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ジロ・デ・イタリア2021 注目選手紹介

本命不在の大混戦!?

イタリアを舞台にした美しくも険しい戦い、ジロ・デ・イタリアの開幕が迫ってきました!

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イメージカラーである華やかなピンク色とイタリアの街並みが作り出す美しい景色とは対照的に、毎年険しい山岳での激戦が繰り広げられるこの大会。

昨年は「波乱」と言った感じの内容でしたが、今年は「本命不在」と言うか、有力候補の力が拮抗しているようにも見えます。

一体誰が抜け出すのか想像するだけで楽しいですが、今回も注目選手を紹介していきます。

 

総合系選手

個人の力、調子、チーム力、全てを兼ね備えた選手はいないような印象です。

「本命不在」の総合争い、抜け出すのは誰でしょうか。

 

エガン・ベルナル(イネオス・グレナディアーズ

実績:★★★

調子:?

チーム力:★★★

個人的期待度:★★★★★

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ご存知2019年のツール・ド・フランス覇者、イネオスの若き至宝ベルナル。

その実力、特に登坂力が現役随一な事に疑いの余地はありませんが、2020年は背中の痛みに苦しみました。

「本番」のツールで序盤から調子が上がらず(それでも途中まで総合2位~3位にいましたが)、第15ステージで背中の痛みが大きくなり大幅にタイムを失って実質終戦、そのまま第17ステージ前にリタイアとなってしまいました。

この背中の痛みは左右の足の長さの違いに起因する背骨の歪み(脊椎側彎症)が原因だそうで、実は以前も多少痛むことがあり、どうやら「完治」するような類のものではなく、上手く付き合いながらやっていくしかない「持病」のようです。

 

しかし、メンタル面も含めて色々と不安視されながら迎えた2021年は、意外にも序盤から調子の良さそうな走りを見せてくれます。

まずは2月のツール・ド・ラ・プロヴァンスでしっかりと登坂力を披露して総合3位に入賞。

そして3月に入るとワンデーレースのストラーデ・ビアンケでまさかの3位と、驚きの結果を残します。

 

直後のティレーノ~アドレアティコでは、昨年のツール覇者タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ)との力比べが期待されました。

しかし残念ながら、クイーンステージの登坂で調子が上がらずに順位を落としてしまい、まだ万全ではない事も伺わせます。

それでも翌日、冷たい雨の中で過酷なサバイバルレースとなった丘陵ステージでしっかり生き残り総合4位に浮上、最終日の個人TTでも順位を落とさずにフィニッシュしました。

 

今年のここまでの走りを纏めると、「100%の本調子とは言えないながらも、昨年のような痛みでどうにもならない状態ではない」ように感じます。

そして、ティレーノ~アドレアティコ以降のレースは回避して、高地トレーニングを行ってぶっつけ本番でジロへ参戦します。

恐らく、レースの高強度の展開の中で背中に負担が掛かるのを避けたのだと想像していますが、果たして状態はどうなのか。

もし万全なら、圧倒的なチーム力も相まって間違いなく総合優勝の筆頭候補です。

100%でなくとも、「普通に」走り切ればそのまま総合優勝する可能性すらあると思うぐらい、本来の実力は高いでしょう。

ファンとしては、まずは元気に走り切る姿に期待しています!

 

サイモン・イエーツ(チーム・バイクエクスチェンジ)

実績:★★

調子:★★★

チーム力:★

個人的期待度:★★

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2018年のブエルタ・ア・エスパーニャ覇者サイモン・イエーツは、「3年前の忘れ物」を取り戻すため、今年もジロに照準を合わせてきました。

2018年、序盤は圧倒的なパフォーマンスを披露しながら、第19ステージで取り返しのつかない大失速をしてしまい、総合21位で終わったジロの記憶。

当たり前ですが、彼にとってそれは払拭しなければいけない悪夢なのでしょう。

 

2019年はイマイチ調子が上がり切らないまま3週間が終わってしまい、総合8位。

2020年は前哨戦のティレーノ~アドレアティコで総合優勝と最高の状態でジロに臨みましたが、なんと新型コロナウィルスに罹患してしまい無念のリタイア。

正直なところ、ここまでは上手く歯車がかみ合っていません。

 

