勝ってもらわなければ困るよ、流石に
第14ステージは、大きな起伏は全く登場しない、31.2kmの個人タイムトライアル。
流石にこのレイアウトなら…タイムトライアルスペシャリストが有利でしょ。
そしてステージ勝利争いとは別に、総合勢のタイムも気になるところ。
この距離のタイムトライアルは結構なタイム差が付く可能性があるので、順位の変動が起こるかも…。
地元イタリアの声援を受けて、そして世界選手権を制すること2回、現役屈指のタイムトライアルスペシャリストという看板を背負って、56番出走のフィリッポ・ガンナ(イネオス・グレナディアーズ)がスタート。
速いぞ、これは…!
出走順の速かったヨセフ・チェルニー(スーダル・クイックステップ)、エドアルド・アッフィニ(チーム・ヴィスマ・リースアバイク)、トビアス・フォス(イネオス)といったライバルを軽々と退けて、圧倒的なタイムでフィニッシュ!!
31.2kmを35分2秒、53.435km/h…!
化け物か…。
その後は、中間計測でガンナに割と近いタイムを出していたマグナス・シェフィールド(イネオス)が残念ながら落車でタイムを落としてしまったこともあり、気が付けば総合勢がスタートする時間に。
まずは、総合5位のアントニオ・ティベーリ(バーレーン・ヴィクトリアス)。
ガンナから1分19秒遅れ、これは…かなり速いのでは!?
ティベーリは最終的にステージ6位と、平坦な個人タイムトライアルでこの結果は、かなり上出来といっていいはず。
来月23歳になる若手なんだけれども、もうかなりの完成度だな…。
続いて総合4位のベン・オコーナー(デカトロン・AG2R・ラ・モンディアル)が出走。
正直なところ、オコーナーに個人タイムトライアルが速いイメージは無かったんだけれども…ん!?
速いぞ!?
ティベーリから6秒遅れで、ステージ7位!!
意外…と言ったら失礼か。
オコーナー、見事な走りで総合4位の座をがっちりキープ!
総合3位のゲラント・トーマス(イネオス)は、第7ステージの個人タイムトライアルではあまりいい走りを見せられず、順位を落としてしまったけれども…。
この日は…速い!!
ガンナから1分14秒遅れ、ステージ4位に入る力走!!
これが本来の姿だ!
いや~、流石の一言!
トーマスとの総合タイム差は僅か16秒、総合2位のダニエル・マルティネス(ボーラ・ハンスグローエ)は、コロンビア人選手にしては珍しく、個人タイムトライアルにも定評のある選手。
この日も決して悪くはなかったけれども…あまりにも平坦なレイアウトは、流石に少し「難しかった」か。
ガンナから1分45秒遅れのステージ14位、トーマスからは…31秒遅れで、総合2位の座を明け渡す結果に。
まあ、トーマスとの総合タイム差はまだ15秒と極わずかなので、あまり悲観するような走り・結果ではないかな。
そして…最終走者、第7ステージの個人タイムトライアルでは圧巻の走りを見せた、総合首位のタデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ)がスタート。
「流石に平坦な個人タイムトライアルならガンナに分があるでしょ」とか思っていたら、第1中間計測を通過して…ポガチャルが4秒のリード!?
ただ、ここからポガチャルのペースは若干落ちて、第2中間計測はガンナから10秒遅れでの通過。
そこからフィニッシュまでで逆転できる要素は無く、ポガチャルはガンナから29秒遅れ、ステージ2位でのフィニッシュに。
つまり、ステージ勝利は…ガンナ!!
平坦な個人タイムトライアルなら、やはり「トップ・ガンナ」炸裂!!
これで、ジロのステージは通算7勝目(個人タイムトライアルで6勝)!!
いや~、第1中間計測では焦ったけれども…。
流石はガンナ、平坦な個人タイムトライアルで簡単に負ける訳にはいかないか。
いやしかし、ガンナから29秒遅れでフィニッシュしたポガチャルの異常さよ。
ステージ4位に入ったトーマスだって、総合系の選手としては屈指のタイムトライアル強者のはずなのに、45秒も差が付いているという…。
これで、総合2位のトーマスとのタイム差は3分41秒と、更に拡大。
総合優勝に向けて、視界良好すぎる。