初心者ロードレース観戦日和

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ツール・ド・フランス2020 素人予想の答え合わせ

浜田「結果発表~!」

大本命だったプリモシュ・ログリッチをタデイ・ポガチャルがタイムトライアルで逆転するという、劇的な結末となったツール・ド・フランス2020。

ご存じの方も多いと思いますが、この「総合優勝ポガチャル・総合2位ログリッチ」という結果を見事に予想していた人物がいます。

そう、J SPORTSが誇る名解説者にして名予想屋である栗村修です。

以前の記事(【初心者向け用語解説 Vol.10】細かな用語集 - 初心者ロードレース観戦日和)で「当たらない優勝予想をする解説者として名高い」などと書いてしまい、誠に申し訳ありませんでした。

この場をお借りして深くお詫び申し上げると共に、今後もスリリングな予想をして視聴者を楽しませてくれることを期待しております。

 

自分も素人ながらツール開幕前に4賞の予想を行い(ツール・ド・フランス2020について、素人予想をしてみた - 初心者ロードレース観戦日和)、また連日Twitterでステージ優勝の予想もやっていました。

今回の記事ではその結果を振り返り、反省や言い訳を(そして自画自賛を…)していこうと思います。

 

4賞予想

まずは4賞の予想を見ていきましょう。

こちらが事前の予想記事です。

www.kiwaroadrace.com

本命・対抗・穴・大穴の4人と、更にはその他注目選手の名前も挙げるという、今思えばなんとも小賢しい事をしていますが…、言及したい選手が多かったので許してください(笑)

 

総合優勝予想

自分の予想と、実際の結果がこちら!

本命:エガン・ベルナル → 第17ステージでリタイア

対抗:プリモシュ・ログリッチ → 総合2位

穴:ティボー・ピノ → 総合29位

大穴:ナイロ・キンタナ → 総合17位

注目:リッチー・ポート → 総合3位

注目:バウケ・モレマ → 第15ステージでリタイア

注目:タデイ・ポガチャル → 総合優勝

注目:リゴベルト・ウラン → 総合8位

注目:ダニエル・マルティネス → 総合28位

注目:セルヒオ・イギータ → 第15ステージでリタイア

注目:トム・デュムラン → 総合7位

注目:リチャル・カラパス → 総合13位

 

いやいや、「注目枠」で選手を挙げすぎですね…。

そして、最初の4枠で挙げた選手の中で総合表彰台に入った(というか総合TOP10に入った)のがログリッチだけというのは、中々に酷い結果な気がします。

落車リタイアやケガで大きく遅れる選手が多い波乱の展開だったとはいえ、この総合の予想はあまり褒められたものではありませんね…。

 

ポイント賞予想

気を取り直して、ポイント賞の予想と結果がこちら!

本命:サム・ベネット → 1位(380pt)

対抗:ペテル・サガン → 2位(284pt)

穴:カレブ・ユアン → 6位(170pt)

大穴:ジュリアン・アラフィリップ → 7位(150pt)

注目:エリア・ヴィヴィアーニ → 33位(57pt)

注目:ジャコモ・ニッツォーロ → 第8ステージでリタイア

注目:ブライアン・コカール → 4位(181pt)

 

これは自画自賛しても許されるでしょう!!

本命が1位、対抗が2位、穴と大穴もTOP10入り、注目枠に4位もいるという、ほぼ完ぺきな予想!

ベネットの安定感とチーム力、そしてサガンの不調を考えて本命をベネットにした時点で勝利でした。

欲を言えば、ベネットを推す理由として「中間スプリントポイントが山岳手前にあるステージが多い」という部分に言及していたなら、内容的にもパーフェクトでしたね。

 

山岳賞予想

続いて、山岳賞の予想と結果がこちら!

本命:ロマン・バルデ → 第15ステージでリタイア

対抗:ニコラ・エデ → 42位(5pt)

穴:イルヌール・ザッカリン → 第12ステージでリタイア

大穴:リリアン・カルメジャーヌ → 第8ステージでリタイア

注目:アダム・イェーツ → 36位(6pt)

注目:エステバン・チャベス → 圏外(0pt)

 

こ、これは酷い…。

全くかすりもしていないです…。

というか、最初の4枠のうち3人が途中リタイアって…。

記事中で「山岳賞の予想って、正直不可能じゃないですか?」とか弱気な事を言っていますが、総合上位に入りそうな選手を1人も入れていないところとか、今振り返ればそれ以前の問題も多い予想でした…。

 

新人賞予想

気を取り直して、新人賞の予想と結果がこちら!