2021年、3月のティレーノ~アドレアティコでは直近の落車の影響もあり総合10位でしたが、クイーンステージではタデイ・ポガチャルに唯一食らいつく登坂力を見せてくれました。

そして、4月のツアー・オブ・ジ・アルプスでは見事総合優勝を飾り、昨年同様順調な仕上がりで本番のジロを迎えられます。

 

チームの山岳アシストがやや手薄にも見えますが、調子や実績との兼ね合いを考えると、ベルナルが万全ではないと仮定するなら総合優勝候補の筆頭と言っても差し支えないでしょう。

拘り続けてきたジロで、3年越しの悲願達成となるか注目です!

 

ミケル・ランダ(バーレーン・ヴィクトリアス

実績:★★

調子:★★

チーム力:★★★

個人的期待度:★★

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バーレーンのエースであるランダは、2015年以来となる2度目のグランツール総合表彰台はもちろん、総合優勝もありえるのではと思わせてくれる豪華布陣を従えてジロに参戦します。

単独エースも務まる実力者であるペッリョ・ビルバオダミアーノ・カルーゾマテイ・モホリッチヤン・トラトニックの実力派スロベニアコンビ、パリ~ニースで早速インパクトを残した期待の若手ジーノ・マーダー、頼れるベテラン山岳アシストのラファエル・ヴァルス、そして我らが日本の誇り新城幸也

イネオスの豪華布陣に次ぐ、もしかしたら比肩しうる強力なアシスト陣です。

そして、その中に新城選手の名前があるのはやっぱり嬉しいですね。

 

アシスト陣が強力なのはもちろん、ランダの実力、とりわけ安定感は一級品です。

2017年のツール以降、グランツールで5回連続総合トップ10入り、しかも4位が3回というのは驚異的な安定感と言っていいでしょう。

しかも、2019年までの4回はモビスター・チームで絶対的なエースという立場では無かった訳ですから、チーム全体から手厚くアシストを受けられれば頂点に立つ可能性は充分にあります。

アシストとしてチームメイトのグランツール制覇を何度も支えてきた苦労人のランダですが、そろそろ総合優勝してもいいでしょう。

そして、もしランダ総合優勝して、その歓喜の輪の中に新城選手の姿がある事を想像すると…ワクワクしてきますね!

 

レムコ・エヴェネプール(ドゥクーニンク・クイックステップ

実績:★

調子:?

チーム力:★★

個人的期待度:★

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天才エヴェネプールは、昨年8月の転落事故以来久しぶりのレース出場となります。

イル・ロンバルディア終盤のダウンヒル、コースアウトして橋から落下した瞬間は最悪の事態まで覚悟しました…。

幸いにも骨盤の骨折程度で済んで、今年の2月からは本格的なトレーニングも再開しています。

調整の仕上がり具合はレースに出ていないので分かりませんが、あの大ケガの後に「無理して出る」ような事はないと思うので、ケガはしっかりと回復していると考えるのが妥当でしょう。

 

正直なところ、エースとして走るかは不明というか、チームが発表した映像では昨年総合4位のジョアン・アルメイダが中心にいるので、アルメイダがエースの可能性が高いです。

ただ、アルメイダは安定して総合10位以内には入ると思いますが、登坂力では他チームのエースに劣るために総合優勝はまだ難しいとも思います。

そのため、「総合優勝を狙えるポテンシャルがある」という意味で、敢えてエヴェネプールの名前を挙げました。

2020年にステージレースに4度出場して、全てのレースでステージ勝利を上げながら総合優勝したその破格のポテンシャルは、どんな逆境もひっくり返す可能性はあると思います。

また、チームも珍しくスプリントを一切狙わないで、登れる選手をしっかり集めた編成です。

昨年のジロでアルメイダを支えたファウスト・マスナダを中心に、いい働きが期待できるでしょう。

そもそもグランツール初出場という事もあり、無理に結果を求める段階ではないかもしれませんが、その走りは間違いなく注目です!

