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【レース感想】ジロ・デ・イタリア2022 第1ステージ

マチュー!!

今年最初のグランツールジロ・デ・イタリアが開幕!

総獲得標高が50000m越えという過酷な設定の今大会、一体どんなドラマが繰り広げられるのか?

 

開幕ステージは、平坦基調ながら最後は登坂距離5.5km・平均勾配4.2%の登りフィニッシュ。

正直なところピュアスプリンターには厳しそうな、パンチャーや総合系選手による争いになりそうな雰囲気だ。

 

アクチュアルスタートと同時に飛び出したのは、マッティア・バイスとフィリッポ・タリアーニというドローンホッパー・アンドローニジョカトリの2人。

この2人を追いかける選手は…え、いないの?

そうこうしているうちにメイン集団は横に広がり、早くも「蓋をされた」状態になっている。

同チームからの2人のみという、結構意外な形での逃げになったな…。

 

逃げとメイン集団のタイム差が10分以上にまで広がる緩い展開が続く中、残り119km地点に設定された中間スプリントポイントで、メイン集団ではポイント獲得を目指した先着争いが勃発。

メイン集団の先頭(全体3番手)で通過して6pt獲得したのはジャコモ・ニッツォーロ(イスラエル・プレミアテック)、続いてアルノー・デマール(グルパマFDJ)が5pt獲得と、やはりポイント賞を狙うスプリンターが並ぶ事に。

注目のマーク・カヴェンディッシュクイックステップ・アルファヴィニル)は3pt、復活を期すフェルナンド・ガビリア(UAEチームエミレーツ)も2ptを獲得。

ポイント賞争いの「本番」は第3ステージからだろうけれども、もうすでに戦いは始まっている…。

 

その後は特に大きな動きもなく、逃げていた2人も残り13.7kmで吸収されて、いよいよラストの登坂勝負にレースは突入。

各チームが縦にトレインを組んだ臨戦態勢、登りの入り口で主導権を握るのはロット・スーダル。

この日生き残って勝負に絡める可能性のある数少ないスプリンターであるカレブ・ユアンを引き連れて、先頭で集団のペースを作る。

「怪物」マチュー・ファンデルプールを擁するアルペシン・フェニックスや、「エリトリアの新星」ビニヤム・ギルマイで勝利を狙いたいアンテルマルシェ・ワンティゴベールマテリオも前方の良い位置に上がってきた。

残り3.7km、集団から単独で飛び出したのはローレンス・ナーセン(AG2Rシトロエン)。

メイン集団は慌てずにこの動きを静観、ほどなくしてナーセンは徐々に勢いを失って捕まる…と思ったら、残り2.4km辺りでまたしてもメイン集団から飛び出す選手が1人。

逃げ切りの名手、レナード・ケムナ(ボーラ・ハンスグローエ)だ!

ケムナはナーセンを一気に抜き去って独走状態に。

残り2km、これはもしかして逃げ切るパターンも…?

ただ、集団もアンテルマルシェが牽いてペースアップ、残り1kmでその差は5秒ほど、しっかりケムナを射程圏内に捉えてきた。

このペースアップでデマールは脱落、集団前方には総合系の選手が大量にいる形になり、やはりスプリンターには厳しい展開だ…。

残り900mからダヴィデ・フォルモロ(UAEチームエミレーツ)が更にペースを上げてケムナを吸収、そしてユアンはしっかりと5番手辺りの位置をキープ!

残り400m、フォルモロ、ペッリョ・ビルバオバーレーン・ヴィクトリアス)、ウィルコ・ケルデルマン(ボーラ・ハンスグローエ)といった総合系選手に混じって、ユアンが先頭争い…!

他にいい位置に残っているスプリント力のある選手は…ギルマイ、ファンデルプール、マグナス・コルト(EFエデュケーション・イージーポスト)ぐらいか?

残り200m、先頭はケルデルマン、後ろにはコルト、ユアンビルバオ、ギルマイ、ファンデルプール、リチャル・カラパス(イネオス・グレナディアーズ)と続く!

残り150m、ギルマイが加速して先頭へと飛び出る!

その後ろからはファンデルプールが強烈な加速を見せてギルマイと並ぶ!

残り50m、ユアンは流石に勢いを失い(そしてフィニッシュ直前では落車をしてしまい)、ファンデルプールとギルマイの一騎打ちに!

最後まで力を残せていたのは…ファンデルプールだ!!

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「怪物」ファンデルプール、その強さを遺憾なく発揮した圧巻のステージ勝利でマリア・ローザ獲得!!

狙ったステージを逃さないその勝負強さよ!!

最後はガッツポーズできないほど全てを出し尽くし、フィニッシュ後にはもはや恒例となった地面に倒れ込む姿も。

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全力を出し切ったその姿、カッコいい…!!

 

惜しくも敗れたギルマイも、並み居るライバルを蹴散らし、ファンデルプールと最後まで競り合うそのポテンシャル、やはり計り知れない…!

今大会でどのように輝くか、本当に楽しみだ!

 

そして残念ながら落車してしまったユアンだったけれども、幸い大きなケガはなかったようで一安心。

最後は流石に勢いを失いながらもあそこまで生き残れた登坂力、やはりちょっとスプリンターとしては頭一つ抜けているよね。

ただでさえ世界最高峰のスプリント力を有するのにこの登坂力、改めてとんでもない気がする。

まずはしっかり回復させて、今後のステージで「ポケット・ロケット」の爆発に期待したい!