今年はどんな1年に?
少し遅くなってしまいましたが…明けましておめでとうございます。
本年も当ブログは特に方針を変えたりはせずに頑張っていく予定なので、よろしくお願いします。
個人的な話になりますが、自分は三が日が出勤だった事もあり、年始一発目に何を書くか、三が日が明けるまで全く考えていませんでした。
選手紹介など通常の記事をいきなり書くのも何か違う気がしますし、かと言って何かしら年始に相応しい企画も特に思いつかない…と言った状態でした。
その上で、何か書くにしても(4日~6日の三連休で)あまり労力は掛けたくない、そしてどうせ書くならポジティブなものにしたい…という事で、今回のテーマはこちら。
「2023年に期待している事」!
これだけだともの凄くふわっとしていますが、「自分が応援している選手がこんな感じで頑張ってくれたら嬉しい」というような内容を、色々と書き連ねていこうと思います。
年末に続いて独り言のような内容ですが、少しでも楽しんでいただけたら幸いです。
①エガン・ベルナルの復活
まずは何と言ってもこれでしょう。
昨年の大事故からレースに復帰したベルナルが、トップレベルで戦えるまで復活する事!
正直言って、あれだけの重傷から1年経たずにレースに復帰しただけで奇跡だとは思っていますが、インスタグラムへの投稿なんかを見る限り、その後かなり順調にトレーニングを積めている事が伺えます。
更に、イネオス・グレナディアーズはツール・ド・フランスのエース候補となりうるリチャル・カラパスを放出し、前年のツールでエースを務めたゲラント・トーマスはジロ・デ・イタリアに照準を合わせると発表しています。
つまり、ベルナルがツールのエースを務める可能性が、割と現実味を帯びている…?
「タデイ・ポガチャルもヨナス・ヴィンゲゴーも蹴散らしてツールで総合優勝じゃ!」…とは流石に言いませんが、まずはワールドツアーのステージレースで結果を残し、そしてツールでエースとして頑張ってくれたら、個人的には大満足ですね。
②ニルス・ポリッツがワンデーレースで覚醒
ポリッツは、自分がベルナルに次いで応援している選手の一人です。
2019年のパリ~ルーベでフィリップ・ジルベールと繰り広げた激闘は、まだ観戦歴の浅かった自分に強烈な印象を残してくれました。
しかし、そこからどうも煮え切らない成績が続いているポリッツ。
いやまあ、2021年にはツールでステージ勝利、2022年にはドイツ国内選手権制覇と、ある程度の成績は残していますよ?
ただ、自分(も含めたファン)がポリッツに期待しているのは、やはり石畳系クラシックでの活躍です。
特に、パリ~ルーベで活躍する姿を多くのファンが望んでいるはずです。
今年いきなり「パリ~ルーベで勝て!」とは言いませんが、クラシック戦線の中心選手と認められるような活躍が見たいですね。
③ダニエル・マルティネスが総合エース級選手として立場を確立
自分の初観戦となったパリ~ニース2019でステージ勝利を飾ったマルティネスは、ずっと好きな選手の一人でした。
そしてイネオスに移籍した2021年、ベルナルのジロ総合優勝を支える素晴らしいアシストを見せてくれて、「好きな選手の一人」から「本当に好きな選手の一人」に変わりました。
特に、第17ステージで遅れそうになるベルナルを鼓舞しながら牽引したあの姿は、本当に感動的でしたね。
しかも、ベルナルの為のアシストとしてかなりの力を使いながら、自身も総合5位に入ったのは、改めてマルティネスも相当な力があると感じていました。
そもそもの話として、EFプロサイクリング所属時の2020年にクリテリウム・デュ・ドーフィネ総合優勝、そして2022年にはイツリア・バスクカントリーで総合優勝と、既にワールドツアーのステージレースでも結果を残しています。
それでも、層の厚いイネオスに所属している事もあり、総合エース級の選手として相応の評価を受けているように見えません。
往年のリッチー・ポートのように、ツールではエースのアシストをしつつ、その他のステージレースではエースとして頑張ってくれたら嬉しいですね。
④アレクサンドル・ウラソフの本格化
2021年のウラソフを見て、個人的には2022年にもっと結果を残すかと思っていました。
もっと言うと、グランツールで総合表彰台に登ってもおかしくないと思っていました。
実際、2022年はボルタ・ア・ラ・コムニタ・バレンシアナで総合優勝、イツリア・バスクカントリーで総合3位、フレーシュ・ワロンヌで3位、そしてツール・ド・ロマンディでステージ1勝を挙げて総合優勝と、ここまでは理想的な流れだったと思います。
ツール前哨戦のツール・ド・スイスでも、第5ステージで勝利を挙げて総合首位に立つまでは完ぺきでしたが、ここで新型コロナウィルスに感染してしまったのが全てを台無しにしてしまいました。
なんとかツールには間に合わせますが、調整不足の為か不安定な走りを見せてしまい、最終的には総合5位。
まあ逆に、2週目終了時点で総合11位だったのを、3週目で6つも順位を上げたのは凄いと言えば凄いですが…。
とにかく、ポジティブに捉えればコンディションさえ整えばトップクラスで戦えるのは証明できた1年だったので、2023年は大いに期待しています。
⑤ベルナルのツール総合優勝
え~、前言を撤回します。
やはりファンとしては、「ベルナルのツール総合優勝を見たい!」という気持ちを隠す事は出来ません。
これはポジティブすぎるファンの妄言かもしれませんが…ベルナルは失意のケガから復帰後に強さを見せる傾向があります。
2019年はジロにエースとして出場予定でしたが、トレーニング中の落車で骨折してしまいジロを回避した結果、ツールで総合優勝に輝きます。
2020年のツールは脊椎側弯症に起因する背中の痛みでリタイアを余儀なくされますが、翌2021年にジロで復活の総合優勝を飾ります。
そして2022年は大事故でほぼ全休、という状態で2023年を迎えます。
つまり、2023年は…?