 

アレクサンドル・ウラソフ(アスタナ・プレミアテック)

実績:★

調子:★★

チーム力:★★

個人的期待度:★★

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アスタナの若き総合エースであるウラソフ。

昨年のグランツールデビューは、なかなか苦いものとなってしまいました。

まずはヤコブ・フルサンとミゲルアンヘル・ロペスという2大エースとともに出場したジロ。

それまでの好調から大いに期待されていましたが、なんと胃腸系のトラブルで第2ステージでリタイア。

気を取り直して2週間後のブエルタに出場しますが、コンディションが戻り切らずに初日から4分以上も遅れてしまいました。

しかし、彼が凄かったのここからです。

2週目以降はしっかりと調子を上げてきて、山岳ステージではことごとく上位でフィニッシュし、最終的には総合11位で無事に完走します。

「たられば」ですが、もし初日に大きく遅れていなければ余裕で総合トップ10入り、もしかしたら表彰台も狙えたのではと期待させるような、素晴らしい走りでした(それだけに悔しいとも言えますが…)。

 

今シーズンはここまでパリ~ニース総合2位にツアー・オブ・ジ・アルプス総合3位と、仕上がり具合は上々です。

アシストも粒ぞろいでバランスのいいメンバーを揃えてきたので、戦う準備はできています。

ウラソフの本当の意味での「グランツールデビュー」、注目していきましょう!

 

その他注目の総合系選手

  • 昨年ジロ総合2位のジェイ・ヒンドレー(チームDSM
  • 新チームでの走りに期待したいロマン・バルデ(チームDSM
  • 昨年ブエルタ総合3位のヒュー・カーシー(EFエデュケーション・NIPPO
  • チームが「過去最高の仕上がり」と評するダニエル・マーティンイスラエル・スタートアップネーション)
  • 一昨年ツール総合4位のエマヌエル・ブッフマン(ボーラ・ハンスグローエ)
  • 遂にグランツールで単独エースの座を射止めたジョージ・ベネット(チーム・ユンボ・ヴィスマ)
  • 直前に手首を骨折するも強行出場するイタリアのレジェンド、ヴィンチェンツォ・ニバリ(トレック・セガフレード
  • もしニバリがダメならこちら、イタリア期待の星ジュリオ・チッコーネ(トレック・セガフレード
  • ベルナルの調子がイマイチならエースになる準備はできているパヴェル・シヴァコフ(イネオス・グレナディアーズ

こうやって並べてみると、やっぱり注目選手が多いですね。

冒頭でも書いたように「本命不在」のような状況なので、何が起こってもおかしくはない気もします。

激戦に期待しましょう!

 

スプリンター

ジロだけではなく、ツールにも出場予定の選手が多数います。

つまり、有力選手の中には途中でリタイアする選手もいるかもしれません。

そういった意味ではポイント賞争いが読みにくく、面白くなりそうですね。

 

カレブ・ユアン(ロット・スーダル)

実績:★★★

調子:★

チーム力:★★★

個人的期待度:★★★

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「ポケットロケット」ことユアンはここ2年のツールで合計5勝と、現状の力は間違いなくトップクラス、個人の力では最強の可能性があるスプリンターでしょう。

その小柄な体格を活かした抜群の加速力は、ハマった時は誰にも止められません。

今シーズンはここまで決して絶好調という訳ではありませんが、UAEツアーでは最強トレインを誇るサム・ベネット(ドゥクーニンク)を破っての1勝、そしてモニュメントの一つであるミラノ~サンレモでは2位と、とりあえず一定の結果は残しています。

 

ただ、ユアンは今シーズン全グランツールへの出場を予定しています。

そのため、ジロの序盤でしっかりステージ勝利を上げ、尚且つポイント賞を狙えないような位置にいると、ツールへの影響を考慮してジロを途中で切り上げる可能性が充分考えられます。

とりあえず、いつものメンバー(ジャスパー・デブイスト、ロジャー・クルーゲ、トーマス・デヘント)を連れてきている「必勝態勢」なので、しっかりステージ勝利を上げるのはほぼ確実だとは思います。

そして、脚質的に中間ポイントを稼ぐのは得意でない事を考えると、途中リタイアは結構現実味のあるシナリオでしょう。

リタイアしたらしたで、アシスト業務から解放されたデヘントが自由に逃げる事が可能になりそうで楽しみではあります(デヘントも途中離脱は…しないですよね?)。

 

ペテル・サガン(ボーラ・ハンスグローエ)