本命:エガン・ベルナル → 第17ステージでリタイア

対抗:タデイ・ポガチャル → 1位

穴:エンリク・マス → 2位

対抗:ダヴィド・ゴデュ → 第16ステージでリタイア

注目:パヴェル・シヴァコフ → 10位

注目:ダニエル・マルティネス → 4位

注目:セルヒオ・イギータ → 第15ステージでリタイア

 

う~ん、可もなく不可もなくといったところでしょうか。

ベルナルとポガチャルの2択には失敗したものの、穴枠にマスをしっかり入れられたのは良かったと思います。

ただ、ここもリタイアした選手が多いですね…。

栗村さんの「栗ノート」のような変なジンクスにならなければいいんですが…。

 

ステージ予想

ここからは、Twitterで行っていた各ステージの優勝予想の確認です。

素人の雑な読みやただの願望などが入り混じった、なんとも言えない予想かもしれませんが、それでも21日間やり通しました(途中で3回ほどやり忘れそうになって、スタートギリギリでツイートしたのは内緒です)。

21ステージもあるので、サクサクっと進めていきましょう!

 

1週目

・第1ステージ

雨の影響で落車が続出した波乱の平坦ステージを制したのは、アレクサンダー・クリストフ

自分の予想はこちら!

ベネットは落車の影響もあってか最後の伸びが足らず4位。

波乱のステージでこの結果なら、とりあえず悪くは無いスタートですかね。

 

・第2ステージ

ジュリアン・アラフィリップらしい見事な抜け出しからの勝利が光った第2ステージ、自分の予想はこちら!

マルティネスは勝負所を迎える前に落車してしまい、集団からも遅れての38位フィニッシュ…。

というか、ドーフィネ総合優勝者がここで抜け出しを許されるわけがないですね…。

もし落車が無かったとしても、奇をてらいすぎて大失敗な予想ですね、これは。

 

・第3ステージ

カレブ・ユアンのコース取りとスプリント力が凄かった第3ステージ、自分の予想はこちら!

ポイント賞の本命に予想しているベネットに拘るも、惜しくも2位。

しかしこの時点で、ロット・スーダルのアシスト不足やペテル・サガンの不調などから、以後のスプリントステージは全てベネットにしようと考え始めました。

 

・第4ステージ

今大会最初の山頂フィニッシュを制したのはプリモシュ・ログリッチ

自分の予想はこちら!

なんというか、願望がダダ漏れな予想ですね…。

イネオスとユンボの睨み合いというかユンボの強力なコントロール下で、キンタナは4位フィニッシュ。

今回のツールを通じて、こういう願望や希望が強く出た予想は大体外れると学びました…。

 

・第5ステージ

前代未聞の逃げが発生しない展開からのスプリントとなったステージ、勝ったのはまさかのワウト・ファンアールト

そんな意外な展開に対して、自分の予想はこちら!

この時点でファンアールトと予想できる人は少なかったはずですよね…。

ベネットは少し離されての3位でしたが、サガンが「得意の登りスプリントでも勝てない程の不調」という見立ては合っていましたね。

 

・第6ステージ

アレクセイ・ルツェンコが見事な逃げ切り勝利を飾ったこのステージ、自分の予想はこちら!

総合勢がボーナスタイムを稼ぎに行くかと思ったんですが、見事に外れましたね…。

でもアラフィリップは集団先頭でフィニッシュ!

考え方は悪くなかったと、自分を慰めます(笑)

 

・第7ステージ

ボーラ・ハンスグローエの序盤からの分断作戦が成功して大混乱となったこのステージ、勝ったのはまたしてもまさかのファンアールト

こんな大荒れの展開を想定している訳が無い自分の予想はこうです。

ベネットは見事に置いてけぼりを食らいましたとさ…。

 

・第8ステージ

気を取り直して、1級山岳・超級山岳・1級山岳という厳しいレイアウトの第8ステージでは、ナンズ・ピータースが見事な逃げ切り勝利。

自分の予想はこちら!

う~む、逃げ切り勝利をことごとく外していますね…。

難しい…。

 

・第9ステージ

マルク・ヒルシの逃げは惜しくも捕まり、タデイ・ポガチャルが勝利を挙げたこの第9ステージ。

自分の予想はこちら!

前日のピータースの逃げ切りに引っ張られ、今度は逆に逃げ切りと予想して外すという、なんともチグハグな結果に…。

でも、グルパマは逃げに乗せようと頑張っていました(モラールではなかったけど…)。

 

第1週の9ステージが終了して、なんと正解は…ゼロ!?

この時は「もし最後まで当たらなかったらどうしよう…」みたいな事を考えていました…。

 

2週目

・第10ステージ

今回のツールで最も平坦な第10ステージ、スプリントを制したのはベネット!

という事は…

キター!!

第10ステージにして、遂に初正解!

ベネット、ありがとう!!

わお~ん!

 

・第11ステージ

2日連続での平坦なステージは、4強横並びの激熱スプリント!

僅差で勝ったのはユアンという事は…

はい、当然残念な結果な訳で…。

ただ、ブレない事って大事じゃないですか、多分。

そして、ベネットは2位と惜しかったので、後悔はしていないです(と、強がってみる…)。

 

・第12ステージ

サンウェブの見事な連携からの、マルク・ヒルの逃げ切り勝利となった第12ステージ。

そして自分の予想はこちら!

ヒロシー!!

あ、間違えました、ヒルシです…!!

第2・第9ステージで素晴らしい走りをしながら惜しくも勝利を逃していた彼ですが、その積極的な走りが見事に実りました!