まあ、さすがにこれは「こじつけ感」が強い主張だとは思いますが、裏を返せばコンディションさえ整えば普通にグランツールで総合優勝できる力があるとも言えます。
完走しつつ総合優勝できなかったグランツールは2つありますが、2018年ツールはアシストとして奮闘、2021年ブエルタは直前で新型コロナウィルスに感染していて調整不足と、エクスキューズが付くので仕方がないでしょう。
あと、時折「ポガチャルと比べると…」という意見を目にしますが、実はベルナルは万全な状態でポガチャルとバチバチやり合った事はないですからね。
確かに、「万全な状態で戦えるコンディショニングやマネージメント、そして心身の頑健さも強さのうち」なのは間違いないですし、そしてその部分に関してはポガチャルが最強クラスでベルナルに不安があるのは認めますが、「ベルナルではポガチャルに勝てない」みたいな論調は認めないですよ、自分は。
…なんだか脱線と言うか、熱量の大きすぎる厄介なファンの独り言になってしまいましたが、結局のところ言いたい事はシンプルです。
ベルナルにツールで勝ってほしい、ただそれだけです。
このぐらいにしておきましょう
最初の構想では「5つ」ではなく「10項目」にするつもりでしたが、少し長すぎると感じたのでこの辺りで終わりにしておきます。
一応、書こうとしていた残り5つはこんな感じでした。
- プリモシュ・ログリッチとレムコ・エヴェネプール、ジロでの激闘
- ワウト・ファンアールトとマチュー・ファンデルプール、至高のクラシック戦線
- 今年も「more racing」なイネオスと、今年こそはのウルフパック
- ハイレベルなスプリンター戦国時代
- 逃げろ!トーマス・デヘント大先生
まあ、この見出しだけで言いたい内容はほぼ伝わりますよね?(スプリンター戦国時代はこれだけでは分かりにくいかも…?)
5つに絞った結果、「5とか言いつつ実質4」だったり、「イネオスとボーラの事しか書いていない…」という状態ですが、「個人の主張として書きたいのはどれだ?」という基準で選びました。
あと、全部書くと割と矛盾するというか、相反する内容に期待している複雑な状況を上手く言語化する必要があったりしますね…。
4人のチームの偏りに関しては…、言い訳するなら、自分が観戦を始めた頃は全員別のチームだったんですよね、この4人。
なので、改めてここで主張するのも変な話ですが、自分はあまりチームとして応援するのではなく、気に入った選手を個別に応援していくスタイルなので、今回は結果的に偏ってしまったという感じです。
なんだか長々と、そして最後はまとまりがなく語ってしまいましたが…、如何だったでしょうか?
きっと、読んで下っている皆さんにも、いろいろ期待している内容があると思います。
残念ながら、自分の期待も皆さんの期待も、まず間違いなく、全てが叶うなんて事はないでしょう。
それでもやはり、レース前に好きな選手に期待しながら、そして少し不安も抱えながらドキドキしている時間は、最高に素晴らしいですよね。
期待して、応援して、結果に喜び、時には悲しみ…。
そんなロードレース観戦の日々を、そしてその中で感じた気持なんかを少しでも共有できるように、今年もブログを書いていこうと思います。
ロードレースという素晴らしいスポーツを、今年も一緒に楽しんでいきましょう!
それでは、また!!