実績:★★★

調子:★

チーム力:★★

個人的期待度:★★★★

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個人的に、今回のサガンにはかなり期待しています。

昨シーズン、変則日程でクラッシクレースと重なっているにも関わらずジロに初出場したのは、事前にジロ主催者とチームで交わした「サガンを出場させる」という約束(契約?)を守ったためのようです。

そして迎えた今シーズン、サガンはまたしてもジロへの出場を選択しました(今回はクラッシクレースと重なってはいませんが)。

完全に推測ですが、サガン自身の「ジロに出場したい」という要望があったのではないでしょうか。

昨年のジロに出場した際に「ツールと違ってプレッシャーが少なくていいね」と発言していた事もありますし、何より「マリア・チクラミーノを獲得したい」という気持ちが湧いているのではないかと、自分は思っています。

一時はロードレースへのモチベーション低下も噂されたサガンですが、新たな目標に向かって意欲を燃やしているとしたら、それはとても面白い事が起きそうな予感がします。

 

今シーズンは開幕直前に新型コロナウィルスに感染して出遅れてしまいましたが、ボルタ・シクリスタ・ア・カタルーニャツール・ド・ロマンディでステージ1勝ずつを上げるなど、昨年のような大不振からは脱却しています。

チームは決してサガンのスプリント一本鎗というメンバー構成ではありませんが、ダニエル・オスにマチェイ・ボドナールという頼れる相棒を引き連れて、大暴れしてくれることを期待しましょう!

 

ジャコモ・ニッツォーロ(チーム・クベカ・アソス)

実績:★★

調子:★★

チーム力:★

個人的期待度:★★

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過去に2度ポイント賞を獲得と、地元イタリア最大のレースであるジロとの相性がいいニッツォーロも大いに期待できる選手です。

一昨年までの「勝てない」状態から遂に脱却し、昨年はイタリア国内選手権とヨーロッパ選手権で優勝する活躍を見せました。

活躍が期待されたツールをケガで途中リタイアしてしまったのは残念でしたが、現時点でグランツールのステージ勝利を狙える力があるのは間違いないでしょう。

 

今シーズンも「荒れた」展開に強い独特の持ち味は健在で、クラシカ・ドゥ・アルメリアでの勝利、そしてオキシクリーン・クラシック・ブルッヘ~デパンネやヘント~ウェヴェルヘムでも上位入賞と、ハードな展開になったレースで結果を残しています。

アシストの力にはあまり期待できませんが、チーム力があまり関係ない展開になるステージも必ずどこかであるでしょう。

過去2回のポイント賞獲得はいずれも「ステージ未勝利」でのものだったので、実力と自信を付けて戻ってきた今回こそ、バッチリ勝利を上げてジャージを獲得したいところです。

 

ティム・メルリール(アルペシン・フェニックス)

実績:★

調子:★★

チーム力:★

個人的期待度:★★

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今回ジロに出場するスプリンターで最も調子がいいのは、プロチームのアルペシンに所属するメルリールかもしれません。

プロチーム所属と言っても、その肩書や昨年からの成績はなかなかに強烈なものです。

まず、昨今のトレンドともいえる現役シクロクロッサーであり、そしてロードレースにおいても20019年にはベルギー王者に輝いています。

2020年にアルペシンに移籍してもその輝きは変わらず、ティレーノ~アドレアティコでのパスカル・アッカーマン(ボーラ)をスプリントで打ち負かしての勝利を筆頭に、勝利と上位リザルトを連発。

今シーズンもベルギーのワンデーレースでマッズ・ピーダスン(トレック)やフロリアン・セネシャル(ドゥクーニンク)といった一流のクラシックレーサーに勝利するなど、その実力は完全にワールドツアーで戦えるものです。

 

更に言えば、所属するアルペシンもとてもプロチームとは思えないリザルトを昨年から出し続けている、恐ろしいチームです。

決して「怪物」マチュー・ファンデルプールのワンマンチームではなく、エースを勝たせる組織としての強さを備え、そしてメルリールのようにワールドツアーでエースが務まる選手がファンデルプール以外にも複数いて、完全にワールドチーム級の強さです。

今回のジロでも、メルリールのスプリントも含めて大きな結果を残す可能性は充分にあるでしょう。

 

