フィリップ・ジルベール衝撃の落車
まずはこちらの衝撃的な落車動画をご覧ください。
ダウンヒルを攻めていたフィリップ・ジルベールが、コーナーを曲がり切れずに崖下へ落下…!
とても衝撃的な落下シーンですが、その後レースに戻って完走したのも衝撃、しかも実は左の膝蓋骨を骨折していたというのだから更に衝撃。
あんた、膝が折れてるんだぞ…。
カメラに向かってサムアップしてる場合じゃ無かろうに…。
この動画では崖の高さがよく分からなかったので、いったいどれ程の高さから転落したのか気になっていた方も多いと思うます(自分もそうでした)。
ところが、先日ジルベールの紹介記事(【選手紹介Vol.6】フィリップ・ジルベール - 初心者ロードレース観戦日和)の為に写真を探していたら、その疑問にバッチリ答えてくれる写真を発見しました!
それがこちら。
救助されるジルベール!
崖の高さは2m強ぐらいですかね?
動画だと、後ろが完全に藪になっていてとんでもない高さのように見えてしまいますが、骨折のみで済んだのもまあ納得の高さ(いや、充分危ない高さですが)。
もしかしたら、当時の記事やら報道ではこんな写真が使われたりしたんですかね?
で、この写真を発見した時に突っ込みたかったのは、検索でこの写真が出てきた順番。
ブログに使用する写真を探す際には、ロイヤリティフリーの(権利関係を気にしないで使っていい)写真が大量にある「Getty Images」というサービスを使っているんですが…
・Philippe Gilbert
・埋め込み可能画像(ブログなどに勝手に埋め込んでいいという意味)
・人気順
この3条件で検索した結果がこちら
さっきの落下直後の写真が1番上に来てるー!!
他にもそのシーンの写真が多数上位に来てるー!!
「それが人気でいいんか!?」と激しく突っ込んでしまいました。
記事に埋め込む写真を探していると、このジルベールの写真以外にも色々と突っ込みたくなる写真は結構あったりします。
というのも、自分はあくまで無料で使える写真の中から検索をしているので微妙な写真も紛れ込んでいますが、本当に良質な写真は有料コンテンツになっているんです。
メディアなんかは有料登録をして、そこからいい写真をピックアップしているんでしょう。
自分が検索している範囲は「有料にする価値を見出せなかった写真」という事だと思うので、まあ微妙なものが紛れ込んでいるのも納得。
今回はそんな「ちょっと突っ込みたくなる写真」を紹介していこうかなと思います。
なので、この記事の真のタイトルは…
「面白かった写真特集~カメラマンの悲哀~」
こんな感じです。
意外すぎるエガン・ベルナルの表情
ツール・ド・フランス2019の覇者であり、20代前半にして世界最強クラスの総合力を誇るコロンビアの若き至宝。
【選手紹介 Vol.1】エガン・ベルナル - 初心者ロードレース観戦日和
ちなみに自分の1番の推し選手。
まだ若いのにレース中も落ち着いた対応を見せ、インタビューでもインテリジェンスを感じさせる間の取り方と表情を見せてくれるのが魅力的ですよね。
そんな彼の意外すぎる表情を捉えた1枚がこちら!
え!?
怖っ!?
眉間に寄った皺と歪められた口元、そしてむき出しになっている上腕が醸し出す「オラついた」感…。
まあ、一瞬を切り取っただけの写真なんでこうなったんだとは思いますが,普段とのギャップに驚いてしまいました。(笑
この写真が撮影されたのは、ツール・ド・フランス2019の第19ステージとの事。
真夏なのに雹が降る悪天候、そして土砂崩れなどの影響で急遽途中で中断された、あのステージです。
なるほど、雨に濡れたジャージを脱いだから上半身が見えてるんですね…。
もし普段からこんな雰囲気だったら、きっと彼のファンにはならなかったでしょう(笑
パスカル・アッカーマンの「無」
ガッチリした体格から生み出される力強いスプリントで勝利を量産する、期待の実力派スプリンター。
【選手紹介 Vol.3】パスカル・アッカーマン - 初心者ロードレース観戦日和
その走りだけでなく、ポディウム(表彰台)で見せるはじけるような笑顔も彼の魅力の一つ。
ジロ・デ・イタリア2019ではその素晴らしい表情を披露する事も多くできて、活躍も相まって一気にファンも増えたのではないでしょうか。
その大活躍を見せたジロ・デ・イタリア、第10ステージ終了後のポディウムでの1枚がこちら!
いつもの笑顔はどこへ…?
