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【レース感想」ジロ・デ・イタリア2024 第9ステージ

なんと激熱な展開…!!

1週目の最終日となる第9ステージは、全体的には平坦基調に見えつつ、残り40kmほどから始まる4級山岳と、そこから連続で登場する「カテゴリーの付かない登り」が展開の予想を難しくする、これまた絶妙なレイアウト。

大逃げは少し厳しそう、スプリントの可能性がそれなりに高そう、終盤のアップダウンでの抜け出しも十分に考えられる…こんな感じだろうか。

 

アクチュアルスタート直後に集団から飛び出したのは、ポルティ・コメタの2人、ミルコ・マエストリアンドレア・ピエトロボン。

スプリントチームがコントロールするメイン集団は、先頭の2人に一時は4分近いリードを許したけれども、残り100kmを切ってからは2分弱というタイム差をキープ。

そして残り40kmから始まる4級山岳までに、先頭集団のリードは1分にまで縮まっている。

メイン集団では、アルペシン・ドゥクーニンクのアシスト陣がペースアップを仕掛けて、重量級スプリンターを脱落させようと試みる。

この動きで、今大会ここまで登坂で苦しんでいるファビオ・ヤコブセン(チームDSMフェルミニッヒ・ポストNL)だけでなく、ティム・メルリール(スーダル・クイックステップ)やローレンス・ピシー(グルパマFDJ)も集団から遅れていってしまう。

 

残り27.2km、先頭集団とのタイム差を10秒強にまで縮めたメイン集団から、カテゴリーの付かない登りで飛び出しを仕掛けたのはジュリアン・アラフィリップ(スーダル)!

アラフィリップは、集団スプリントに持ち込みたいアルペシンのニコラ・コンチが背中に張り付くのを気にせず、そのまま先頭の2人に合流。

少し遅れて、ルイス・アスキー(グルパマ)、ケヴィン・ヴェルマーケ(DSM)、エウェン・コステュー(アルケア・B&Bホテルズ)もジョインして、先頭は7人に。

そして残り20.7km、このままでは逃げ切れないと判断したのか、アラフィリップが再びアタック!!

追随できるのは…コステューのみ、フランス人コンビで協力して逃げ切りを図る!

ただ、残り10kmから始まる最後の起伏の入り口で、メイン集団とのタイム差は僅か4秒。

流石にこれは厳しいな…。

 

それでもアラフィリップは、メイン集団がペースを上げきれないのを確認すると、またしてもアタック!

スプリンターを温存して勝負したいメイン集団は、「アラフィリップを先行させたままの状況」か「エーススプリンターを消耗させかねない高速登坂ペース」という、なかなか難しい選択を迫られている…!

集団は…ペースを上げないことを選択して、アラフィリップは10秒強までリードを拡大。

ただ、頂上からフィニッシュまでは下りも含んだ7kmの距離、このタイム差での独走は…逃げ切れるのか結構微妙な気もする。

そう思った矢先、メイン集団で新たな動きが…!

残り8km、ジョナタン・ナルバエス(イネオス・グレナディアーズ)が猛然と加速!!

ナルバエスはアラフィリップを一気にぶち抜き、そのまま単独でフィニッシュを目指す!!

メイン集団もなんとかペースを上げようとするけれども、やはりスプリンターを気にしてペースを上げきれない!!

第1ステージの勝者ナルバエス、集団で温存していたフレッシュな脚なら、逃げ切りも見えてくるぞ…!!

 

コーナーが続くテクニカルなダウンヒルでもタイム差を広げたナルバエスは、残り2kmで10秒のリード。

これは際どいが…ここからの平坦区間でメイン集団がペースを上げられれば、なんとか吸収できそうか。

…と思っていたら、ここからタイム差が縮まらない…!?

残り1kmで12秒差、これはまだ逃げ切る可能性がある…けれども、ここから先は向かい風区間、ナルバエスは踏ん張れるか。

メイン集団を牽くのはリドル・トレックの隊列、並びは先頭からエドワルド・トゥーンス、シモーネ・コンソンニ、そしてポイント賞ジャージのジョナサン・ミラン

その横から位置を上げてくるのは…え、ピンクのジャージ…??

総合首位のタデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ)が、フアン・モラノのために牽引をしている…!?

ポガチャルはそのまま集団の先頭に立ってペースを上げる!!

いやはや…ポガチャル、なんなんだ君は…!!

残り300m、ポガチャルからコンソンニが牽引を受け継ぎ、コンソンニの背中にはミランが発射体制!!

ただし、ナルバエスとはまだ少しだけギャップがある!

残り150m、ミランが大柄な体を揺らしながらスプリントを開始!!

ミランの背後には、オラフ・コーイ(チーム・ヴィスマ・リースアバイク)、そしてモラノがいい格好で張り付いている!

残り50mでナルバエスが遂に捉えられる…!!

ミランがナルバエスを追い抜く…と同時にミラン以上の伸びを見せ、横に並んできたのはコーイ!!

最後はミランとコーイによるハンドルの投げ合い…!!

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激闘を制したのは…コーイ!!

次世代を担う期待のスプリンターが、グランツール初出場で見事なステージ勝利!!

ミランがコンソンニの牽引から理想的なタイミングでスプリントを開始していたけれども、それを抜き切ったそのスピードは…もう完全に最上位クラスだ!

そして、この日の「荒れた」展開を生き残り、しかも最後までしっかり脚を残せていたのも、今後に向けてかなりの好材料

もう、「期待の若手」という枠を飛び出して、トップスプリンターの1人と評価してもいいかも…?

 

いや~しかし、本当に面白いステージだった!

アラフィリップの積極的な仕掛け、ナルバエスの抜群の飛び出しと独走、ポガチャルがまさかのスプリント牽引、そしてコーイとミランによる激熱なスプリント!!

まさに手に汗握るような展開の連続で、終盤はテンションが上がりっぱなしだった…!!

2週目以降も、素晴らしいレースが繰り広げられることを期待していよう!