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【選手紹介Vol.8】プリモシュ・ログリッチ

折れない闘志で進化を続ける元スキージャンパー

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選手名:プリモシュ・ログリッチ(Primož Roglič)

所属チーム:チーム・ユンボ・ヴィスマ

国籍:スロベニア

生年月日:1989年10月29日

脚質:タイムトライアルスペシャリスト・オールラウンダー

 

主な戦歴

ブエルタ・ア・エスパーニャ

 総合優勝(2019~2021)、ステージ通算10勝(2019、2020 × 4、2021 × 4、2022)

ツール・ド・フランス

 総合2位(2020)、総合4位(2018)、ステージ通算3勝(2017、2018、2020)

ジロ・デ・イタリア

 総合3位(2019)、ステージ通算3勝(2016、2019 × 2)

・世界選手権 個人タイムトライアル

 準優勝(2017)

ツール・ド・ロマンディ

 総合優勝(2018、2019)

・ティレーノ・アドリアティコ

 総合優勝(2019)

UAEツアー

 総合優勝(2019)

・イツリア・バスクカントリー

 総合優勝(2021)

・パリ~ニース

 総合優勝(2022)

クリテリウム・デュ・ドーフィネ

 総合優勝(2022)

リエージュ~バストーニュ~リエージュ

 優勝(2020)

 

どんな選手?

元スキージャンプ選手という異色の経歴ながら、抜群のタイムトライアル能力を誇るオールラウンダー。

 

元々はスキージャンプ選手として活動をしていて、2007年にはジュニア世界選手権で団体優勝を果たしているが2012年にロードレースに転向、わずか4年後の2016年にはワールドチームのチーム・ロット・NLユンボ(現チーム・ユンボ・ヴィスマ)と契約する。

 

グランツール(3大ステージレース)初出場となったジロ・デ・イタリア2016の2つの個人タイムトライアルステージで2位(第1ステージ)、1位(第9ステージ)と立て続けに好成績を残し、その異色の経歴も含めてタイムトライアルスペシャリストとして脚光を浴びる。

2017年には得意のタイムトライアルで世界選手権準優勝の結果を残すだけでなく、ヴォルタ・アン・アルガルヴェ総合優勝にツール・ド・ロマンディ総合3位、更にはツール・ド・フランスでステージ優勝と、タイムトライアル以外でも活躍を見せ始める。

2018年もイツリア・バスク・カントリーとツール・ド・ロマンディという2つのワールドツアーのステージレースで総合優勝し、更にはツール・ド・フランスで総合4位の好成績を残した事でステージレーサーとしてもトップクラスの実力を有すると証明。

 

そして、満を持してグランツール制覇に挑んだ2019年、まず狙ったのはジロ・デ・イタリア

ジロの前に出場した3つのステージレース全てで総合優勝(しかも3つともワールドツアー)という圧巻の成績を残していたため優勝候補の筆頭として挙げられ、中盤までは2つのタイムトライアルステージで勝利するなど期待通りの走りを見せたが、終盤には自身の体調不良と若手中心のアシスト陣の不調が重なってしまい総合3位に終わる。

 

ジロ終了後は第1子が産まれたこともありスロベニア国内選手権を除くレースを回避し、十分な休養と調整を経てブエルタ・ア・エスパーニャで再度グランツールに挑戦。

そこで見せたのは、得意のタイムトライアルステージで優勝するだけではなく、山岳ステージでも他の強力なライバルたちを蹴散らし総合優勝を果たすという、王者の風格漂う圧倒的な走り。

ナイロ・キンタナ(当時モビスター)やミゲル・アンヘル・ロペス(アスタナ)といった当代きってのピュアクライマーと山岳で正面から渡り合うどころか打ち負かす程の登坂力を身につけながら、得意のタイムトライアルでさらに突き放すそのスタイルは、彼がタイムトライアルスペシャリストからオールラウンダーへと進化したことを示すものだった。

 

グリッチの所属するチーム・ユンボ・ヴィスマはツール・ド・フランス2020に向けて、2019年12月という異例のタイミングでツール出場メンバーを発表。

昨年3勝を稼いだスプリントは全く狙わないメンバー構成となっていて、ログリッチが総合ダブルエースの一角として名を連ねている(もう1人のエースはトム・デュムラン)。

低迷期を乗り越え近年大躍進を遂げているユンボが、2020年は本気でツールの総合優勝を狙いに行く

その中心には、チームの躍進と共に進化を続けてきた、最早「元スキージャンパー」という肩書のいらない世界トップレベルの総合系ライダーへと進化したログリッチがいる。

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※2021年1月1日追記

ツールでイネオスを倒すため、ユンボは考え得る最強のメンバーを揃えたと言ってよかった。

そしてログリッチは絶対的エースとして、マイヨ・ジョーヌ獲得を目指して快調に走っていた。

脇を固める護衛役は、現役屈指のオールラウンダーであるトム・デュムラン、最強の山岳アシストへと成長したセップ・クス、異次元の走りを披露した怪物ワウト・ファンアールト、最強の牽引役トニー・マルティンなど、錚々たるメンバー。