その他注目のスプリンター

上記4人の争いに割って入れるか正直不安なところはありますが、「復活」に期待したいスプリンターが3人います。

 

フェルナンド・ガビリア(UAEチームエミレーツ

かつてはユアンのライバルとして、そして2018年のツールでの活躍は完全にユアンよりも輝かしい存在として、その後も勝ち星を重ねるだろうと誰もが疑わなかったガビリア。

しかし、2019年のジロを途中リタイアした辺りから歯車が狂い始め、そして2020年はワールドツアーで勝利を上げられないほどの不振に陥ってしまいました。

そして今シーズンも苦境は続き、3月のE3サクソバンク・クラシックで落車して骨折してしまい、ジロにはぶっつけ本番で臨みます。

チームとしてはマキシミリアーノ・リケーゼとフアン・モラノという強力なリードアウターがいるので、ガビリアが以前の輝きを取り戻す事ができれば、ステージ勝利争いに絡む事は不可能ではないでしょう。

 

エリア・ヴィヴィアーニ(コフィディス

ヴィヴィアーニもガビリアと同じく、ドゥクーニンクから移籍して以降は深刻な不振に喘いでいます。

その深刻さはガビリア以上で、移籍初年度の2020年は何とシーズン0勝終わっただけでなく、上位リザルトもごく僅かでした。

2021年は1クラスのレースで「格下」の選手相手に何とか1勝を上げていますが、それで喜んでいいような選手では無いはずです。

今回のジロには、ドゥクーニンク時代からの盟友ファビオ・サバティーニとトラック競技での相棒シモーネ・コンソンニだけでなく、弟のアッティリオ・ヴィヴィアーニも参加します。

勝手知ったるチームメイトと共に、復活の狼煙となるような走りに期待したいです。

 

ディラン・フルーネウェーヘン(チーム・ユンボ・ヴィスマ)

8か月の謹慎期間を終え、遂にフルーネウェーヘンが戻ってきました。

昨年のツール・ド・ポローニュ第1ステージで、彼の危険な斜行が原因で引き起こされた大クラッシュ。

フルーネウェーヘンが犯した過ちは、皆さんもご存知のように内容も結果も相当大きなものでした。

その重大さは「8か月」というかなり長期の謹慎期間が言い渡されたことからもよく分かります。

そして、彼は戻ってきました。

もしかしたら、ドゥクーニンクのファンやファビオ・ヤコブセンのファンからしたら、どんな償いをしても許せないような思いがあるかもしれません。

それでも、彼は戻ってきました。

謹慎期間中に悪質なファンからの脅迫を受けたりもしましたが、彼はレースに戻ってきたのです。

我々ファンにはその決断を受け止める義務があると、自分は考えます。

ジロ期間中にも、色々な声はあるでしょう。

彼の正当な権利を脅かすようなものでなければ、ファンにはそのような声を上げる権利があるとも思います。

そういった彼を取り巻く環境、それに対する彼のリアクション、そしてレースを走る姿。

しっかり見届けたいと思っています。

 

さあ、全力で楽しんでいきましょう!

最後に、予想でもしておきましょうかね。

 

総合

本命:ベルナル

対抗:サイモン・イエーツ

穴:ランダ

大穴:エヴェネプール

ポイント賞

サガン

山岳賞

チッコーネ

ヤングライダー賞

ベルナル

 

ベルナルは「総合優勝」か「リタイア」かみたいなリスキーな選択な気もしますが、普通に走る事ができれば総合優勝の可能性はかなり高いと思います。

決して、ベルナルのファンによる偏りすぎた予想ではないですよ(…多分)。

あと、エヴェネプールもかなりリスキーな選択というか、敢えて「大穴」っぽいチョイスにしています。

ポテンシャルを発揮できれば総合優勝に届くだけのものを持っていますが、普通に考えたら流石に今回はまだ回復の途上ですよね。

順当と言うか総合上位に入る可能性が高そうな「安パイ」で選ぶなら、ウラソフですかね(総合優勝がイメージできるかと言ったら微妙ですが…)。

 

さあ、いよいよジロが始まります!

順当に実力者が制するのか、それとも予想外の新鋭が躍動するのか。

ドラマチックでスペクタクルな3週間の物語を楽しんでいきましょう!!