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【レース感想】ジロ・デ・イタリア2025 第2ステージ

0.24秒差…!!

第2ステージは、13.7kmと短めの個人タイムトライアル。

コースの中盤に4級山岳(登坂距離1.5km・平均勾配4.9%)が登場する以外はほぼフルフラットなので、順当にタイムトライアル強者向けなレイアウトか。

 

総合上位勢が登場する前に強烈なトップタイムを叩き出したのは、イギリスが誇るタイムトライアルの超新星、ジョシュア・ターリング(イネオス・グレナディアーズ)。

4級山岳頂上の中間計測までは登坂を見据えた堅実なペーシング、そして後半区間は驚異的なスピードで激走!

そこからなかなかターリングに迫る選手が現れない中、これまた激熱な走りを見せてくれたのは、総合優勝を目指すプリモシュ・ログリッチレッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)。

最後の最後までターリングとほぼ同タイムで駆け抜け、フィニッシュタイムは…ターリングから0.24秒遅れと僅かに勝利には届かなかったけれども、かなりの好走を披露!

その後は、優勝候補と目されていたワウト・ファンアールト(チーム・ヴィスマ・リースアバイク)が38秒遅れと奮わず、そして最終走者のマッズ・ピーダスン(リドル・トレック)も12秒遅れでのフィニッシュに。

つまり…結局、誰もターリングを抜けなかった…!!

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弱冠21歳にしてこの強さ!!

ターリング、圧巻のグランツール初勝利!!

2023年には世界選手権3位にヨーロッパ選手権優勝、イギリス国内選手権は2連覇中と、既にとんでもなく強いタイムトライアルスペシャリストだと分かっていたけれども…!!

いや~、これはまたすごい選手になりそうだ。

 

そして総合首位の座は、これまた1秒という僅差でログリッチのものに。

他の総合勢は、まずUAEチームエミレーツの3人、ブランドン・マクナルティ(+12秒)、フアン・アユソ(+16秒)、イサーク・デルトロ(+17秒)が並んで追いかける格好に。

そこから、マックス・プール(+24秒、チーム・ピクニック・ポストNL)、アントニオ・ティベーリ(+25秒、バーレーン・ヴィクトリアス)、マイケル・ストーラー(+27秒、チューダー・プロサイクリング・チーム)と、この辺りまでが上手くまとめたと言える範囲か。

ひとまず開幕ラウンドが終了した総合争い、この先どうなっていくのか楽しみにしていよう。