あのイネオスも羨むような「最強の布陣」を引っ提げて、ログリッチ自身も安定した走りを披露していた。

王者イネオスを蹴散らし、他のチームのエースにもアタックする隙すら与えず、完全にツールを支配しながら走り続けた。

総合争いの最後の舞台、第20ステージのタイムトライアルまでに稼いだログリッチのリードは、2位のタデイ・ポガチャルに対して57秒。

世界屈指のタイムトライアルスペシャリストであるログリッチの総合優勝を、世界中の殆どの人が疑わなかっただろう。

しかし、ここでまさかの展開が待ち受けていた。

決してタイムトライアルスペシャリストではない(と思われていた)ポガチャルが、とてつもなく速いタイムを刻んでいる。

それに対してログリッチは、決して大崩れはしていないものの、いま一つペースが上がらない。

そして、後世に語り継がれるであろう奇跡の逆転劇が成し遂げられてしまった。

グリッチもステージ5位と決して悪いタイムではなかったはずだが、この日のポガチャルの走りは、まさに異次元としか形容しようがない走りだった。

フィニッシュ直後、呆然と座り込むログリッチ

チームメートのトム・デュムラン(彼もまた、グランツールに史に残る逆転の敗北を経験している)から声を掛けられ、なんとか立ち上がったログリッチ

彼が向かった先は、逆転優勝を決め歓喜の輪の中にいるポガチャルの元。

グリッチはあれだけショッキングな敗北を喫したにも関わらず、自身に勝利した同郷の後輩を讃え、その勝利を祝ったのだ。

これぞスポーツマンシップ、これぞロードレース。

グリッチは敗れはしたものの、その振る舞いは勝利とはまた違った価値がある、とても尊いものだった。

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※ツール第21ステージスタート直後、改めてポガチャルを祝福するログリッチ

 

ツールを総合2位で終え、そして敗れてなお素晴らしい姿を見せてくれたログリッチだったが、彼の真価はこんなものではなかった。

ツールから僅か1週間後の世界選手権、敗戦のショックも癒えていないであろう早いタイミングでレースに戻り、ポガチャルと共闘して6位でフィニッシュ。

そしてその1週間後、初挑戦となったリエージュ~バストーニュ~リエージュでは、フィニッシュラインギリギリでジュリアン・アラフィリップを差して、なんとモニュメント初勝利を飾る。

更にはその翌週からは、ブエルタディフェンディング・チャンピオンとして参戦。

ステージ4勝を挙げてボーナスタイムを稼ぎつつ、山岳ステージで少し苦しみながらも最後まで粘り抜き、見事に連覇を達成した。

 

ツールでのショッキングな敗戦など、まるで無かったかのように堂々と振る舞い、勝利を重ねたログリッチ

この恐ろしいまでにタフなメンタルこそが、ログリッチの最大の強さなのだろう。

思えば2019年も、ジロで逆転負けを喫し、そしてブエルタでは圧倒的な姿を見せていた。

2020年のツールでの敗戦は彼の価値を損なうものではないし、そして彼が更に強くなる糧となったかもしれない。

進化を続けてきたログリッチ、2021年は一体どんな走りを披露してくれるのだろうか。

 

※2021年12月5日追記

グリッチが2021年の開幕レースに選んだのは、前年は新型コロナウィルスの関係で回避したパリ~ニース。

前年覇者のマクシミリアン・シャフマン(ボーラ・ハンスグローエ)や進境著しいアレクサンドル・ウラソフ(アスタナ・プレミアテック)などの強力なライバルも出場する中、ログリッチは圧倒的な強さで中盤以降のレースを完全掌握。

第7ステージ終了時点でステージ3勝、総合2位のシャフマンとのタイム差は57秒。

誰もがログリッチの総合優勝を疑わないような状況でスタートした第8ステージで、まさかの波乱が起こる。

なんと、勝負所に差し掛かる前にログリッチが2度の落車。

2度目の落車は既にレースが本格的に動き出した後だったため、メイン集団もログリッチを待つ素振りは見せない。

アシストも早々に使い果たし、メイン集団とのタイム差はどんどん広がっていき、無情にもログリッチは総合首位から陥落。

ほぼ掴みかけていた総合優勝が、その手から零れ落ちてしまった。

そんな状況でもログリッチは最後までしっかり走り抜き、総合15位でレースを終える。

グリッチはフィニッシュ直後、自身がショッキングな敗戦を喫したにも関わらず、総合優勝したシャフマンをすぐさまに讃える。

これぞ、ログリッチの強さと気高さ。

そして、第7ステージまでの走りは改めてその実力を知らしめるものだった。

 

