も大きいですが、ここまでグランツールでは総合トップ10入りの経験が無しと、3週間の安定感に若干の不安を抱えています。

逆に、早々にタイムを失う展開になれば大手を振って山岳賞争いに参加できる訳でもあって、なんともここは悩ましいところですが…。

個人的には、総合勢以外で選ぶならチッコーネが最有力だと感じました。

ファンの方は総合う争いに加わって欲しい気持ちもあるかもしれませんが、チッコーネを山岳賞争いの本命とさせてもらいます。

 

対抗:やっぱりポガチャルは外せない…

Embed from Getty Images

もはやあまり多くを語る必要は無いかもしれませんが…、2年連続山岳賞獲得のポガチャルは予想から外せないでしょう。

ただ、ポガチャルが山岳賞を獲得する事は、ほぼイコールとして総合争いのライバルたちを蹴散らしているという事になり…、一応ポガチャルを総合の本命にしていないので、山岳賞の方も本命には出来ませんでした。

ただ、圧倒的な実力を持った特別な存在として、ポガチャルを対抗とします。

 

穴:マルティネスが勝つためには…

Embed from Getty Images

マルティネスも総合争いに加わる選手ですが、彼が総合上位に食い込むためには山岳での活躍が必須です。

そして前述のように、今回のツールは第2週目でマルティネスに向いた2,000m越えの山岳がいくつも登場しますので、勝つためにはそこで勝負を仕掛ける事が求められてきます。

もしそれが成功したのなら、結果として山岳ポイントもかなり獲得できているはずです。

今大会に出場する高地が得意な選手の中で、今シーズン最も調子が良いと言ってもいいマルティネスを穴枠に推します。

 

大穴:オコーナーはどのような走りを見せるか

Embed from Getty Images

昨年のツールで総合4位と大躍進を見せたオコーナーは、今シーズンも上々の走りを見せています。

ユンボ無双」状態だったドーフィネでも、ヴィンゲゴーの加速に最終的には引き離されてしまいましたが、最後まで食らいついていたのはこのオコーナーです。

ただ、昨年のツールでは「大逃げ」でのジャンプアップから総合4位の座を獲得した事、そして今回もあまり山岳アシストがいないメンバー構成での参戦と、少し不安要素はあります。

総合争いから脱落する要素がありつつ、登坂での確かな実力と積極性を併せ持ち、更には地元フランスのチームとして結果を持ち帰りたいというモチベーションも高いでしょう。

途中から山岳賞に狙いを定めるパターンを想定して、オコーナーを大穴に選びます。

 

その他の有力候補

ここに総合勢の選手の名前を挙げるのって、少し抵抗ありますよね…。

 

・ロマン・バルデ(チームDSM

ダヴィド・ゴデュ(グルパマFDJ)

・ルーベン・ゲレイロ(EFエデュケーション・イージーポスト)

・ナイロ・キンタナ(アルケア・サムシック)

 

バルデとか、チームが割としっかりスプリントを狙うような体制なので、逆に自由を与えられて割とありそうな気もしてきました。

 

ヤングライダー賞 ~今年も「確定」~

…流石にそろそろこの賞の基準を本気で見直した方がいいんじゃないでしょうか?

正直言って、「一択」じゃないですか。

それでも、一応予想はやりますけれども…。

 

本命:タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ

対抗:マッテオ・ヨルゲンソン(モビスター・チーム)

穴:マイケル・ストーラー(グルパマFDJ)

大穴:アンドレアス・レクネッスン(チームDSM

 

本命:ポガチャルしか勝たん

Embed from Getty Images

昨年も同じことを書きましたが、何かトラブルが無い限りポガチャルで「確定」と言っていいでしょう。

特に今回は、昨年以上にライバル不在感が強いです。

一体、ツールも含めて何枚のヤングライダージャージを集める気なんでしょうか…。

本命はポガチャル一択です。

 

対抗:ヨルゲンソン、覚醒の時は近い…?

Embed from Getty Images

ツール開幕日に23歳の誕生日を迎えるヨルゲンソンは、個人的に結構期待している選手です。

昨年パリ~ニースで総合8位に入った辺りから注目していましたが、今シーズンもツール・ド・ラ・プロヴァンスで総合4位にドーフィネで総合13位と、なかなかの成績を残しています。

今回はエースであるマスのアシストになるとは思いますが、190cm・65kgという「高出力型オールラウンダー」の手本のような体格から、今後どのような走りを見せてくれるのか、かなり楽しみです。

期待も込めて、ヨルゲンソンを対抗に推させて下さい。

 

穴:ストーラーの優先順位は…

Embed from Getty Images

昨年のブエルタでステージ2勝と大爆発したストーラーですが、移籍先のグルパマで迎えるツール初参戦、その優先順位は恐らくピノ、ゴデュに続く3番手でしょう。

今シーズンもツアー・オブ・ジ・アルプス総合2位に、モン・ヴァントゥ・チャレンジ3位となかなかの走りを見せているだけにもったいない気もしますが、逆に言えばアシストとして強力な働きが期待されていそうです。

ピノとゴデュが総合上位に残っている限りは自分の順位は「捨てる」事になりますが、その実力が発揮されれば…という状況を想定して、ストーラーを穴枠としておきます。

 

大穴:レクネッスンのポテンシャルは?

Embed from Getty Images

ノルウェー期待の若手レクネッスンは、今回のツールがグランツール初参戦になります。

既にノルウェーの個人タイムトライアル王者に輝く事2回と、タイムトライアル能力に秀でた選手だと認識していましたが、今シーズンはパリ~ニースで総合11位、ツール・ド・スイスで総合13位とかなり登れているので、オールラウンダー的な資質を持った選手と言っていいでしょう。

ツール・ド・スイスでは鮮やかな独走でワールドツアー初勝利も飾りましたし、調子は上々です。

グランツールでどれだけ戦えるかは未知数ですが、レックネスンを大穴にします。

 

その他の有力候補

…そんな選手は、正直言ってほぼいません。

読んで頂いて分かるように、今回は4人の選出にも相当苦しみました。

無理やり挙げるならブランドン・マクナルティ(UAE)かもしれませんが、いくら実力があってもポガチャルのアシストですからね…。

 

今年も最高の3週間を楽しみましょう!

ポガチャル対ログリッチを中心とした総合争いも、群雄割拠のポイント賞争いも、期待感で本当にワクワクしますね。

昨年はなんだか落車やリタイアが多かった印象もありますが、是非ともそういったトラブルが少ないままレースが進んで欲しいものです。

なんにせよ、今年も最高の3週間が始まります!

皆さん最後まで存分に楽しんでいきましょう!!