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【レース感想】ジロ・デ・イタリア2025 第1ステージ

完璧なレース運び

アルバニアでの開幕となったジロ、第1ステージは2級・3級・3級と3つのカテゴリー山岳を越えてからの平坦フィニッシュとなる、丘陵ステージ。

大集団スプリントの可能性もゼロはないものの、マッズ・ピーダスン(リドル・トレック)やワウト・ファンアールト(チーム・ヴィスマ・リースアバイク)という出場メンバーを考えると、ピュアスプリンターには厳しい展開になりそうか。

 

メイン集団を牽引するリドルのアシスト陣は、先行する5人の逃げ切りを許すつもりなど一切なく、タイトなタイムコントロールを見せる。

そして2連続の3級山岳では、スプリントでピーダスンを脅かす可能性のあるスプリンターを振るい落とすために、アシスト総動員でのペースアップを敢行!

特に、最後の3級山岳ではピュアクライマーであるジュリオ・チッコーネまで牽引に参加させ、スプリンターを徹底的に排除しに掛かる。

その結果、オラフ・コーイ(ヴィスマ)やサム・ベネット(デカトロン・AG2R・ラ・モンディアル)という有力スプリンター、そして「割と登れる寄り」なスプリンターであるカーデン・グローブス(アルペシン・ドゥクーニンク)までもが脱落する、かなり厳しい展開に。

 

逃げを飲み込み、そしてピュアスプリンターを千切ったリドル超特急は、目論見通りピーダスンがかなり有利な態勢での小集団スプリントに持ち込むことに成功。

最終コーナーを抜けると、マティアス・バチェクのリードアウトを受けたピーダスンは、残り250mの位置から少し早めにスプリントを開始!

ピーダスンの背後を捉えていたファンアールトは進路を見つけるのに少し苦しみつつ、それでもなんとか打開して猛然とピーダスンを追いかける!!

最後は2人でハンドルを投げ合う僅差のフィニッシュ!!

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激熱の開幕ステージ、勝ったのはピーダスン!!

これで、ピーダスンは自身初となるマリア・ローザ着用!!

リドルの完璧なレース運び、そしてそれにしっかり応えるピーダスンに、脱帽するしかない。

ここから始まるファンアールトとのポイント賞争い、かなり面白くなりそうだ。