翌4月のイツリア・バスクカントリーでは、前年のツール以来となるポガチャルとのステージレースでの激突。

第1ステージの個人タイムトライアルを制すると、第7ステージではチームメイトのヨナス・ヴィンゲゴーとのタッグでポガチャルとブランドン・マクナルティのUAEコンビを手玉に取り、逆転での総合優勝。

やはりツールでポガチャルを倒し得るのはログリッチ(そしてユンボのチーム力)だと思わせる、見事な走りだった。

 

そして「本番」のツールに向けて、前年にツール直前のクリテリウム・デュ・ドーフィネで落車していた事もあり、ログリッチは4月25日のリエージュ~バストーニュ~リエージュ以降はレースに出場しない事を選択。

迎えたツール初日、ログリッチ(を含む50人以上の選手)を襲ったのは「コース上に身を乗り出した観客が原因となった大量落車」という、起こってはいけないアクシデント。

幸いログリッチは軽傷で、レース後には「落車してむしろ運がいい」といったコメントを残す程の余裕すら見せる。

しかし、今回のツールでもログリッチに「運」は向いてこなかった。

第3ステージ、最終盤でログリッチはまさかの単独落車をしてしまい重度の擦過傷を負う事に。

見ていて痛々しい程の傷を負いながらもその後数日はなんとか踏みとどまっていたログリッチだったが、やはりそのダメージは大きく、第7ステージと第8ステージで力なく遅れていくと、そのままリタイアとなってしまった。

 

勝負する事すらできずに敗北と、ある意味前年以上のショックを受けた可能性もあったログリッチだったが、こういったシチュエーションでただでは起き上がらないのがログリッチという男の真価である。

グリッチはツール途中リタイアの約3週間後、東京オリンピックに出場。

ロードレースは28位と振るわなかったものの、7月28日に行われた個人タイムトライアルで、2位に1分以上のタイム差を付ける圧倒的な走りを見せ、見事金メダルを獲得。

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世界トップクラスの実力、そして決して折れないその闘志。

オリンピックというスポーツの祭典に相応しい、本当に素晴らしい走りだった。

 

8月、ログリッチは3連覇を目指してブエルタに出場。

第1ステージの個人タイムトライアルでは、オリンピック覇者にのみ許される金色のカラーリングを施したバイクとヘルメットを使用し、その輝きに違わぬ実力でしっかりとステージ勝利を飾る。

その後も安定した走りを披露し、第11ステージではフィニッシュ直前の激坂で違いを見せつけての勝利を挙げる。

更には第17ステージでは、エガン・ベルナル(イネオス・グレナディアーズ)の残り60km地点からのアタックに唯一反応し、そして超級山岳でベルナルを置き去りにしてステージ勝利を掴み取り、ライバルとのタイム差を大きく広げる事に成功。

更には最終日の個人タイムトライアルステージでまたしても圧倒的な走りを見せステージ4勝目と、自ら総合優勝を祝福するかのような有終の美でブエルタ3連覇を達成。

苦しみながらも勝利を守り抜いた前年と違い、総合2位のエンリク・マス(モビスター・チーム)に4分42秒もの差を付けての圧勝だった。

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ブエルタ総合優勝3回は歴代2位、そして3連覇は史上3人目と、ブエルタ史にその名を強く刻み込むログリッチ

果たして、2022シーズンに歴代最多タイとなる4勝目、そして歴代最長となる4連覇達成となるか。

 

とは言え、ログリッチの2022シーズン最大の目標は、当然ツール総合優勝だろう。

その力が絶対王者とでも言うべきポガチャルに届き得るものである事は、充分証明済みだ。

その決して折れない闘志で頂点まで登る可能性は、充分にあるだろう。

これまでも様々な挫折や苦難を乗り越え、進化を続けてきたログリッチ

その歩みは2022年もきっと止まらない。

 

※2022年11月28日追記

グリッチは2022年も前年と同じように、パリ~ニースでの本格的なシーズンインを選択。

序盤からユンボのワンツースリーフィニッシュが2度、最難関の第7ステージではステージ優勝と強さを見せつけ、最終第8ステージは寒さなどに苦しめられながらしっかりリードを守り切っての総合優勝と、上々のスタートを切って見せた。

ツールの前哨戦である6月のクリテリウム・デュ・ドーフィネでも、ステージ優勝こそなかったものの(第8ステージはチームメイトのヨナス・ヴィンゲゴーに勝利を譲ってのステージ2位)、安定した走りと圧倒的なチーム力で総合優勝。

