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パリ~ニース2021 注目選手紹介

今年は1級山頂フィニッシュが2つ!!

ヨーロッパでのワールドツアーのステージレース開幕となるパリ~ニース。

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個人的には、2019年のこのレースから自分のロードレース観戦は始まり、そして翌年にはこのブログで初めて感想記事を書いたレースなので、とても思い入れがあるレースです。

例年通り、平坦、丘陵、TT、山岳とバランスよく織り交ざった「太陽に向かうレース」ですが、今年は1級山頂フィニッシュが第4ステージと第7ステージの2回登場しますので、総合優勝のためにはこれまで以上に登坂力が求められる事でしょう。

その辺りも踏まえて、注目選手を紹介していきたいと思います。

 

総合系選手

プリモシュ・ログリッチ(チーム・ユンボ・ヴィスマ)

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昨年のそしてツール・ド・フランスでは最後の最後で逆転負けを喫してしまいながら、ブエルタ・ア・エスパーニャではしっかり2連覇を成し遂げたログリッチは、このパリ~ニースが今シーズン初レースとなります。

TT型のオールラウンダーとしてかなりの完成度を誇り、ここ数年間のステージレースでの安定感は全選手中でトップと言っても過言ではないでしょう。

ただ、昨年のブエルタ終盤の山岳では少し苦しそうな姿も見せていました。

冒頭でも触れましたが、今年のパリ~ニースは1級山頂フィニッシュが2つあるので、総合優勝のために登坂力が占めるウェイトは大きいはずです。

強力な山岳アシストであるステフェン・クライスヴァイクやジョージ・ベネットの力を借りて、果たしてどんな走りを見せるのか楽しみです。

 

テイオ・ゲイガンハート(イネオス・グレナディアーズ

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昨年のジロ・デ・イタリアを制したイギリスのニューヒーロー、ゲイガンハート。

ジロで見せた力強い登坂力、そしてTTも安定してこなすその走りは、強豪イネオスが今シーズンのエース格の1人として据えるのも納得できるものでした。

イネオスのアシスト陣もユンボに負けず劣らずかなり豪華で、リッチー・ポートやアンドレイ・アマドールという実績のあるベテラン、そして何よりジロ制覇を引き寄せる強烈なアシストを見せたローハン・デニスがいます。

王者イネオス復権に向けて、新世代のイギリス人エース候補としてチームの期待に応えられるか注目です。

 

マクシミリアン・シャフマン(ボーラ・ハンスグローエ)

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昨年のこのレースで驚きの総合優勝を飾り、ディフェンディングチャンピオンとして臨むシャフマン。

元来はアルデンヌクラシック等に適性のあるパンチ力が魅力の選手だったと思いますが、以前から本人はステージレースの総合争いにも野心を抱いていたようで、昨年はそのチャンスを見事に掴み取りました。

今回は(というか今回も)チームがパスカル・アッカーマンによるスプリント勝利を狙うような編成のため、山岳アシストがフェリックス・グロスチャートナーぐらいしかいない布陣で臨むのが辛いところですが、昨年同様いい意味でのサプライズを見せてくれる事を期待しています。

 

他に注目の総合系選手としては、今シーズンは未だにあまりいいところのないアレクサンドル・ウラソフ(アスタナ・プレミアテック)、昨シーズンのツール序盤の好走を再現したいギヨーム・マルタンコフィディス、昨年のジロでゲイガンハートと最後まで優勝争いをしたジェイ・ヒンドレー(チームDSMなどが挙げられるでしょうか。

 

スプリンター

パスカル・アッカーマン(ボーラ・ハンスグローエ)

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昨年のブエルタでステージ2勝を挙げたアッカーマンですが、今シーズンは未だに勝利がありません。

昨シーズンも、一時期「上位には絡むけれども、なかなか勝てない」状態に陥っていた印象なので、少し心配です。

チームはディフェンディングチャンピオンのシャフマンを擁しながら、あまりシャフマンに力を注ぐ編成では無く、ミハエル・シュバルツマンのリードアウトからのスプリント勝利が十分に狙える態勢だと思います。

ポディウムで見せる満面の笑みがとても素敵な選手なので、今シーズンここから調子を上げていく弾みになるような走りを期待したいところです。

 

ジャスパー・フィリプセン(アルペシン・フェニックス)

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昨シーズンのブエルタでステージ1勝を挙げた期待の若手フィリプセンですが、ワールドチームのUAEチームエミレーツから、プロチームへのアルペシン・フェニックスへと驚きの移籍をしました。