ポディウム・ガールの祝福を受けながら、まるで感情を失ってしまったかのようなアッカーマン。
この何とも言えない表情、実はしっかり理由があります。
このジロ・デ・イタリアの第10ステージは平坦ステージで、スプリンターである彼の活躍が期待されていたのですが、残念ながらゴール直前で落車してしまったために勝負に絡む事が出来なかったのです。
それでもポイント賞争いでは依然として1位だったので、レース終了後にはポディウムに上がらなければいけない…。
さぞ複雑な心境だったのでしょう、まるで「無の境地」に達したかのような表情になってしまいました。
このあと一時的に紫色のポイント賞ジャージを奪われるも、最終的には見事ポイント賞を獲得して、喜びを爆発させることが出来て本当によかったですね。
シーズンが再開されたらまた勝利を重ねて、彼らしい笑顔を見せてくれると期待しています。
隠されたリッチー・ポート
その実績と熱い走りから、多くのファンに愛されているリッチー・ポート。
【選手紹介Vol.7】リッチー・ポート - 初心者ロードレース観戦日和
2020年のツアー・ダウンアンダーでも見事総合優勝!
得意のウィランガ・ヒルステージの連勝記録はレース展開の関係もあり「6」で途絶えてしまいましたが、ダンシングでウィランガ・ヒルを駆け上がっていったシーンはツアー・ダウンアンダー2020のハイライトだったと思います。
いや、誰だか分からんよ…。
シチュエーションを伏せられたら、これが誰だか正解できる自信は無いです。
まぁ、カメラマンが撮りたかったであろう写真はよく分かります。
「紙吹雪の中、歓喜の表情でシャーレを掲げるポート」という、とても絵になりそうなシチュエーションを狙ったのでしょう。
ただ、少しだけタイミングがずれてしまった結果、なんとも残念な事に。
ちなみに彼の紹介記事のラストでは、同じシチュエーションで違うカメラマンが撮ったと思われる写真を採用しています。(笑
完全に隠されたニルス・ポリッツ
192cmの長身が目を引く、石畳巧者にしてTT巧者。
【選手紹介Vol.9】ニルス・ポリッツ - 初心者ロードレース観戦日和
2019年に飛躍を遂げたポリッツですが、その中でもパリ~ルーベでの走りは本当に素晴らしかったです。
最後はジルベールの経験値の前に沈みましたが、そのジルベールも「いずれパリ~ルーベで勝つだろう」と称えるほどでした。
しかし、そんな熱い激闘の直後、ポディウムで撮られた写真が奇跡的すぎました。
その奇跡の1枚がこちら!
えぇ…、「Nils Politt roubaix」(ニルス・ポリッツ ルーベ)で検索したはずなのに、肝心のポリッツがほぼ写ってないじゃないですか…。
しかも隣ではドゥクーニンク・クイックステップの2人がガッチリと握手しているのがまたなんともシュール。
パリ~ルーベという大舞台で、表彰式の演出も火炎放射器を使った大掛かりなものだったからこその1枚になってしまいました。
ちなみに、この写真を見つけた事が、この記事を書くきっかけになっています。
「ポリッツ」で検索しているのにこの1枚が出てきた時の衝撃は半端じゃ無かったです。
終わりに
え~、まずは謝ろうと思います。
記事の本質とは外れていると理解しながら「ジルベール落車の裏側」などという、思わず食いついてしまいそうなタイトルにしてしまい、誠に申し訳ありませんでした。
思いついたのでつい使ってみたくなってしまいました。
悪意はありません、信じてください、許して下さい。
…冗談はこのぐらいにしておいて、こういう「タイトルで釣る」ようなタイトルは通常の記事では使わない予定です。
通常の記事ならテンプレートとして
【選手紹介Vol.〇〇】や【初心者向け用語解説Vol.××】など、
こんな感じでやっていきます。
逆に言えば、テンプレートから外れたタイトルのときは、思いつきで書いたこのぐらいの軽い記事(あまり書かない予定ですが)だと思って開いて頂けるとありがたいです。
あ、でも今回の「面白かった写真特集」は不定期でまたやれそうな予感…。
その際には正式に【面白かった写真】カテゴリーを作るのもありですね。
あと、今更ですが「Getty Images」さんには、いつも本当にお世話になっています。
貼り付け可能な写真も、その多くはさすがプロが撮影した良質なものです。
逆に使えそうな写真が多すぎて、選ぶのに時間がかかりすぎるような場合もありますが、そんな時間もなかなか楽しいものだったりします。
というか、今のところブログの記事作成自体が基本的に楽しいですね。
もちろん、それなりに時間と労力が掛かる作業ではありますが、「好きな事をアウトプットする」という作業を思っていた以上に楽しめています。
現在の外出自粛の影響で時間も空いているため、記事作成のペースが当初の予定以上になっていて、自分でも少し驚いていますね。
レースも開催されず、なかなか明るいニュースも少ない現状ですが、今後も楽しみながら頑張っていきますのでよろしくお願いします!