前年ツールでログリッチのリタイア後にエースを務めて総合2位に輝いたヴィンゲゴーをサブエースとして従え、そしてセップ・クスやワウト・ファンアールトという相変わらず豪華なアシスト陣に支えられ、今度こそツールの頂点を目指す。

自身の状態もチーム力も、まさに最高の状態でツールに臨む格好になった。

 

しかし、またしても悲運がログリッチを襲う。

本格的な石畳区間がコースに組み込まれて注目を集めた第5ステージ、ログリッチは落車に巻き込まれてしまい、肩を脱臼。

なんとか自力で整復して再スタートをしたものの、最大のライバルであるポガチャルから2分以上のタイムを失っただけでなく、コンディションに大きな不安を抱える事に。

そして迎える、今大会最大の山場の一つである、第11ステージ。

終盤に超級山岳が連続するこのステージで、ポガチャルから総合首位を奪う事を目指すユンボは、決断を下す。

すでにタイムを失い、コンディションの整わないログリッチではなく、ヴィンゲゴーにエースの役割を託すと。

大きな決断の下に、ユンボは序盤からチームの総力を挙げて猛攻撃を仕掛ける。

1つ目の超級山岳ガリビエ峠では、アシストを失ったポガチャルに対して、ログリッチとヴィンゲゴーが波状攻撃を繰り出す。

それでも崩れないポガチャルに対し、万全ではないログリッチは山頂手前で少し遅れてしまう。

しかし、逃げに乗っていたファンアールトがダウンヒル区間でログリッチを引っ張り上げ、ログリッチ、ヴィンゲゴー、ポガチャルは再び同じ集団で最後の超級山岳グラノン峠に突入。

ここで、ログリッチが動く。

ヴィンゲゴーのアシストとして、集団の先頭を牽くログリッチ

エースの立場を明確に捨て、ヴィンゲゴーに全てを託す。

そして、ログリッチのバトンを受け取ったヴィンゲゴーがアタックを繰り出すと、ついにポガチャルが遅れる。

ガリビエ峠での波状攻撃がなければ、グラノン峠でのアシストがなければ、間違いなくポガチャルにここまでダメージは与えられなかった。

ユンボが総力を挙げ、そしてログリッチが満身創痍の体に残されたエネルギーを出し尽くして成し遂げた、「ポガチャル崩し」の瞬間だった。

 

その後、ログリッチは第15ステージ開始前にリタイアを選択。

ユンボによる初のツール総合優勝はログリッチではなくヴィンゲゴーが掴み取ったが、第11ステージでのログリッチの働きがなければそこに届かなかったのは確実だろう。

 

ツールリタイアから約1か月後、ログリッチは4連覇を目指してブエルタへの出場を決断。

ただ、直前までその判断が保留されていたように、ツールでのケガが完全に癒えてはいない、コンディション面に不安を抱えての偉業への挑戦となった。

そんな不安をかき消すように、第1ステージのチームタイムトライアル、第4ステージの短い登り勾配フィニッシュで勝利したログリッチ

しかし、本格的な山岳ステージが始まると、少し遅れが出始めてしまう。

それでも、快進撃を続けるレムコ・エヴェネプール(クイックステップ・アルファヴィニル)に次ぐ総合2位に付けていたログリッチは、第16ステージで攻撃を仕掛ける。

なんと、総合争い向けではないと思われていた登り勾配フィニッシュの手前で、少しでもタイム差を奪おうとアタックを敢行したのだ。

狙い通り有力スプリンター数人と共に抜け出したログリッチだったが、最後の最後に落とし穴が待っていた。

フィニッシュ直前、一旦スプリンターたちに進路を譲ったように見えたログリッチが、進路を変更して再び隊列に戻ろうと試みて最後尾の選手と接触

フィニッシュ直前という高速域で激しく落車してしまうログリッチ

大量の出血などそのダメージは深刻で、そのままリタイアを余儀なくされる事に。

意外な、そして残念な形で、史上初のブエルタ4連覇を目指したログリッチの挑戦は幕を閉じてしまった。

 

ツールもブエルタも、落車で失ってしまったログリッチ

そのアグレッシブな姿勢はロードレースの面白さを伝えてくれる素晴らしいものであると同時に、今年に限らずこれまでもいくつかの機会を落車で喪失してきた辺りは、「不運」という言葉で済ませるのではなく、リスク管理が甘いと評されても仕方がない一面もある。

間違いなくその実力は現役最高クラスなだけに、おそらく多くのファンがもどかしい気持ちを抱えているだろう。

来シーズンは、ヴィンゲゴーがツール総合優勝を成し遂げた事で、チーム内の立場も今までとは少し変わる可能性がある。

その中で、この不屈の男はどのように戦い、何を成し遂げるのか。

そろそろ、ファンの期待にしっかりと応えたいところだ。