ただ、アルペシンは昨シーズンの獲得ポイントがプロチームの中でトップであり、今シーズンは全ワールドツアーへの参加権を有しているため、あまり「格落ち」な移籍という印象はありません。

アルペシンは流石昨年のプロチームランキング1位なだけあって、マチュー・ファンデルプールやティム・メルリエといったフィリプセンのライバルとなりうる強力な選手が在籍しています。

その2人が出場しない今回のパリ~ニースは、フィリプセンにとってチャンスであるというか、チーム内での立場を確立するためには逃してはいけない機会でしょう。

プレッシャーも大きいとは思いますが、頑張って欲しいところです。

 

マッズ・ピーダスン(トレック・セガフレード

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スプリンターとして挙げるかは若干微妙かもしれませんが、元世界王者のピーダスンのスプリントも注目しています。

数年前まではタフさが特徴のルーラータイプのようなリザルトを残していましたが、昨シーズンのツール・ド・ポローニュやビンクバンク・ツアーでは、前述のアッカーマンやフィリプセンを降してのスプリント勝利を飾っているように、一流のスプリント力を有しています。

ここ数年のパリ~ニースでは序盤のステージで横風が猛威を振るっているので、今年もそういう展開になればピーダスンが元々持ち合わせているタフさは大きな武器となるはずです。

そしてスプリントだけでなく、そのタフさと独走力を活かした逃げ勝利も狙えるかもしれませんので、そちらも含めて期待したいと思います。

 

その他の注目スプリンターとしては、強力なチーム力を武器にUAEツアーでも2勝を挙げたサム・ベネット(ドゥクーニンク・クイックステップ、昨年のジロで4勝と圧巻の成績を残したルノー・デマール(グルパマFDJ)、荒れた展開に強いジャコモ・ニッツォーロ(チーム・クベカ・アソス)、「登れるスプリンター」の代名詞マイケル・マシューズ(チーム・バイクエクスチェンジ)などが挙げられるでしょうか。

 

その他の注目選手

トーマス・デヘント(ロット・スーダル)

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プロトン屈指の逃げ屋であるデヘントですが、残念ながら昨年はステージ勝利を挙げる事が出来ませんでした。

ただ、チームメイトのカレブ・ユアンのツール2勝のためにアシストとして多大な貢献をしたためでもあり、レース日程がほぼ通常通りに戻った今シーズンは、またどこかで大逃げをかましてくれるでしょう。

今回のパリ~ニースは逃げ向けのステージが複数あります。

2019年、2020年と2年続けて惜しい逃げを見せたこのレースで、2012年以来となる久々の勝利に期待したいところです。

 

リッチー・ポート(イネオス・グレナディアーズ

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昨年のツールで、遂に悲願の総合表彰台に上ったポート。

今シーズンは古巣イネオス(前チーム・スカイ)に復帰して、このパリ~ニースが今シーズン初のUCIレースとなります。

このパリ~ニースは過去に総合優勝2回とステージ5勝を挙げている、とても相性のいいレースです。

今回はゲイガンハートのアシストに回る可能性が高いとは思いますが、最強のアシストとしての活躍、要注目です。

 

ボブ・ユンゲルス(AG2Rシトロエン

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5年間在籍したドゥクーニンク・クイックステップから、AG2Rへと移籍したユンゲルス。

過去にはジロ・デ・イタリアで2年連続総合トップ10入りとヤングライダー賞獲得という総合系としての資質と、リエージュ~バストーニュ~リエージュ優勝などのワンデーレーサーとしての資質、その両方を高い次元で持ち合わせています。

AG2Rは昨年までは明らかに総合狙いだったチームですが、今シーズンはワンデーレース向けの補強を積極的に行いました。

ユンゲルスもその流れでの補強なのか、それともロマン・バルデに代わる総合系エースとしての獲得なのか、いずれにしても楽しみです。

 

コロナに負けるな!!

いや~、書いてたらワクワクしてきました。

冒頭でも書いたように、個人的に思い入れのあるパリ~ニース、今年も本当に楽しみです。

昨年は新型コロナウィルスの感染拡大の影響で最終ステージが中止、そしてそのままロードレース界も長い長い中断期間に突入というなんとも苦い思い出もありますが、昨年のツールなどで培ったノウハウもあるので恐らく今年はそのような事態にはならないと思っています。

何にせよ、とにかくこのレースが開催される、それだけで自分はテンションが上がっていますので、全力で楽しんでいきますよ!!