サンウェブが仕掛ける予感と「勝ってほしい」という期待込みの予想でしたが、当たってよかったです。

 

・第13ステージ

激しい逃げ争いをダニエル・マルティネスが制した山岳ステージですが、自分の予想はこちら!

…よくよく考えると、第4ステージでも似たような予想をしていますよね。

仕方ないじゃないですか、キンタナにも大分期待していたんですよ…。

そして、ベルナルは「まだ静かにしている」どころか、不調で少しタイムを失うという…。

 

・第14ステージ

またしてもサンウェブが見事な連携を披露し、勝ったのはセーアン・クラーウアナスン。

そして自分の予想はこちら!

「逃げか最終盤の飛び出し」を想定してデヘントの逃げ勝利を予想しましたが、デヘントが最終盤に飛び出しを図るという、ある意味惜しい予想でした。

 

・第15ステージ

エガン・ベルナルが大きく遅れてしまい自分にとっては悲劇だったこのステージ、勝ったのはポガチャル

自分の予想は…

……。

ああぁぁ…。

何も言えねぇ…。

 

第2週目は、6ステージ中2つ正解!

最後に特大のやらかしをしてしまいましたが…(汗)

 

3週目

・第16ステージ

レナード・ケムナが最後は独走で逃げ切った第16ステージ。

自分の予想がこちら!

あ~、この予想は2ステージ後に取っておきたかったですね…。

イネオスとグルパマがしっかり逃げに乗せた辺り、悪い予想では無かったと思います。

 

・第17ステージ

今大会のクイーンステージ、超級ロズ峠を制したのはミゲルアンヘル・ロペス

そして自分の予想がこちら!

確かにログリッチはポガチャルとの差を広げる為に動きましたが、高地に強いロペスが更にその上を行きましたね。

これも狙い自体は悪くない予想だったと思います。

 

・第18ステージ

アルプス山脈最終日、ボーナスタイム付きの超級山岳からのダウンヒルを経てのフィニッシュという、とても予想の難しかったステージ。

リチャル・カラパスと共に抜け出したミハウ・クフィアトコフスキーが勝利を飾りましたが、自分の予想は…

「いいメンバーが逃げそうな予感」?

うんうん、いいメンバーが逃げましたね。

で、そのまま勝ちましたね。

そのまま素直に予想しておけよ、っていう…。

そしてリッチー・ポートは、パンクで危うくメイン集団から遅れそうになっていました…。

 

・第19ステージ

(一応)平坦カテゴリーのステージですが、ボーラとサガンが色々やった結果、クラシックレースのような小集団での抜け出しになったステージ。

ここでもサンウェブの連携が炸裂してクラーウアナスンが2勝目を挙げましたが、自分の予想は…

残念、スプリントになると思ってしまいました。

まぁ、ベネットがサガンにとどめを刺したという意味では、ベネットの勝利と言っていいかも…?(違う)

「サンウェブも見たい」?

良かったですね~、サンウェブ勝ちましたよ~(棒)

 

・第20ステージ

ポガチャルが伝説を作った個人タイムトライアルで、自分の予想は…

うわぁ…。

またやらかしてますよ…。

ちなみに、クラーウアナスンは16位でした。

 

・第21ステージ

マイヨ・ヴェール獲得を決めたベネットが、有終の美を飾る完璧なスプリント勝利!

という事は…

どやぁ…!

ベネットのスプリント、完璧でしたね!

 

第3週は6ステージ中1つ正解!

これで、全21ステージに対して、正解は3つ!

内訳は、第10ステージ・第21ステージのベネット、第12ステージのヒルシ。

ベネット一点張りは結果的に正解でした。

ただ、もはや予想でもなんでもなかった気もするので、次回からはこのやり方はやめるかもしれませんが…。

そして逃げのヒルシを当てたのは嬉しかったですね。

 

栗村さんは偉大

こうして21日間の予想を振り返って思うのは、当たり前かもしれませんが「予想は難しい」という事です。

選手個人の能力だけでなく、総合争いに各賞やステージ狙いといったベクトルの違う思惑が複雑に絡み合うので、改めて相当難しいと思いました。

特に、逃げの予想は、もはや半分賭けみたいなものです(笑)。

誰が逃げるかなんて全く確証がないですし、難関山岳ステージではメイン集団に吸収されるかどうかの判断も問われる訳ですから…。

ちなみに、放送中にも紹介されていたNTTのAIによるステージ勝利の予想ですが、正解数は3つだそうです。

あれ?自分と同じですね…。

もしかして、自分にはAI並の処理能力がある…?

…違いますね、すいません。

 

4賞の予想も、もちろん難しかったです。

特に、やはり山岳賞の予想は半分ぐらい勘でやるような感覚でした…。

それも含めて、今回の栗村大明神様の予想は素晴らしかったですね!

よっ!さすがは解説業20周年!

自分も栗村さんにあやかり、今後もたくさんの当たらない予想をしながら、また楽しんでいきたいと思います。

それでは、また!